めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
一月往ぬる二月逃げる・・・
「一月(いちげつ)往(い)ぬる二月(にげつ)逃(に)げる三月(さんげつ)去(さ)る」とは昔から良く言ったもので・・・意味は「正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうことを調子よくいったもの。一月は行く、二月は逃げる、三月は去る。(デジタル大辞泉より)」。この時期は、一般企業では決算、教育産業では入試まっただ中、中三以外は期末テスト、同時に新年度のことも準備する必要があり、本当に目が回るぐらいに忙しい。単科専門で少人数制のお教室ですら目が回りそうなぐらいなので、大手の教育産業で活躍されている方々の多忙さは如何に!?と想像に難くない。が、教育産業だからこその喜びも大きいのがこの時期。むろん一番嬉しいのは「サクラサク」「成績が上がった」という声。小さな小さな教室運営の自分にとっては前者以外にもちょこちょこと嬉しいことがあり、おかげで「忙中閑あり(忙しい中にも、わずかな暇はあるものだということ。 )」ならぬ「忙中感あり」状態。最近感激したこと①こちらの好みなどを考慮した上で、なんと新品の本を保護者様が貸して下さったこと。(おかげで最高の気分転換が出来た~)②すでに合格し塾を卒業した生徒が、先日の学力テストの結果がよかった!と見せに来てくれたこと③第一希望の高校に合格したので当然塾を卒業かと思っていた某生徒が、不定期ながら(親の送迎の都合上)もう少し通塾して国語を頑張ると言ってくれたこと・・・。こういう嬉しい場面に出くわすのはこの仕事をしているおかげだとあらゆることに感謝の念が湧いて来る。大人も子供も忙しい時期、ちょっとしたことに幸せを見つけたり感じたりして、忙しさを乗り切ってほしい。
2017/02/07 00:57
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語彙を増やすには
昨日のブログで一つの言葉に含まれる「狭義」「広義」の意味を共に覚えようと書いたが、ではどうすればいいか?一般論でいうならば多読(沢山本を読むこと)だろうが、忙しい中学生にとって「読書」に時間を割くことは至難の業。しかも「読書すればいいんだ」とばかりに必死で文字を追うだけでは語彙は増えない。一番効率がよく、役立つ方法の一つは国語テキストやテスト問題の「問」を利用する事。例えば「傍線部は何を求められていると言えるか?9段落の内容をまとめなさい。」という問に対して、当然、生徒たちは9段落を必死で読む。が、が、が、どこにも「求められている」なんていう親切な表現はない。しかしよく見ると「~が必要」という表現が3つもある!つまり「求められている」=「必要」だと気付けば答えの7割は出来たも同然。「求める」の意味が分からない中学生はいないだろうが、「求める」が本文ではどんな表現に言い換えられているかを意識しないと解けない。こういうことを日頃から意識していると少々、高度な?!言葉や全く知らない言葉に出くわしたとしても比較的すんなりと理解できるようになる。日本語だからと言ってすべての言葉を覚えるなんて不可能で、むろんその必要もない。長文中の英単語が分からない場合、前後から予測して読み進むのと同様に取り組んでほしい。
2017/02/06 01:15
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「狭義」「広義」ともに覚えよう
「日本語は難しい」…改めてそう思う。仕事柄、長年それを一番実感しているので基本的に事務連絡は書面、メールで行うことにしている。口頭だと「言った、言わない」が生じ、さらには又聞きだとまさに「伝言ゲーム」状態になって、真意が伝わらないことが多い(泣)。そんなこんなで仕事上は「曖昧表現」は極力避けるべきで、逆に相手方の「曖昧表現」を理解するためには、ありきたりだが国語力を上げるのが一番、つまり国語を真面目に勉強することが一番である。さて、別の先生から解説を聞き、解説書を読んだけれど、納得がいかない・・・という問題を某生徒に見せてもらった。「書道に対する想い」を先生が「山登り」に例えて生徒に説明している場面が描かれている小説。記述問題において「山登り」の部分は比喩的表現なので使ってはダメ。分かりやすく言い換える必要があるということはすでに生徒は納得済み。が、別の記述問題において模範解答で「頂をめざす」という表現が使われているのに納得がいかないという。成程、言い分はよくわかる。実は後半の「頂をめざす」の「頂」は文面から「山の頂上」ではなく「てっぺん、トップ、一番」という広義で使われているので記述に使ってもOKだったのだ。それを詳しく説明すると納得した様子。その後に、敢えて「小説では○○が命だよ」と曖昧表現を使い、「さっきの『命』は魂、生死ではなく『大切』という意味で使ったのは分かるよね?」と伝えた。こんな風に一つの言葉に「狭義」の意味と「広義、別の」意味がある場合があり、それらを読み取ることが大切。逆に、相手を選んでそういった曖昧表現は使う必要あり。
