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小さな国語塾のつぶやき

「物言えば・・・」VS.「物言わざれば・・・」

諺や慣用句は相反する意味を持つものがかなりの割合で存在する。例えば、水曜日のラジオ生出演時にも紹介した「物言えば唇寒し秋の風」【意味】人の悪口を言えば、なんとなく後味の悪い思いをするというたとえ。また、余計なことを言えば災いを招くというたとえ。松尾芭蕉が詠んだとされる俳句で、長年慣用句として用いられる一方で「物言わぬは腹ふくるるわざなり」【意味】出典「徒然草」(兼好法師作)悩みや言いたいことを胸にしまいこんで我慢していると精神衛生によくないという言いまわしもある。矛盾するような内容だが、これは決して矛盾はしない。ただ、愚痴?!を聞いてもらう相手や場所を選びつつ適度にガス抜きすることが大切だとつくづく思う。お恥ずかしいながら、昨日の午前中に知り合いに「お腹にためていること」を見破られてしまい・・・・。最初はオブラートに包んで、愚痴にならないようにと必死で客観的に状況を説明したのだが「はっきりと言わないとストレスでやられてしまうし、全く同じ経験をしたからこそアドヴァイスできるよ」というお言葉に甘えて洗いざらいぶちまけた次第。おかげで違った視点からの素晴らしいアドヴァイスをいただけ、ただただ感謝。節度を保ちつつ本音をさらけ出すことは大切だと悟った?出来事であった。偉そうにラジオでは「物言えば・・・」のみを紹介したが、逆の方も実行中。

2016/09/30 00:16

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山勘2

テスト前に「ヤマを掛ける」、「山勘で答える」といった表現がある。「山勘」とは「予測する」という意味で使われる。では、この「山勘」という言葉の由来は?二つ説があり、①山師の算勘(=計算)からきているという説。
「山師の勘」=「ヤマカン」と呼ばれるようになった。鉱山などを採掘するときに、頼りとされたのは職人の勘であった。②は山本勘助からきたという説。山本勘助とは武田信玄に仕えたと天才的な武将であり兵法家。はかりごとを巡らし、数々の作戦を立てる軍師という役がその仕事。言葉が使われ始めた時代と、山本勘助が活躍した時代などを考慮する矛盾することが多く、①説が有力だとか。広大な鉱山のどこを掘ればいいかなんて誰にも分からず、適当に掘っても当てが外れるということが多い。だらこそちょっとした変化や違いを読み取り予測する技術、本能と言ったものが必要となってきたと思われる。つまり「山勘」というと当てずっぽうであまりいいイメージはないが、実は経験に基づく直感といった方がいいかもしれない。こういった「山勘」というものは生存本能として誰もが持っている(いた)と思われるが、便利になればなるほど使わなくなり衰えていく。勉強すればするほど疑問点があぶりだされたり、究極「山勘」に頼らざるを得ないことも出てくるが、それは「勘」といった生存本能を守るための訓練になってる?!と言えなくもない。

2016/09/29 14:18

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山勘1

①調べたいことをネットで調べる時は入力する「キーワード」が重要②「キーワード」が思いつかない時などは生身の人間に聞く、この二点が大切だと昨日のブログで書いたのだが・・・生身の人間に聞いても解決しない、あるいは知りたい情報を提供してくれる知人がいない場合はどうするか?ズバリ!「山勘」を頼るという方法をお勧めする。昨日、たまたま関東在住の知人から「どうやって○○さん(4月からお世話になっている御影の知人)と知り合ったのですか?」という感嘆メールが。実は、自分自身が今年の3月に必死であることをネットで検索したり知人に聞きまわったりしたのだが有益情報を得られずに暗礁に乗り上げてしまっていた。そんな時にフッと山勘が働き、自分自身がこうしてブログを書かせていただいている「とんとん」の検索欄にキーワードを入れてみたところ、ドンピシャの情報がヒットしたという次第。自分の中では帯広や芽室にばかり意識がいっており御影はノーマークだったのだが、十勝の情報を知りたかったので何気に「とんとん」で検索した。以前に「とんとん」で検索したときにはヒットしなかったのだが、ふと思い立って再度検索したら新規でヒット。どんどん新しい情報を更新して下さっている「とんとん」運営の東洋印刷さんには様々な意味で感謝。さて、「山勘」の語源などについては明日紹介予定。

