めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
自分自身の追求
材育成アーティストである加藤秀視氏は教育に対して次のように提言している。「もうつまらない先生の授業をやるのは止めたほうが良い。子どもたちのことを考えているんだったらいかにこのつまらないルーティンワークの授業の中から楽しませるかを考えるはず。(中略)自分の追求が、実を言うと他人を喜ばせることになるし、自分の追求が技術の追求パフォーマンスの追求になるわけだから。」前半は指導者に向けて、後半は「伸びる人」の特徴としての意見であり、共にドキッとさせられる。というのが、教えるという立場でにおいては目の前の生徒を少しでも楽しませつつレベルアップさせることが大切で、そのためには自分の追求、つまり突き詰めていけば自分自身が楽しむことが大切だということになるから。目の前の人間に少しでも楽しんでほしいという義務感だけでは必ずほころぶ?ということか。幸い、少なくとも毎回、自分自身は本当に生徒たちと一緒に過ごすのが楽しく、どんな授業をしようかと日々ワクワクしながら計画をしている。さらに技術アップを目指していこうと決意を新たにしている。
2015/11/08 06:17
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
必死
小学校高学年クラスでは、生徒たちの発案で10月までは授業終了後に「漢字当てクイズ」、11月からは「熟語当てクイズ」をしている。今月からニューバージョンになったため、以来「次回のクイズに使える熟語はないかなあ」と熟語に意識がいくように。ふと目に留まったのが「必死」。「必死になって・・・する」と使われる言葉で、何気に「死ぬほど頑張る、死ぬ気になって取り組む」だと漠然と思っていたのだが、よく見ると「必死」=「必ず死ぬ」と書くのである。つまり「死ぬほど・・・、死ぬ気になって・・・・」という意味ももちろんあるのだが、それよりも元々は「人間は必ず死ぬ、死は避けられないのだから、今という一瞬を大切に」という意味なのでは?「一瞬一瞬を大切に・・・する」という言葉なのだと思い至った。まあ、個人によって解釈は色々で、どれが正しい間違っているはないと思うが、生徒との楽しみのおかげで日ごろ気づかないことや考えもしないことに意識が行くようになり、いろんな意味で生徒には感謝である。
2015/11/07 10:35
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
霜月
昨日、今日とは日中がとても暖かく、まさに「小春日和」である。とはいえ、北海道はもちろんのこと本州でも11月中旬を過ぎるころには朝がぐっと冷えて霜が降りる時期。11月の陰暦の表現は「霜月」、ピッタリの表現だなあと感心する。「霜月」の由来は、やはりというべきか「霜が下りる月」という説が有力、しかし、古くから秋の収穫を神様に感謝するお祭りが行われてきたことから「食物月(おしものづき)」が訛ったものともいわれるそうだ。また、陽光が弱まり、ものが「凋(しぼ)む月」、が転訛したとする説もある。どの由来も日本人の感性が生き生きと表現されたものだと実感。日本には四季があるため、秋は収穫の時期を迎え、おかげで我が家にもあらゆる地域からの食べ物のおすそ分けが集まり、ただただ感謝。さらには陽光の弱まりとともに、自分自身の体調も先日から弱っているのだが、そんな時こそ収穫された食べ物からパワーを頂くとともに人様にもそのおすそ分けをしようと思う。さ、今から地方発送準備、授業準備をしよう!皆さんも体調管理はしっかりして下半期のスタートを。
2015/11/06 15:01
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
並べ替え
「次の一文はどの段落の後ろに入れるのが適切か」「次の段落を正しく並べ替えなさい」という問題は難問と言えるだろう。きちんと内容を把握しておかないと解けない問題だが、一段落を読むだけでも一苦労・・・。それを並べ替える、あるいは一文を入れる?!となると嫌になってしまう。ではどうすればいいか?むろん繰り返し演習するしかないわけだが、少しでも楽しく分かりやすく演習できるようにと思い、ちょっとしたグッズを作ってみた。いつもならば資料はパソコンとにらめっこして作成するのだが、今日は久しぶりにハサミと糊を使って資料作り。楽しかった~~~。今日の小学校高学年クラスで早速使用予定なのだが、吉と出るか凶と出るか?!神のみぞ知る?!普通に文章とにらめっこする演習ならば自宅ででき、自宅で普通に出来ることをわざわざお教室でする必要はないとばかりに張り切った。どんなグッズか知りたい方はぜひお教室の体験を!