2017/02/05 14:39
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平安貴族
知人(Oさん)の娘さんがご結婚されたことを年賀状で知り、先日お祝いを送らせてもらったところ最高に嬉しいお礼メールが。「平安時代の貴族が書くような立派なお手紙に知性を実感。」というコメントに思わず感動した。お祝い事だし・・・と思い縦書きの便せん、美しい色の和紙に手紙をしたためたところ、そこから古典好きで手紙が好きだろうと判断して、相手が喜ぶであろうコメントを下さったのだ。さすがOさん!Oさんは素晴らしく教養人で、社会的地位もかなりある方、そういう方は洞察力が優れており表現力が超一流だなあと改めて実感。つまり、平安貴族にとって「書く」(字の美しさ、内容)ことが重視されたことを相手も知っているだろうという前提でのコメント(※ちなみにメールを送る相手が国語塾を主宰していることは一切ご存知ではない)、褒め言葉。日頃は生徒から「先生、平安時代だったらモテるかも~(←見た目が現代風ではない)」「平安時代の人みたい(←ゲームしない、ガラケーを持ち続けている、趣味は読書、つまり古いと言いたい)」「先生、好きなタレントや芸能人いないなら、平安時代の藤原道長のファンになったらどうですか?」と散々憐れまれている(馬鹿にされている)が、そのうちチャンスを見て「君たちはバカにしてるつもりだろうけれど、平安時代で活躍できる=すごい教養人ということだよ。つまり褒め言葉だよ」と言ってみようと妄想しワクワクしている。平安時代に限らず、平成時代もやはり教養人と言うのは素晴らしいなあ、相手を最高に幸せにしてくれるんだなあと実感中。
2017/02/04 00:39
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北海道は最高!
今日は節分。「節分=季節を分ける」となり旧暦では新年は立春から始まり、節分で終わるとされている、つまり今日が一年の終わりの日で明日から新年となる。自分にとって8年前までは「節分」=豆まきをする、恵方巻を食べるという行事の日だったが、今は自分の中の「転換の日」「記念の日」になっている。というのが8年前の今日、ある方との出会いがきっかけで北海道に行くかどうかを迷っていたことに対しての迷いがなくなったから。迷いがなくなるどころか、あの日を境に北海道移住に対して前向きになり、4年後にはアパート暮らしから一軒家へ、そして国語塾を開くという流れに・・・。誰がこういった道を想像しただろうか?と今だに不思議な気分である。つくづく出会いって大切だなあと改めて思うと同時に、国語塾に来て頂いている生徒さんには「国語塾に行って良かった」と思ってもらえるよう日々精進しようと自分に言い聞かせている。そうやって努力することが、北海道行き、開塾の背中を押してくださった恩人への恩返しになるかなあと感じている。その恩人には一日早いが昨日、電話で一年の報告をしお礼を申し上げた次第。さて、九州、関西、関東、北海道に住んだことがあるが北海道は自分にとって最高の土地である。魅力ある北海道を小学5年生が「折句」で表現してくれたので、本人の了承を得てここで紹介させてもらう。「ほ・・・ほくほくのじゃがバターに」「つ・・・つめたいミルク」「か・・・貝や魚も」「い・・・いっぱい有名な」「ど・・・道産の物」「う・・・海の幸が一番有名かなあ」。
2017/02/03 00:05
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一言表現
