めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
S君、見事合格!
先日、釧路高専の特別推薦を受験したS君!見事合格!!!とにもかくも嬉しいの極致。どの生徒が合格してもむろん嬉しいのだが、今回は格別だ。実質倍率や試験内容を知っていたからこそS君自身、指導者も共に頑張ってきたわけで、その頑張りが実を結ぶというのは何物にも代えがたい喜びである。先週、一足先に私立の専願で合格したという報告を別の生徒から受けており、ホッとしたし嬉しかったのだが正直言って先にも書いたように入試事情が違うため入試前の取り組み、合格発表後の安堵感に差が(誤解のないように書くが、嬉しさは同じ)・・・。入試直前は生徒本人はもちろんのこと、指導者にとっても気が休まらない多忙な日々だが「合格」という嬉しい知らせで、双方ともに今までの大変さが吹っ飛ぶ。ン十年前に自分が第一希望の高校に合格したときも嬉しかったが、その嬉しさを何度も味わうことが出来るのは教育産業ならでは!頑張って第一希望に合格した生徒たちには毎年感謝である。まだまだこれからが入試本番、最後まで気を抜かずに生徒を応援していこうと思っている。ブログを読んだ方が、メールでS君に対してのエールを送って下さり本当に有難かった。S君には皆の応援を伝えるとともに、彼が無事に合格したことをブログで紹介させていただく。
2017/01/28 01:30
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伝え方
「伝え方が9割」(佐々木圭一著2013.3.1初版発行 ダイヤモンド社)は85万部のベストセラーになり話題を呼んだことは記憶に新しい。最近、シリーズ第二弾「伝え方が9割②」(2015.4.23第一刷発行 ダイヤモンド社)を楽しく読んでいる。実践するにはあと2周は読む必要がありそうだが・・・少なくとも読むだけで、いかに伝え方が大切かをヒシヒシと実感できる。さて先日、推薦入試の面接練習のためのアピール文を添削した。その際に「なぜ推薦入試を選んだのですか?」という質問があったら・・・という想定で「一般入試の場合だと自分の熱意や良さなどをアピールできないから」といった主旨の回答を作っていた生徒。この回答は間違いではないが、まるで一般入試を否定しているように受け取られる可能性がある。「一般入試」を主語にするのではなく「推薦入試」を主語にし「推薦入試では自分の熱意や良さをアピールすることが出来るから」といった主旨に書き換え、一面的な否定的側面を浮き彫りにするのではなく、推薦入試の良さや肯定面をアピールするよう指導。言っている内容は同じでも否定的な表現よりも肯定的な表現の方が見たり聞いたりする側としては揺さぶられる心の幅が全く違ってくる!当然、肯定的で「あなた限定」(「伝え方が9割 P103「イエス」に変える「7つの切り口」⑤)の要素が入っている方がベスト。今回の場合は「推薦入試限定」の良さをアピールする方が得策。決して「いい格好」する必要はないが、前もって文章を準備するならば、ベター、ベストの文を作る方がよいだろう。
2017/01/27 02:08
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今月のラジオ出演
昨日は月に一度のお楽しみの日、ラジオ出演の日で朝からワクワク。というのが、素敵な担当者M様とお話しできることはもちろんのこと、テーマが一人でも多くの人(特に中学生)には知ってほしい内容だったから。放送時間は午後2時30分~50分なのでリスナーに中学生はいないことは分かっているのだが、保護者経由で放送内容が中学生に伝わればいいなあと思いながら臨んだ。さて、昨日のテーマは「冬を表す素敵な言葉(大和言葉 やまとことば)」で、前もっての打ち合わせでは「小春日和(こはるびより)」を取り上げることになっていた。(※大和言葉とは、わたしたちの先祖が作りだした生粋の和の言葉。)