2015/11/05 14:24
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
教室の雰囲気
昨日は、中学3年生の教え子からエレクトーンの発表会に招かれ、張り切って演奏を聴きに行った。彼女の演奏技術の高さはもちろんのこと、本当に楽しそうに演奏している姿には感動!!!さらには会場の演出には工夫が凝らされており本当に楽しい時間を過ごさせてもらった。発表会では、教室主催者のカラー、趣向が反映されるので興味深い。曲目一つをとってみてもクラシック中心なのか、それともポップス中心、あるいは本人の弾きたい曲をメインにするかなど様々なパターンがある。昨日の会場では、舞台近くに丸テーブルを複数設置し、後ろ側には普通の観客席、会場のサイドには麦茶、プリンなどが準備されており、演奏者と観客ともに同じ空間で楽しもうという趣向が感じられた。格式高い雰囲気の発表会、アットホームな発表会、どちらも素晴らしいが、結局は本人が何を目指すかによってお教室を選ぶことになる。例えば、将来は有名なピアニストに!というタイプにはそれなりに厳しい指導者、教室を選ぶことになり、教養として音楽を身につけ、楽しく・・・・というタイプには比較的アットホームな教室が向いているだろう。さて、最近国語教室のHPのアクセスが増えている。ぜひ直にお教室の雰囲気を体験して、納得いったならばぜひ入塾して一緒に頑張りたいと切に願う。
2015/11/04 15:13
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
二重表現
今朝は激しい頭痛のため、目が覚めた・・・。時々、頭が痛くなることはあるのだが、ここまでひどいの久しぶり!というわけで今日は頭痛ネタ。よくある間違いとして「頭痛が痛い」「腹痛が痛い」という二重表現をつい使ってしまいがちで、後で気づいて苦笑いという場面はよくある。が、が、意外と最初から最後まで気づかない二重表現が次のようなもの。「必ず必要になる」「後で後悔」など。決して完全に間違いというわけではなさそうだし、違和感はないのだが、文を読んでみると二重表現になっていることが理解できる。結局は正しく言葉を使うためには頭で理解するだけではなく体でも理解することが必要なのだと感じる。「あー、そのやり方知ってる」ではなく、実際に何度も実践してみる、意識せずに出来るところまでいってはじめてその知識や技術を身につけたことになると。知識として持っていることは大切だが、さらにその知識を使いこなしたいもの。
2015/11/03 08:29
-
「必ず必要」はなかなか考えさせられました。
「もしかしたら傘が必要になるかもしれない」という表現は、想定する時間が飛んでるんですね。
「もしかしたら~かもしれない」のは、想像している今の時点で「必要」になるのは想像する未来の場面になった時点。「必ず傘が必要」というのは、降水確率100%と未来を断定して…
考えていると、眠くなってきました…。お昼下がりっ
2015/11/5 13:34 返信
-
コメントありがとうございます。そうなんですよね・・・。日本語はある意味あいまいなので、真剣に考えれば考える程分からなくなります。さらには眠くなります・・・。まあそれが日本語、日本人気質の良さとも言えなくはないですが。
2015/11/5 14:17 返信
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
解き直し
人は「忘れる」というのが常であり、忘れるからこそ健康的に生きていける。勉強のことは長らくずーっと覚えて、都合の悪いことは忘れてしまいたいけれど、なかなかそうは問屋が卸さない(逆はあるのだが・・・)。さて、忘れるからこそ!中学生ぐらいになると時間をあけて同じ問題集を解きなおすことをお勧めする。テスト直後に解き直しをしたし・・・、同じ文章、しかも色々と書き込みがあるし、解けて当たり前と思うかもしれないが、意外と前回と同じ間違いをしてしまうもの。ましてや記述となると完答となることは難しい。同じ文章がテストに出ることは少ないが、自分の癖を見直したり、記述のコツをつかむにおいては最適の勉強法。自分自身がン十年前に実践し、効果があり、しかも偶然にも家で解いた問題と全く同じ問題文がテストに出たことも!騙されたと思ってぜひ実践を。