2016/09/28 02:24

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検索時の「キーワード」

今のご時世、分からないことがあればネットなどですぐに調べることが出来、本当に便利である。我々は何かを調べる時にはまず「キーワード」を入れて検索するのだが、この「キーワード」を間違ったり不十分だと欲しい回答にたどり着かない。例えば「国語塾」とキーワードを入れると無数にヒットするが十勝在住の人にとってはほとんどが関係ない地域ばかり。つまり自宅近くで国語塾を探すならば「国語塾」「十勝」とキーワードを入れなくてはならない。先日、講義を受けて下さった看護学校で頑張っているYさんから「ネットで検索しても出てこず、教科書にも載ってなくて・・・・」というSOSの連絡が。短歌や俳句の主題を調べてらっしゃったのだが・・・。実は松尾芭蕉の某俳句について調べたい場合、其れだけを入力しても解釈文や文法的な講釈が出てくるばかり。松尾芭蕉といえば「不易流行」というキーワードを共に入れると知りたい情報がヒットするとお伝えした次第。「不易流行」とは松尾芭蕉一門の俳諧の一つで、絶対に変わることがない部分を忘れずに、新しく変化を続けているものを取り入れていくこと。または、新しいものを取り入れていくことそのものが、永遠に変わらないことであるということ。「不易」はいつまでも変わらないこと。「流行」はその時々に合わせて変化すること。結局はいくら時代が進んでも、ネットだけでは限界があり究極は信頼出来そうな生身の人間を探して聞くことも大切。素晴らしいメンター(助言者)を持ちたいものであり、自分がメンターの「メ」ぐらいになれるよう努力!

2016/09/27 13:18

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国語力

最近生徒から「他のクラスはどんな雰囲気ですか?」「他のクラスってどんな感じ?」といった質問が相次いでいる。主観を入れて言うならば「どのクラスも最高だよ!みんなとってもいい子たちばかりで・・・」となるのだが、彼らはそんな主観的なことを聞きたいわけではないことは百も承知。とはいえ、客観的に説明するとしても個人情報は漏らさない程度で・・・・となるとかなり厳しく、思わず「うっ、国語力を試されている」と感じることがしばしば。彼らはもしも自分が振替で他の曜日になった場合を想定しているだろうから正直に「○曜日は賑やかで楽しい、△曜日にはその日の体調や機嫌によって左右される生徒さんがいるので一応情報として入れておくね。□曜日は皆コツコツと取り組むタイプばかり」といった感じで紹介している。ところがこういったあやふやな?情報だと想像が膨らむ一方のようで「あ、分かった!□曜日はガリ勉タイプが多いんですね?」だったり「え~?!□曜日の○○は本当に頑張ってるんですか?」(質問者と○○は友人関係)というツッコミが。「『百聞は一見に如かず』なので気になるならばその日に振替で授業を受けてみる???」と誘うのだが、奥ゆかしく遠慮深い彼らは丁重に辞退(苦笑)。いやはや、制約のある状態で客観的に分かりやすく説明するというのは本当に難しいと同時に勉強になると実感。今後、これらを国語力を磨くトレーニングとして自分や生徒に課すというもありかも?と思案中。