かなり前のブログに書いたが「小春日和」とは中高生の3人に2人が間違って使ってしまう。正しくは「初冬の頃の暖かい一日のこと」で、冬の季語だが小さい春と書くことから、冬が終わりかけ本格的な春が訪れる少し前のポカポカとした陽気が続いている時期のことを指す、と思っている人が多い。他に「時雨(しぐれ)」も同じく冬の季語だが、「雨」という字からどうしても梅雨(夏)を連想してしまう・・・。こういう例外は試験で狙われやすいということを強調すると同時に、素敵な大和言葉を正しく使える人が増えてほしいなあという願いを込めてのトーク。昨日はいつも以上に盛り上がり、本当に楽しい時間を過ごしメッセージを発信させていただき、ただただ感謝
2017/01/26 02:28
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コンクール
国語塾では通常の授業は小学4年生~を対象にしているが、短期講座や読書感想文講座は低学年も要望があれば指導している。さて、夏休みに読書感想文講座で頑張った生徒(1~3年生)の保護者様から嬉しい報告が。兄弟、親戚等4名で参加して下さり、うち3名が見事入賞したとのこと!来年は4名全員の入賞を目標にと今から共に張り切っている。正直言って4名とも本当に本当に一生懸命、本を読み込み、内容を組み立てて取り組んだので個人的には4名全員入賞のレベルだと思っている(お世辞抜きで)。ちなみに今回は入賞しなかった1名は過去には最優秀賞を受賞しており、相当の実力があるということをここに明記しておく。さて、自分自身が読書感想文の審査員を務めさせていただいており、極力「公正に」と心がけてはいるが、そうはいっても人間なのでどうしても好みの傾向があるのは否めない。また、他の審査員の方々と意見が食い違うことも日常茶飯事で、その度ごとに感想文を読みなおし意見交換をして審査している。その結果、自分が「この作品は入賞!」と思った作品でも落選になることも。つまり、入賞しなかったから「出来が悪い」ということには決してならず、もしも保護者の目から見て「おおっ、素晴らしい」と思う作品ならば校区内のコンクール以外にも応募し子供の可能性を広げることをお勧めする。例えば「全国小・中学生作品コンクール」は部門別に分かれているため挑戦しやすく、学校の宿題として出した課題でもOKとのことで締め切りが9月30日と言うのもありがたい。ぜひ読書感想文、作文などのコンクールにチャレンジして子供の可能性を伸ばしてほしいと願っている。
2017/01/25 01:12
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赤
「下剋上受験」という本を読んだ。話題の本で、ドラマ化されて今月からTV放映されているらしい。内容は、中学卒の父が娘の有名中学受験に向けて一緒に頑張る過程が、父の本音で赤裸々につづられている実話。あまりにも赤裸々につづられているため圧倒される。さて、内容はネタバレになるのでこれ以上は書かないが「赤裸々」という言葉を使いながら「なぜ、赤」という言葉がつくのか?「裸」は「包み隠さずに」となるので分かるが・・・と気になったので調べてみた。実は「赤」という字は「むきだし」「なにもない」「ありのまま」という意味があるそうだ。 だから「赤裸」は「一糸まとわぬ裸」ということで、「赤裸々」はそれを強調した言葉となる。ちなみに新生児を「赤ちゃん」と表現するが、その語源は「生まれたての新生児は皮膚が赤いこと」に由来するらしく、決して「むき出し」「ありのまま」が語源ではないようだが、偶然にも「赤ちゃん」にも「むきだし」「ありのまま」という意味自体も当てはまり、ピッタリの漢字だ~と妙に納得している。さらには「赤」は心理的に元気、パワーをもたらす色とされており、素晴らしい漢字、色だとつくづく思う。ちなみに自身は赤色が大好きで、今向かっているパソコンはもちろん手持ちの服や持ち物は赤が多い。今日も赤のパワーをもらいありのままにパワー全開!
