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小さな国語塾のつぶやき

九重

今日は9月9日、去年のブログで書いたような気がするが・・・9が2回重なることから「重陽の節句」「救急の日」、大分県の九重(くじゅう)地方では「温泉の日」とされている(町内に数多くの温泉が点在し、「九重九湯」と言われることから)。さて「九重」とは中国の王城の門が九重であったということを引いて、もっぱら「宮中」の意味で使われる。宮中と言う意味で使われている代表的な和歌を1つ紹介しよう。伊勢大輔(いせのたいふ/いせのおおすけ)「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな(いにしへの ならのみやこの やへざくら けふここのへに にほひぬるかな)」 【意味】昔みやこのあった奈良の八重桜が、今日は九重の宮中に美しく咲き誇って、一段と輝いていることですよ。「今日」は、「奈良の都」に対しての「京」、「今日」と「京」が掛詞 、一方「九重」は「宮中」と「九回重ねる、幾重にも重ねる」の意が掛けてある。和歌における掛詞や縁語はを見つけるのはなかなか難しいが、折に触れて和歌を鑑賞し古人の思いをはせながら…気付いたら覚えてたとなるのが理想的。
小倉百人一首_タイトル  

2015/09/09 12:38

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自分からの制約

「自分で自分に課す『自分からの制約』は、逆に脳のモチベーションを上げる行為となるのです。私は最近、『一日に英語を千ワード書く』ということを日課にしているのですが、これが思った以上に大変な作業です。(中略)時間とは圧縮する、つまりやることの密度を濃くするほど、内容の質が高くなると言われます。」(結果を出せる人になる!「すぐやる脳の作り方」 茂木健一郎著)。脳科学者の一人者である茂木氏が今年に出版し、マスコミでの話題になっている本からの抜粋である。思わずなるほどなあ~、自分自身は茂木氏ほどではないにしても「とにかくどんなに忙しくてもブログを書く」というプレッシャーを課しており、それは脳を鍛えてるんだと自画自賛。さて、中学3年生は期末テストが終わったと思ったら今週は学力テスト、来週は単元テストとテスト続きで嫌気がさすころ。が、ちょっと視点を変えてみればテストがあるからこそ、タイムリミットという制約があるからこそ勉強した内容が頭に入りやすいということ。学力テストは本来の実力が試される、授業では中3生には時間を区切って今週は現代文と学テの出題範囲である古文を重点的に演習予定。講うご期待?!

2015/09/08 12:28

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レンガを積むように

北海道に来てから7年目、こちらに来た当初からずっと週に一度習い事をしている。周囲からは「別に習わなくても自分でできるのでは?」と言われるが、①自己流にならないため②決まった日時に行くことでサボらずにすむという2点の理由から続けている。「頭ではわかっててもつい自分の癖が。。。」「前にも教わったのに忘れていた」ということが日常茶飯事。「人間は忘れるものだ」と割り切って?懲りずに頑張っている。さて、勉強も全く同じで一回で身につくなんてことはまずない。何度も何度も繰り返し気が付いたら身についているというものだと思う。また、一度に大量のことは身につかないが、少しずつ細分化し、レンガを積み上げるような状態で知識を習得するのが理想的か。中学生の生徒たち、最近ようやく文章を見た瞬間にキーワードを見つけることが出来るようになっているので次のステップとしてキーセンテンスを見つけることを次の目標として指導予定。

2015/09/07 15:14

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プロファイリング

人それぞれ文章の特徴や癖があり、それは当然のことであり決して悪いことではない!だからこそ、読書は楽しいものであり、自分自身について言うならば、大量の作文や読書感想文などを読むことはワクワクする楽しい仕事の一つである。さらにこの趣味が高じると・・・面識のない人が書いたブログなどから勝手に人物像を想像してしまう自分が(苦笑)。ある意味、文章から人物をプロファイリングすると言った感じか・・・。某人のブログから「あ、文体が変わった。今日は気分が落ち着いている」「この表現を使うということは西洋思想に興味がある?」「かなーーーり真面目なタイプで神経質」と言った具合に想像している自分が少々恐ろしい?!逆に言うとこのブログを読んで下さってる方々から「この人って△△なタイプ」と思われているかも?自分自身としてはその想像と実際とのギャップがある方が面白いだろうと思い、このブログではあくまで「国語ネタ」「国語塾」に関することに終始し、思想、信条、堅苦しいお説教めいたことなどは避け、平易な馴染みやすい文章や内容にしようと心がけているつもりだが果たしていかに?!

2015/09/06 05:13

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素敵

中学生の頃、「素敵」を「素適」だと思い込んでいた。なぜなら「ステキ」は褒め言葉なのだから「敵」ではなく「適する」と言う意味の「適」だと信じていたから。なぜ、良い意味で使われる言葉に対して「敵」というマイナスイメージがある漢字を用いるのか?「ステキ」という言葉自体の由来は、「素晴らしい」という言葉に、「決定的」などに使われる接尾語の「的」がついたものと考えられている。その証拠に明治頃には「素的」という表記が使われていたそうだ。その後「敵」という漢字は、訓読みすると「かな(う)」とも読めることから「素晴らしすぎて敵わない」と、「敵」という漢字が使われたという考え方が一般的だと知ってからは迷わなくなった。漢字は表意文字だからこそ「あれ?何か変?」と思ったら語源を調べ、納得すると紛らわしい漢字を間違わずに覚えられるようになること間違いなし!しかも長期記憶として定着するのでおすすめ。