2016/09/26 13:46

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身も蓋もない

新海誠監督によるアニメ映画「君の名は。」が、興行収入100億円を突破する快進撃を続けており、生徒さんの何人かが観に行った、あるいは近々観に行くと言っている。先日、このブログでも紹介したが本当に感動的なお勧めの映画である。が、が、が、先日のブログのネタバレ?記事に対して「身も蓋もない(みもふたもない)」という意見が。NHKニュースの「男女の心が入れ替わり・・・切ない恋のストーリー」という説明と比較してのコメントだったが・・・。正直言って公共の放送で「ソウルメイト」と言った怪しげな表現を使うわけにはいかず当たり障りのない表現になるのは当然で、逆に個人的に辛辣な?違った視点からの意見を書くことを目的として続けている、このブログでは当たり障りのないことを書いては面白くない!よって、「身も蓋もない」という意見をありがたく頂戴しつつもあまり反省はしていない(笑)。さて「身も蓋もない」とは、容器の本体や蓋がない、つまり物を納める容器がなく物が露出してしまっている状況を意味し表現が露骨すぎて相手に対する配慮に欠ける発言などについて批判的にいう慣用句である。使う場所を間違えなければ、「身も蓋もない」ダイレクトな表現は個人的には嫌いではないが、皆さんはいかに?!

2016/09/25 14:57

ゆかぽん

当たり障りのない内容だったら、3年間も毎日読んでませんよ。(^^)先生の率直な意見も読めて、文章の勉強にもなるブログを毎日楽しみに見ています。\(^o^)/

2016/9/26 11:53 返信

スポット@めむr国語専門塾

ゆかぽんさん!!!最高に嬉しいコメントありがとうございます!本当の本当に嬉しいです~~~。ハイ!これからも自分を貫きます(苦笑)~!

2016/9/26 13:33 返信

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マニュアル論争

朝日新聞9月2日付の記事で、童話「シンデレラ」を例に読書感想文の書き方を細かく指導するマニュアルをある小学校が配ったところ、SNSで賛否の意見が飛び交う議論になったことが紹介された。その後、読者から賛否両論の声が届いたという(9月23日付の記事より)。この記事を読んだ瞬間に、先週の「先生、塾の国語の先生になってよかったですね!!!」というセリフが脳裏をよぎった。その時の生徒との前後の会話は忘れてしまったが、生徒から嬉しいコメントをもらった時も、そして今も「塾の」​という部分を個人的には強調したい。型を学ばずしていきなり「書け」と言われることこそ拷問だと思う反面、読書感想文を課すこと自体に反対という意見が出ることも分かる。つまりこの議論に関しては答えは一つではなく「こちらを立てればあちらが・・・」といつまでも堂々巡り。その点、塾の指導の場合は方針に賛同する方々が基本的に通って来てくれる、つまり目指すべく方向性が同じなので本当にやりやすい。同じことをしても非難をされることもあれば、感謝されることも・・・・。むろん学校教育に携わってる方々がそういったことを覚悟のうえで仕事し、やりがいを感じてることだろう。が、自分自身に関しては社会的身分は不安定でも「やりたいことを好きなように?!」出来る「塾」の指導者という選択が向いていると実感した記事であった。

2016/09/24 11:52

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下地

昨日「君の名は」という映画を観てきた。「君の名は」はアニメ映画で、ストールの真知子巻きブームを起こした「君の名は」のリメイクバージョンではない。生徒が「お勧め」と教えてくれたので、前日にネタバレにならない程度にネットで下調べしたところ「感動した」という意見がある一方「難しい、3回見ても分からない」といった意見も多く、かなり戦々恐々としながら観た。結論を言うととっても素晴らしい内容で、少々ネタバレを覚悟で書くならば「ソウルメイト」の話。当初は「とりかへばや物語のリメイクバージョン?」と思っていたがそうではなかった。※「とりかへばや物語」とは古典作品で、双子(男、女)がそれぞれ入れ替わってお互いの役柄を演じて・・・という有名な話。内容全体はもちろん、作中の映像で主人公の部屋に学研の「ムー」(超ロングセラーのオカルト雑誌)が描かれていたり・・・とかなりオカルト的な要素があった。たまたま自分自身が中高生の頃に「ムー」最盛期でオカルトブームだったためある程度の下地があったからとっても楽しめたが、下地が0の年代や人の場合だと確かに難しい内容かもと感じた。何が言いたいか。日常生活はもちろんのこと、特に国語の勉強に於いては「知識」といった下地があるかないかで大きく結果が左右される。そんなわけで、ただ単に目の前の問題を解いて終わり…ではなく必要に応じて作者のバックグラウンドや時代背景などなどを説明するよう心掛けている。と同時に若い世代には貪欲に様々な知識を吸収してほしいと望むばかり。