2017/01/24 13:25
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ビジネスネーム
最近「ビジネスネーム」なるものが存在すると知った。タレントや俳優にとっての「芸名」、作家にとっての「ペンネーム」、書家にとっての「雅号」のようなもので・・・。諸所の事情から本名をネット上には出せないため、この度「ビジネスネーム」なるものを作ってみた。専門家の意見を聞きつつ、「好きな漢字」を組み合わせた。自分は「青は藍より出でし・・・」を理想としているとことから「藍理」というビジネスネームに決定。今後は仕事上では「藍理」という名前で活動することになるので、宜しくお願い申し上げます。※ビジネスネームから連想される人と実物はあまりにも違うだろうが、そこは取りあえず気にしない(苦笑)。さて、つくづく感じるのが「漢字」は素晴らしい!ということ。なぜならそれぞれにきちんと意味があり、組み合わせることによってさらに熟語の意味が広がるから。1月20日付の朝日新聞のbeでは自動車会社「マツダ」の常務執行役員 前田育男氏が紡ぎ出した言葉「魂動(こどう)」が紹介されていた。魂動とは「胸を打つ『鼓動』と、命を表す『魂』を1つにして生み出した言葉」だそうだ(朝日新聞より)。魂を打つ・・・何という素晴らしい言葉だろう!としばらく放心していた。仕事上では真剣に言葉やテーマを作り出す必要があり、自由にビジネスネームを使用できる人や職業は限られてくるが、小中生は元ある言葉や慣用句の漢字を入れ替えてみるといった遊びをしてみると楽しく、しかも勉強になること間違いなし。
2017/01/23 00:48
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おすすめ音読本
いつも中学生のことばかり書いているので、今日は久しぶりに小学生メインの記事。「音読」はどの科目においてもとっても有効的な勉強法であることは、よく知られている(これは小中学生共通)。視覚と聴覚とをフルに活用するため頭に入りやすいからで、確かに黙読するよりも声に出してみると文の句切れがはっきりし、理解を助けてくれる。とはいえ国語のテキストを生徒に音読するよう勧めてもなかなか・・・。一行ずつや段落ごとに交代で読むように提案してもイマイチのことも。そんな中おすすめなのが「ちびまる子ちゃんの音読暗誦教室 斎藤孝著 集英社」という本。様々な名文を段階別に収録してあり、解説+4コマ漫画が付いているので子供の興味をひきやすい。先日、右手を負傷し包帯ぐるぐる巻きで字が書けない状態の小学生男子生徒にこの本を渡し、練習しようと提案した。すると、日頃は1行読むのも一苦労の彼が次から次へと自分で題材を選んで読んでいく!後半はリスニングをする予定だったのだが、あまりにも集中しているのでそのまま音読練習の時間とした。音読がいいと分かっていてもなかなか子供たちがやらない…と言うときはまずは目の前のテキストを横に置いて、本人が興味を持ちそうな題材の本や先に紹介した音読テキストを使ってみることをお勧めする。
2017/01/22 10:33
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ギリギリまで・・・・
今日は釧路高専の特別推薦入試の日。S君が受験予定で、今日のために必死で毎日頑張っていた。通塾は週に1度、最近は週に3本ぐらい作文を書いて添付ファイルでパソコンに送ってくるというパターンだった。対面での指導は木曜日が試験前最後で、「書けるまで居残りする」と必死で課題文に取り組んだS君。さらには「明日(金曜日)に作文を書いて送るから課題を出してほしい」とのことで、「書けたらパソコンに送ってね」と新たに課題を出すと、きっちりと課題を仕上げた。おかげで金曜日にようやく「癖」が直り(前日までは、文末を「思います」で締めくくる反復が目立っていた。)見事な文の組み立て方が出来るようになった!さらに「縦書きの場合、数字は漢数字」というルールを守れていないことが判明したので、添削文を添付ファイルで送信+電話で直接指導。今日は完璧な?!作文を書いて、見事に合格を手に入れると信じている。・入試本番前はリラックスすることが大切だから目新しい問題には取り組まない方がいい。・入試当日はあれやこれやと資料を持ち込まない方がいい・・・・などという意見があり、理に適っているようないないような。ただし、作文に関して言うならばギリギリまで納得いく指導を受けた方がいいだろう。頭で分かっていても、なかなか自分の「癖」は抜けないことと、ギリギリまで指導を受ける方が安心感が増すと思うから。入試形態は受験生それぞれ異なるだろうが、最後まで気を抜かずにファイト!