ようやく「伝え方が9割 ②」(佐々木圭一著)を読み終えた。内容は本当に素晴らしくベストセラーになり、シリーズ化されたことには納得だが、が、が、先日も書いたように、内容をすべて実行するには相当の訓練が必要か。さて、簡単に出来て相手にインパクトを与える素敵な伝え方を今日は一つ紹介しようと思う。それは、自分がよく知っている人のことを別の人に「一言」で表現する事。あくまで「一言(短く)」がポイントで、さらには出来ることなら「すごい」「かっこいい」「かわいい」といったありきたりの言葉は使わない事。これらを意識して生活することによってかなり表現力がアップし、しかも人様に喜ばれること間違いなし。最近の「そうそう、そうなの!その言葉ピッタリ!」と大喜びされた表現を紹介する。20代女性に対して「正義の味方」、40代の女性に対して「ホッコリ」、「熱い」、15歳の男子に対して「真っ白(すれていなくて素直)」など。「熱い」に関しては、ある人から某専門家の女性を紹介していただき、そのお礼を申し上げた時のこと。紹介者が「喜んでもらえてよかった。すごい人でしょう?」とおっしゃったので「ハイ。めちゃくちゃ熱い人ですね」と返すと「そうそう!!!そうのとおり!!!熱いと言う言葉がぴったりの人!」、15歳男子に関しての表現を彼の同級生にすると「そうそう、僕はそう言いたかったんだ!さすが!」と大喜びされた次第。ちなみに自分は・・・生徒から「鬼」「吸血鬼」「魔女」「ライオン」という有難い?!一言表現を沢山いただいているのでこれ以上は遠慮しておく(苦笑)。
2017/02/02 01:07
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勉強と部活の両立について
勉強と部活(特に長時間活動する部活)の両立については、大半の中学生が抱えている課題だろう。部活をしている生徒は時間管理が上手になり、集中して勉強に取り組むといういわゆる文武両道型の生徒はそれでいい。でも現実はというと部活で疲れ切って勉強は全くできない、勉強ができないどころか体を壊す寸前(実際に壊している)というタイプもいる。とりあえず勉強時間を確保すべくして部活を終えて急いで夕飯を食べてそのまま塾に行くものの、塾で居眠り・・・・というパターンになってしまう。では、どうすればいいか?文武両道が可能なタイプはそのままでOKだが、そうではないタイプは①思い切って部活をやめるか、勉強をあきらめる(運動の推薦入試を考える)。②上手に部活をサボる③部活が忙しい時期は勉強(塾)を休み、部活が落ち着いたら勉強を頑張る、の3パターンをうまく使い分けるしかないと思う。ちなみに自分は②のタイプで、部活にのめり込み過ぎない程度の活動であったが、それでも毎日睡魔との戦いであった。塾に来るものの常に満身創痍で全く授業に集中できない、時には完全に体調を壊して塾を休むタイプには思わず「思い切って通塾の回数を減らしますか?」と言いかけるが、こちらから「塾に来なくていい」的な発言をするのはいかがなものか?と躊躇してグッとこらえている。「塾に入れておきさえすれば安心」と思わずに、自分の子供の様子をしっかりと観察して、無理が生じていないかを吟味してほしい。
2017/02/01 00:03
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自己投資
先日から、知人の紹介でファイナンシャルプランナーの方と連日会っており、「投資」について教えていただくことはもちろん、いわゆる雑談にも花を咲かせている。その雑談の中で、同じく自営業と言う立場からの視点がかなり一致しており、そのうちの一つが「成功するためには『自己投資』が必要だ」ということ。この場合の「自己投資」は株などではなく「自分を磨くための努力に要する時間、お金などなど」のこと。自分自身に関して言うならば、いわゆる「無駄」と思えるような努力、時間、お金を膨大な量費費やしてきており、失敗も含めて「自己投資」「高い月謝(苦笑)」だったと思っている。つまりリスクなくしては成功は有り得ない?!さて、来月に迫っている「推薦入試」に向けて必死で頑張っている某生徒。ノートに、想定されるであろう質問事項、それに対する答え、自己アピール文などをびっしりと書き込み、一週間に一度持参し、それを添削させてもらっている。正直言ってそこまでしなくても彼は合格するだろうし、本人も「ここまでやってる人って少ないですよね・・・」とポロリと一言。さすがに疲れてきたためチラリと弱気の本音が出たのだが、「無駄に思えるけれど、こういった努力は自分を磨くための自己投資!」なんてセリフは中学生には言えなかった。かなり言葉を柔らかく?!「この作業は無駄ではないよ。事実、こうやって文章を書いて添削することによって間違いなく文章力はアップしているよ」と伝えた。リスクが0で成功といううまい話は…おそらくないと思う。無駄に思える努力、勉強は将来への自己投資と思ってファイト!