2016/09/23 13:59

先生も観たんですね〜、私は観てませんが、息子も友達と行ってましたよ(^.^)

2016/9/25 02:33 返信

スポット@めむr国語専門塾

コメントありがとうございます!息子さんの感想はいかがでしたか?ブログにも書きましたがネット上では賛否両論ある、話題作のようです。

2016/9/25 14:31 返信

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作品の特徴

人それぞれ個性があるのと同様に、文章にも個性がある。それは今も昔も全く変わらず・・・。例えば、吉田兼好の徒然草は「具体例+作者の意見」、清少納言の枕草子は「テーマとなるキーワードが何度も出てきたり、途中で省略されたり」と言った具合に。当然読みやすいのは徒然草だろうが、個人的には枕草子が大好きである。何度もテーマを強調しつつも時に省略するという奥ゆかしさが素晴らしいから。(とはいえ、この省略云々が受験生泣かせ)。有名な冒頭部「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは・・・・」は「春はあけぼの」の後に「をかし」が省略されている。それは、後半の「・・・ほのかにうち光てゆくをかし」の「」から読み取れる。前半はことごとく「をかし」が省略されているのだが「夏」に関しての個所では「をかし」が2回連続で出てくる。また、よくテストに出題される151段の「うつくしきもの」では、ひたすら「うつくし(可愛い)」が強調されている。何が言いたいかというと作者それぞれの文章の個性を知っているのと知らないのとでは正答率に大きな差が!実際、生徒からの質問を受ける時はまず出典を見て瞬時に特徴を見抜き、本文をろくすっぽ読まずして解答解説している。質問を受けてから5分、10分かかって答えることは生徒の貴重な時間を奪うことになるので瞬時に答えるよう心掛けている。現役中学生は、そこまでは要求されないしする必要もないが有名な作者と作品の特徴を知っていると迷わず正答を導き出せる。

2016/09/22 02:52

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天職

昨日、悪夢を見た・・・と書いたため、心配した友人からメールが。有難いやら申し訳ないやら。友人からのメールには励ましの言葉+自分自身がみた面白い夢の話が書かれていた。その夢とは、髪の毛を「緑」と「赤」で染めるという内容で、思わず笑ってしまうのと同時に感心した。というのが、友人はクリエイティブな仕事をしており常にデザインや色彩に携わっており「さすが!夢の中でも色の組み合わせを考えているんだあ~!おおっ、クリスマスカラー!補色対比!」とツッコミを入れたくなった。さて、そんな友人の様子を見聞きしていると「天職」という言葉が浮かぶ。「天職」とは、天から授かった仕事、その人にピッタリの仕事、ワクワクする仕事、その人の能力を生かせる仕事、情熱をささげることが出来る仕事…などと定義できるだろうが、中でもやはり読んで字のごとく「天から授かった能力を生かせる仕事」という言葉が当てはまるような気がする。友人は多才で何をしても器用にこなせるためどんな仕事をしてもそれなりに成功するだろうが、天から授かった多くのあらゆる才能を生かせるとなると、ゼロから自分自身でデザインして作りだすというクリエイティブな仕事に行きつくと思う。では、自分自身はというと・・・。ウーン、天職とまではいかないにしても少なくとも適職(自分にピッタリの仕事)だと自負している。

2016/09/21 12:13

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