2017/01/21 03:07
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青は藍より出でて・・・
「青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)」【意味】青色の染料は、植物の藍から作られるが、その色彩は原料となる藍草よりももっと青い。弟子がその先生よりも優れていることの例え(荀子の言葉)。自分自身は、この慣用句が大好きである。自分が指導にかかわった若い子たちがどんどん成長して自分を超えて、新分野で活躍したり、これからの世の中を背負ってくれることが楽しみだから。とはいえ、例えば「先生、僕の行ってる(別の)塾ではアルバイトの先生は生徒にテストの点数負けるんですよ~」なんてことを聞くと「は?ありえない。言語道断!それでよく人に教えるなんて行為が出来るね」と軽蔑しているが。つまりケースバイケースや分野によるし、伝統を重んじる世界では「青は藍より・・・」なんて暢気なことを言えないかもしれないが少なくとも今の自分の立場においては、生徒たちの方が将来的には国語力がついて頑張っている・・・というのが理想。江戸時代の国学者である本居宣長氏も「総じて私が人を教えているのは、道理を明らかにしようという想いであって・・・。道理を思わないでむやみに私を尊ぶとすることは、私の本意ではない」と「玉勝間」に著している。生徒達から「先生古い~」と言われようがなんだろうが先人の素晴らしい教え(荀子や本居宣長)は引き継いでいきたい。
2017/01/21 03:07
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なるほど。こういう言葉があるのですね!
オリンピックなどを見ていてコーチの重要性を考えることがありました。とくに、陸上など記録を競うもの以外の競技(バドミントンなど)では、技術面でコーチを超えることはできないのでは?という仮説の下に考えると矛盾が生じます。違和感だけがあったものです。
青は藍より出でるのだから矛盾がないのだと、すっきりしました!
2017/1/22 14:25 返信
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お忙しい中、素敵なコメントありがとうございます!!!そうなんですよね~。「コーチを超えることが出来ない≒その業界の発展がない」ということになるわけで・・・。そんなわけで若い人にはどんどん超えて言ってほしいと願っています。
2017/1/23 00:26 返信
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高校は通過点
高校選びは将来の夢への通過点だと思う。だから、将来の夢がきちんと決まっているならばその夢を叶えるための近道として進学先を選ぶことは大賛成だ。塾によっては塾の実績を上げるために「とにもかくも進学校へ!」と勧めるのかもしれないが、自分としてはそういう指導はしたくないので、していない。通塾歴が長い生徒は、国語塾の指導者のこういう気質を分かっているので「自分は将来、技術者になりたい。だから地域の一番の進学校に行くのではなく高専に行って高専卒業後に大学に編入して・・・・」と夢を語ってくれるし、こちらも全力で応援している(現在、推薦入試対策として定期的に作文を添削中)。とはいえ、別の塾で高校のランクを下げたことによって塾長に怒られたので、もしかすると国語塾でも怒られるかも・・・と通塾歴がさほど長くはない生徒が、昨日にになって志望校を変更したことを恐る恐る報告してくれた。怒るどころか、彼のヴィジョンを聞いて全力で応援することを約束した次第。彼は将来は道内の大学進学希望で、出来たら推薦入試を考えているとのこと。それならばトップ校に入るよりも一つランクを下げ、その高校でトップクラスにいた方が推薦入試には有利であり、また自宅からの距離、入りたい部活などなどを考慮すると彼が選んだ受験校はベストだと思い手放しで応援したい。指導者によってさまざまな考えがあり、また塾によっては塾の事情があるだろうが、進学して勉強するのは現中学生。先を見据えて自分が納得する進学先を選んでほしいと切に願う。
2017/01/19 02:21
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