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小さな国語塾のつぶやき

ホッコリ作文

芽室小学校では、昨日は学芸会だったため小学生たちは今日は代休。休み明けに学校で作文を書くかもしれないとのことで、知り合いの方から作文指導の依頼が。低学年のお子さんのため、短時間での個人指導を行ったのだが・・・・、出来上がった文章を読むと、とっても素直な良い作文だったためホッコリとした気分になり、嬉しかった。学芸会終了後に、T君は先生に「何パーセントだった?」と聞いたところ「95パーセント」との答え。それに対して思ったことや感じたことを書いてみるよう指導。T君は「ぼくは『100点だ』と思った。」先生としては立場上「合格点」を提示したのだろうが、彼は自分の頑張りに対して「100点」とつけており、この素直さと自己肯定感が「いなあああ」と思わずホッコリと温かい気分になった。その後に、なぜ100点と思うかを書いてみるよう指導。客観的にも、文章としては①明確な会話文がある②事実とそれに対する感想がきちんと書かれているという二点において、本当によくできた作文だなあとつくづく感心。技法も大切だが、素直に自分の気持ちを書くことが作文では大切だと改めて実感。作文や読書感想文ではついつい事実やあらすじに偏りがちなので要注意。

2015/10/19 14:19

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対句と反復

詩の技法において「対句」と「反復」を意外と混乱してしまう場合が多い。授業では資料を配って説明、さらには具体的に目の前で、同じ種類だけど色が違う二本のペンを並べて「これが対句」、全く同じペンを並べて「これが反復」と示すと皆「成程」「分かった」と理解を示す。が、いざやってみると「あれ?どっちだったかなあ」と結局は勘で書くことになる。落ちついて考えてみると「反復⇒繰り返し⇒同じ表現」と分かるのだが、文の場所が離れている、早く解かなくては・・・という焦りなどがあると冷静さを失ってしまう。「分かる」と「出来る」には温度差がある。この温度差をなくすためには「地道な繰り返しの演習」しかない。むろん、詩の問題では全く引っかからないというタイプもいるだろうが、もしかすると他の分野で引っかかってるかもしれない。引っかかる箇所が違うだけで、それぞれ個人によって演習すべき分野が違うだけで、一つ言えることは「練習なくしてうまくなることはない」ということか。まさに反復あるのみ!

2015/10/18 09:26

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癖や思い込み

同業者(科目は違うが)のブログを時々のぞくことがある。正直言って、自分の指導に役立つとか参考になるというよりも、彼らのブログを読んで胸がすく思いがすることが多い。どんなベテラン講師でも毎回毎回100パーセント満足できる授業をこなせるとはありえず、時には自己嫌悪に陥ったり生徒に対してイライラしたりしている。それらの、一歩間違えると愚痴になりかねない本音のブログを読むことによって「ああ、皆同じだああ」と活力をもらうのである。さて、ここまで書くと「傷のなめ合いをしている?」と誤解を招きかねないので、もう少し書く。厳密に言うと、人様の意見を聞いたり(見たり)することによって自分自身を冷静に見直すチャンスをもらっている。どうしても人にはそれぞれ「癖」や「思い込み」があり、それら「癖と思っているうちは治らない、治さないと結局困るのは自分、習ったり人様からアドヴァイスをもらうときは素直に指導者の指示に従い、練習を繰り返すこと」だと常日頃実感している。生徒に一方的に指導するのではなく「なぜここは直した方がいいのか」を実感できるようにと心がけている。

2015/10/17 12:10

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小春日和

中学2,3年生は今週は「和歌、短歌、俳句」の問題に取り組んでいる。その中で、「小春日和」の季節を知っておかないと解けない問題が出ており、「小春日和=春」と思い込んだ生徒は間違った答えを選ぶことに。「小春日和」とは実は旧暦の10月を意味する冬の季語のこと。とはいえ、10代では3人に2人が誤用しているという調査が先日の文化庁の調査で分かった。文化庁が今年(2015年/平成27年)1月~2月に実施した「国語に関する世論調査」で、慣用句の意味を5択で問う設問に「小春日和」があったが半数以上が「春先の頃の、穏やかで暖かな天気」を選んだ。確かに字だけを見れば「小さな春」→「春が近い、早春」と思えるのだが、秋が過ぎた初冬の時期に、晴れた日の陽気が春のような気分にさせることから「小春」と呼ばれるようになったとか。こういった類の慣用句や日本語は意外と多いので、テキストで出てきて間違った時にはチャンスととらえて必ず復習して覚えること。勉強は「やりっぱなし」が一番よくない!必ず見直し、解き直しをすること。

 

2015/10/16 11:11

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ポリス

ポリスとは古代ギリシャにおける都市国家のこと。何気なく中学歴史の問題集をパラパラとめくっている時に目に入り、「ああ、そうだった!懐かしい~」と思い出した。同時に、あれ?「ポリス」と言えば「英語では警察」もしかして、この二つは関係あるのかも?と思い立ち、早速調べてみたところビンゴ!であった。警察を意味するpoliceという語はフランス語に由来しており、語源は古代ギリシャ語のポリスだとか。詳細は各自で調べていただくとして・・・。漢字、言葉、慣用句類は一見面倒くさく思えるかもしれないが、一つの言葉から派生して別の言葉をセットで覚えるのが良いと実感する今日この頃。どうしても無秩序に丸暗記しようとしても限界があり、特に変わった読み方をする熟語などはなおさらである。まずは語源や漢字、文字の意味を考えながら語彙を増やすことが大切で、生徒には難しい熟語などの意味や由来を極力話すようにしている。年齢に関係なく「あれ?」と思った時に調べるのが一番!