2015/09/05 02:55

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脚色

[原作者を喜ばせるドラマ“脚色” 池井戸氏『民王』撮影現場を訪問]というタイトルで次のようなニュースがネットに掲載されていた。「池井戸氏の原作小説をドラマ化するにあたっては、翔のキャラクター設定が“女子力の高い男子”になっているなど、原作の設定とは異なる部分も多い。こうした脚色について池井戸氏は『クリエイター目線で言うと、ドラマでやるにはこれくらい女子力があるような男の子のほうが良い。監督も脚本もすごく熟練したクリエイターの方々だなと感じます』と賛同。」こういうニュースを見聞きすると心がホッコリする。最近、デザインなどを無断で模倣したという疑惑のニュースが多かったので、作者了承のうえ「原作」にオリジナリティを加えた作品・・・それが作者に絶賛されるという出来事に安堵と嬉しさを感じる。模倣や、ある事物を基準にして手を加えることは決して悪いことではなくむしろ高い作品を作るためには必要なことだと思う。ただ、そこにはきちんとした手続き等が必要となる。さて、高学年の生徒が江戸時代の松尾芭蕉の作品のように、自分が書いた文章の終わりを「俳句」で締めた。これは模倣と言うよりも先達の素晴らしい型式を見本として頑張った素晴らしい脚色。今後の頑張りがますます楽しみである。

2015/09/04 15:25

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フレーズ

先日、モテるためのキーワード「さしすせそ」について紹介したが、今日は逆にNGワードを紹介する。使ってはいけないNGワードが「たちつてと」だそう。それは「たちつてと」、「た」=大したことないじゃん「ち」=ちがうでしょ、それ。「つ」=つまんない「て」=てきとーでいいよ。「と」=とんでもない・・・だそうだ。思わず、日ごろついつい使ってしまう言葉ばかりだと反省!常日頃、折を見て「さしすせそ」は歓迎されるキーワード、「たちつてと」はNGと意識しておく必要がありそうだ。さて、これらの内容はともかくとして日常的になじみのあるフレーズや文に当てはめて記憶することはとても有効である。人から教わった記憶フレーズはもちろんのこと、自分でもフレーズを考えていくつか記憶にストックしておくと長期記憶として残る。国語で紹介しているものとしては「鬼が部屋からとの寄りで」「肌出てた」「鬼の歯がない」などなど。これらは現代文、古文の助詞についてのフレーズであるが、詳細は授業で。
 

2015/09/03 13:18

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白紙に戻す

東京五輪では、新国立競技場に続いて、エンブレムも白紙に戻す形となり今朝の朝日新聞の一面には「五輪エンブレム白紙」という見出しが。「白紙にもどす(はくしにもどす)」とは【何も無いはじめの状態に戻す事。語源由来は「白紙」が、何も書いていない白い紙であることから 、元の状態に戻す。と言う意味合いで使う】国立競技場に関しては賠償金問題、エンブレムでは模倣疑惑などなどが残り、決して元の状態に戻るわけではなくわだかまりのようなものも残りそうだが。さて、「白紙にもどす」の同義語として「ご破算にする」「キャンセルする」「計画を取り下げる」などがあるが、「破」「キャンセル(取り消し)」「下げる」というこれらの文字から受ける印象はかなりのマイナスイメージがつきまとう。それに対して、同じ意味合いでも「白」という文字から受ける印象はマイナスどころかむしろプラスのイメージ。たとえ様々な波紋や問題を残したとしてもせめてこれからは前向きに動くためにも「白紙に戻す」という印象がいい言葉を使うことは理に適っている。同じ意味合いでも、言葉から受ける印象は大きく違う。場面に応じた適した言葉を選びたいもの。

2015/09/02 14:32

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サロン(茶論)

中学生Mとの会話。M「部室でおしゃべりしてたら先生に注意された~。」森下「そりゃ、先生が正しいよ。部室は部活動をする場所であって、サロンではないよ。」M「サロンって何?」森下「サロンと言うのは『茶』+『論』、つまりお茶を飲みながら論じる、おしゃべりする社交の場のこと。」M「なるほど~」。本来の「サロン」は【洋風の客間。応接室。また、ホテル・客船などの談話室。 ヨーロッパ、特にフランスで、上流階級の婦人が、その邸宅の客間で開いた社交的な集まり。 美術の展覧会。洋風の客間。応接室。また、ホテル・客船などの談話室。】となるが、それを説明するのが面倒だったので、すぐに理解しやすいように勝手に?当て字を使って説明した次第。考えてみれば「茶論」は当て字だが、読みはもちろんのこと意味まで完璧に再現しているなあと妙に納得。全く違う言語だがこういう偶然を見つけるとワクワクした気持ちになる。他にもこういった当て字があればぜひご一報を。

2015/09/01 13:26

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基本は国語

来月の2週目から中学生が新規で入会することに。実は今回入会してくださることになった親子に関しては以前からの知り合い。国語塾を始める前にはあらゆる科目を教えていたことを彼らは知っているため、国語以外を教えてほしいといったようなことも言われたのだが「あらゆる科目の基本は国語」という信念の元、丁重にお断りしたこともある。「あらゆる科目の基本は国語」という主旨に賛同して入会してくださることになり、自身としてはそのことを証明すべく?ますます指導法などなど工夫をしようと決意を新たにしている。さて、ン十前と比べると明らかに社会の記述問題が増えている。「○○」の語句を用いて説明せよという場合が多く、仮にそうではなくてもワークやノートの大事な個所を「理解して暗記すること」が必要。この時、一文を丸覚えというよりも「①~だから②・・・なった」と細分化すること。これはまさに国語の記述に他ならなず、しかも国語よりも簡単。先ほど「理解して暗記」と書いたが、逆でもOK。「暗記してから理解」でもいいので、とにもかくも国語以外でも記述のコツをフル活用することを心がけると点数アップにつながる。国語を制する者は他の科目も制する?!

2015/08/31 14:17

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