2017/01/31 08:18
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割り切り、開き直り?!
昨夜、中3生の保護者から特別授業(個別授業)をしてほしいという要請をいただいた。メールの文面に、小説に苦戦している、とあったのだが・・・。ふと次の記事を思い出した。「遠藤周作さんが、自分の小説を使った某大学の入試試問題を解いてみた。『主人公の心理を選べ』。四つの選択肢から一つと選ぶのだが、遠藤さんには四つも正解に思えた。人間心理はそれほど単純なものではにはずだ、と」(2017、1,13付 朝日新聞の天声人語より抜粋)。確かに小説は難しい➡時間を費やす➡ミスをする、という図式が成り立ちやすい。昨日いただいたメールの文面から、受験生本人の焦りによるミスというものも感じられた(近々、直接指導してみないと詳しくは分からないが)。では、どうすればいいか?①入試まであと1か月あるので、当日にベストのコンディションにすればいい➡今のうちに弱点が見つかってよかったと開き直り、弱点補強に努める②小説に限らず、どの勉強でも当てはまるのだが、自分が実体験しておらず、そのためイメージが出来ないことなどを100パーセント理解することは無理!ある程度のところで「○○だから△△」と割り切る、この2点が大切だと思う。自分自身は国語で躓くことは少なかったのだが、高校数学の「虚数」の単元でイメージが出来ず、「なんでわざわざ有り得ない数(虚数)を考えるの?」的な思考にはまってしまい手が止まってしまった。が、「とりあえず、二乗して-1」と割り切った途端に数学が楽しくなったという経験がある。熟慮も大切だが、考えても分からない時は割り切りが必要。
2017/01/30 11:47
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記述問題
スケート王国十勝では、今の時期はスケートの大会が目白押しで何人かの生徒たちが必死で頑張っている。そのうちの一人の生徒が先日「先生、スピードスケートで一番大事なのは何か分かりますか?スタートなんですよ」と教えてくれた。成程、雪より10倍以上滑りやすい氷上でスタート時にバランスを崩すと、場合によっては棄権となり「終わり良ければすべてよし」とは決してならず、終わり(ゴール)にたどり着くことが出来ないんだなあとぼんやりと考えていた。実はこれは国語の記述も全く同じ。選択肢の記号ならば当てずっぽうで選んでも答えが合うことがあるが記述はそうはいかない。だから毎回のように生徒たちには口酸っぱく「問で何をきかれているか?を把握すること!」と言っている。学年が上がると「問」で複数解答を要求されることがあり、そういう場合は答えるべき内容にチェックをして通し番号を付けるよう指導している。例えば「○○はどんなことに対して、どんな気持ちになったのですか?」といった問の場合①どんなこと②どんな気持ち、という2点を答えなくてはならない。テストは時間との競争のため、パッと読んで解答用紙にいきなり記述を始めてしまうタイプがいるが、そうすると聞かれている2点のうち1点しか答えていなかったり、片方だけ詳しく書いてもう一方はいい加減な表現で終わる・・・となってしまう。焦るの気持ちは分かるが、スタートが大切!と意識して、まずは深呼吸して落ち着いて「問」にチェック、複数解答を求められている時は通し番号を付けることが大切。
2017/01/29 01:10
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