2015/10/15 14:18

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百聞は一見に如かず

知り合いや、お世話になった方がメディアに登場することが時々ある。10月10日発売の『のびのび子育て・11月号』(PHP)にお世話になった先生の記事が載るとのことで、本屋さんで立ち読み。場合によっては購入するつもりだったが、結局は本棚に戻した・・・。なぜかというと、書いていることには納得だが、あくまで一般論であり、もしも直接にご本人と話したら個々人に応じたきめ細かいアドヴァイスがあるだろうと想像がつき、なんとなく物足りない気がしたから。記事の枠や不特定多数へのメッセージという制約があるため、それは仕方のないこと。これは、勉強の指導においても同じことが言える。絶対にはずせない軸はあるものの、それ以外は結局は個々人の性格や能力に応じての対応となる。例えば、このブログでは「文章の型をきちんと知ったうえで書く」と紹介はするが、実際は「型」にはめすぎるよりも自由に書いた方がセンスの良い文章を書くというタイプもいる。そういうタイプには自由に書かせつつも、要所ではポイントを紹介するというスタイルになる。百聞は一見に如かず。ぜひお教室へ!

2015/10/14 12:46

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読点

句読点の付け方は難しい!とつくづく感じる。大人ですらそうなのだから、ましてや小中学生にとっては、なおさらである。ワーク類で、句読点を付ける位置によっては意味が変わってしまうという演習はどの学年でもやっており、それに関してはじっくりと取り組むので、皆それなりに「成程~」となる。が、いざ文章を書くるとそれぞれの癖が。ある生徒は「今日、僕は(私は)、学校で、○○・・・・」と言った具合にひたすら読点を付ける。そこで「僕は(私は)の後と学校での後の『、』はいらないよ」と指導するのだが、どうしても納得がいかない様子。特に「主語の後にはつける」と主張して聞かない・・・。むろん間違いではないのだが、あまりにもブチブチと切りすぎるのはいかがなものか?とりあえずの目安としては「主語が変わるところ」でつけるのが良い。例えば「僕が犬の散歩に行く途中、あちらから学校の先生が歩いてきた。」と言った具合に。一番大切なことは、読み手にとってわかりやすい文章になっているかどうかを意識すること。

2015/10/13 14:11

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「てにをは」辞典

先日、某書店で「てにをは連想表現辞典」なるものを見つけた。新刊として山積みなっており、何気に近くを見ると5年ほど前に「てにをは辞典」が出版され、今回はそれの姉妹バージョンだったようだ。「『てにをは』?え?格助詞の使い方?何々?」と興味津々で手に取ってみたところ、言葉の言いかえ、文章を書く時の表現を同じ仲間で集めた辞典であった。例えば「悲しい」のページでは「悲嘆にくれる」「怒り」のページでは「怒髪天をつく」「はらわたが煮えくり返る」と言った具合に沢山の名文や表現が満載であった。当然、欲しくなり買おうかと思ったのだが、あいにく荷物が多い日だったため改めて出直して後日に購入することに。どうしてもワンパターンになりがちな文章だが、こういった辞書があれば言葉で遊ぶ、言葉を使うことが楽しくなること間違いなし。むろん、国語塾の授業でも生徒たちに自由に使ってもらおうと張り切っている。こうご期待?!

2015/10/12 12:00

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解答用紙を汚す

「これって接続語かなあ?」と独り言を言っているK君。接続語をチェックしながら読むように指導したときのこと。接続語には必ず印をつけてほしいが、それ以外でも気になる、本文の内容を理解するのに役立ちそうな言葉には基本的にはすべて印をつけてほしいと伝えた。素直なK君はすぐに接続語はもちろん、キーワードなど見つけて一生懸命に印をつけながら解いていった。逆にいくら言っても「汚したくない」と印をつけないタイプも稀に存在し、理由は「どう書いたら良いのかが分からない。自信がない。観ただけで分かる。面倒くさい。」などなど…。でも、最初は誰だって書いたことはない、とにかく最初の一歩を踏み出すことが大切。慣れてきて自分なりに印のつけ方を工夫できるようになるころには、論理的思考が身についている。ある程度の学年までは「なんとなく」「直感で」解けていたものも、それが通用しなくなる時が来るので「解答用紙を汚しながら解く」ことを実践するべし。

2015/10/11 03:20

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下半期

早いもので、もう一年の半分・・・・。「そろそろ学校生活にも慣れたし、新しいことをしたい」「今やっている習い事を辞めて別のことを」と考える人が多くなる時期で、ありがたいことに10月から中学生が複数増えて嬉しい悲鳴。逆に、苦い?思い出になるが…去年のこの時期にこちらから退塾をお願いしたというケースも。一人ひとり、合う習い事や適切な時期がそれぞれ違い、仮に頑張って楽しく?!続けていたとしても事情が変わって卒業するべき時期というのが来る場合もある。そのあたりのバランスを本人、保護者がきちんと見極めることが大切だなあとつくづく感じる時期である。と同時に、開講まもなくから通ってきてくれている生徒さんについては「本当に成長したなああ」としみじみと感じる。「秋」という季節が、いろいろな想いをあふれさせるのか?国語塾に関してはちょうど2年!今日から3年目に入ったばかり。そろそろ今後の方針をブレずに確立しようと思い、基本情報を若干替えたのでご了承のほどを。(2名以上の希望者があれば低学年クラス開講⇒取り消し)と変更。

2015/10/10 10:42

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