2015/11/02 15:59
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
貸出し制限
公立図書館の貸し出しにより本が売れなくなっているとして、大手出版社や作家らが、発売から一定期間、新刊本の貸し出しをやめるよう求める動きがある。先日、これに関するニュースを新聞で読んだ時、新刊をいち早く図書館に予約して借りて読んでいる自分自身としては複雑な気分になった。確かに、新刊本が図書館ですぐには手に入らないとなると書店で購入をする可能性も高くなるだろう。しかし、それは本当に本が好き、しかも自由になるお金がある大人の場合であって、経済力を持たない子供たちの場合だとどうか?と考えるからである。ある一定期間を過ぎれば新刊を借りることが出来るとはいえ、その頃にはいわゆる「新刊」とよべるのか?出版不況を打開したいという出版社の言い分は分かるのだが、新刊本の貸し出しをやめるというやり方では「読書離れ」を加速させないか?と危惧する。何事もバランスが必要だとは思うが・・・、もう少し別の打開策はないものかを吟味してほしいと感じる。
2015/11/01 08:59
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
時雨
昨夜、授業が終わってから生徒を見送ろうと玄関先を出ると、ぱらぱらと雨。まさに「時雨(しぐれ)」だなあなんてのんきなことを考えた。「時雨」は「雨」という字からなんとなく梅雨時?と思いがちだが、実は 秋の末から冬の初めにかけて、ぱらぱらと通り雨のように降る雨のことで、冬の季語。ちなみに、毎年5月から7月頃にかけて三陸沖や北海道沖で捕れるサケ(シロザケ)のことを「時鮭(ときざけ)」という。サケが旬の季節の秋ではなく、春から夏にかけて捕れるため、時期が異なるという意味で「ときしらず」と呼ばれ「時鮭」「時知らず」と書かれてスーパーに並んでいることがある。そのため、なおさら「時雨」を夏の季語と勘違いしやすいのだが要注意。ちなみに昨日の夜の雨は本降りにならずあっという間にやみ、まさに文字通りの時雨であった。
2015/10/31 14:25
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
金太郎飴
細長い飴、どこを切っても同じ模様・・・。そうおなじみの「金太郎飴」。帯広の駄菓子屋さんでは可愛いフルーツの金太郎飴を手に入れることが出来るのだが、どこを切っても「金太郎の顔」つまり元祖「金太郎飴」をゲットするというミッションをある人から下された。北海道では手に入らないことが分かったので結局、東京の「金太郎飴本店」から送ってもらうことに。さて、誰もが見たり聞いたりしたことがある金太郎飴。江戸時代の元禄飴が始まりで、大阪でおかめ、福助の絵柄であったのにヒントを得て初代菊松と職人たち、それに二代目となる謙一郎も手伝い関東では足柄山が近かったので、子供の顔を「金太郎飴」と名づけたとか(金太郎飴本舗HPより引用)。見た目も可愛く、懐かしい味の金太郎飴、疲れた時に口に入れるとホッとすること間違いなし。が、文章作品においての「金太郎飴」はご勘弁を。読書感想文を大量に読む場合、正直言ってまさに「金太郎飴」状態。ひたすらひたすらあらすじを書いていたり・・・、書き出しが全く同じであったり。書く時は個性を出す工夫を。
2015/10/30 14:06
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です