めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
朗読CD
何をしているときが楽しいかと聞かれると間違いなく「読書」と答える。とにかく本が好きで、一日中でも読んでおきたい気分だが、実際には色々とやるべきことが多く・・・。本好きの世の中の人も同じような事情だろう。そんなときにお勧めなのは「朗読CD」。①通勤、通学といった移動時に聞くことができる。②難解な古典や古語で書かれたものなどは、目で一字一字追っていくよりもプロの朗読を聞いたほうが頭に入り楽しめる。この二点からお勧め!正直に書くと・・・、樋口一葉の「たけくらべ」は原文を読むのは大変だったため朗読CDを利用した。さすがはプロの読み手、感情をこめて声色を使い分けての朗読なので頭の中に映像が浮かんできて、本当に楽しかった。車での移動が多い日常、次は何を車中で聞こうかと思案する今日この頃である。
2014/06/17 02:47
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指示語
「こそあど」(これ、それ、あれ、どれ)といった指示語は国語においては直前を指すということは小学高学年以降ならほとんどの生徒が知っている。が、いざ解答欄に書くとなると意外と間違いやすい。その理由は次の2点。①必ずしも直前の文中ではなく、さらにその前の文中に答えがある場合。②どこからどこまでを指すのが分からず、文章をそのままうつしてしまう。この2点の間違いを減らすには、指示語の代わりに抜き出した言葉を入れてみて違和感がないかどうかを確認すればよい。つまり、指示内容は「直前」という知識のみに頼らずさらに進んで「指示内容」を入れて文章を読むことが大切。ぜひお試しを。
2014/06/16 01:45
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正岡子規
旧約聖書には「笑いが病を治す」と記されている。笑うと痛みが軽減することは古くから経験的に知られており、近年はこのことについての報告も数多く出ており「笑い」を病気の治療に役立てるという活動も。さて、正岡子規といえば明治時代を代表とする歌人であるが結核を患い35歳の若さで早逝。こう聞くと「かわいそう」という気持ちになるが、実は彼はユーモアの人でもあった。野球を自分の本名「ノボル」にひっかけて「ノボール」と言って広めたり、墓碑銘のアイデアを自分で書くなど。ユーモアセンスがあったからこそ、当時の不治の病の結核を患いつつも35歳までいきることができたのかも?根暗な性格だったらもしかしたらもっと早死にしたかも?と勝手な想像をする今日この頃。彼についてはユーモアセンス云々は知らなくてもよいが、病の床にふしていたことは知っておくべき知識。そうすると「いくたびも 雪の深さを たずねけり」という句が、病の床にふしており自力では窓まで歩いて雪を見に行くことができないという状況ということがすぐに理解できる。
2014/06/15 05:58
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教養
何気にテレビをつけてみると、「お宝鑑定」なるものをやっていた。鑑定結果は・・・長年大切に持っていた百万円の絞りの振袖はたったの三千円だった。まあ、シミや折りジワがあったということを考慮してもここまで値打ちがなくなってるとはとびっくり。物は(金の延べ棒、美術品などの例外はあるが)人の手に渡った瞬間に新品ではなくなると同時に価値が激減する。それに対して一度身に付けた「教養」というのは人に盗まれることもなければ、目減りすることもない。すでに身につけている「教養」をさらに深めていくならば人間としての価値は上がる。←言い方は悪いが。義務教育における退屈な?勉強をすべてこなす必要はないが、少しでも興味を持ったものがあれば、それを深めていってほしいと若い子たちに臨む今日この頃。むろん、そのためのお手伝いは厭わない。
2014/06/14 03:23
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漢字マスター
今週から来週にかけて、十勝管内の中学校では前期中間テストが行われる。学力テストと違い、中間テストは各中学校の先生が作成するので、形式はそれぞれで「これ!」といったすべての中学生に当てはまるテスト勉強方法はない。が、漢字は配点率が低かろうが高かろうが、はたまた一つも出なかったとしても、今後の学力テストや入試で出る可能性もあるので勉強したほうがよいだろう。中でも特殊な読み方をするものから優先に!例えば「出納(すいとう)」「固唾(かたず)」「境内(けいだい)」といった具合に。普通に読めるものよりも出題率が圧倒的高い!さて、ここから小学生。漢字は使わなければ忘れてしまうもの、ましてや特殊な読み方となると忘れるのは当たり前。まとまった長期休みにでも前学年の復習してはどうか?お勧め問題集は「高島和男著 マスタープリントパズル(小学館)」シリーズ。塾では国語の解法、文章作成のコツを中心に指導、漢字に関しは各自お任せだが、先の問題集は自宅で楽しみながらできるのでお勧め。
2014/06/13 01:58
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昔は国語が好きで漢字も得意な方だったのですが...最近はパソコンや携帯を使うことが多く、文字を書くこと自体が少ないような気がします。そのせいか、漢字がすぐ出てこなかったり、それを調べるのも携帯を使ってしまうのが現実です(´・ω・`) 久々に漢字ドリルでもしようかしら(笑)
2014/6/13 02:39 返信
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スポット@めむr国語専門塾 → ミッフィーさんへの返信
コメントありがとうございます。漢字って書かないと出てこないですよね・・・。ミッフィーさんはきちんと調べてらっしゃるのが素晴らしいです。
2014/6/14 03:19 返信
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9割
本屋さんに行くとやたら「~は9割」というタイトルの本が多いことに気がつく。例えば「人は見た目が9割」「伝え方が9割」「人生の9割は逃げていい。」・・・。10割だと言い過ぎ、8割だと物足りない?と心理的に感じるのだろうかと色々と推察する。ただ、ここで一つ言えることは具体的な数値を入れることによって、インパクトが強くなるということ。たとえば「人は見た目が大切」「伝え方が大切」「人生の大半は逃げていい。」という漠然としたタイトルよりも「9割」という数字がはいることによって、本が「買って読んで~」と訴えてくる。つまり読者に訴えるためには、作文、読書感想文、意見文には「具体的でインパクトのあるタイトル」を心がけるとよい。ただし、長すぎても重くなるので注意が必要。
2014/06/12 03:47
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インパクトのあるタイトル...わかります!それに騙されて本を購入してしまう事が多々あります(笑) ですが、タイトルで「おやっ!?」と買う側の興味をひきつけなければ手にも取ってもらえないですし、インパクトは大切ですね!ただし、大げさではなく適度な...が肝心ですね(^_^;)
2014/6/12 12:50 返信
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スポット@めむr国語専門塾 → ミッフィーさんへの返信
コメント本当に有難うございます。そうなんですよね。。。。適度に印象付けるためのバランスが難しいです。当塾の名称を考えるときに必死で頭をひねりました~。余談ですが6月12日付の朝日新聞下段の広告欄で『イヌの気持ちは「見た目」で9割わかる!』を見たときには「出た!9割」と思わず苦笑しました。
2014/6/13 01:37 返信
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スポット@めむr国語専門塾 → ミッフィーさんへの返信
コメント有難うございます!公式といってもいいぐらい大切なことを説明するときなど、授業では頻繁に「9割」使ってます~。ぜひミッフィーさんも!
2014/6/14 00:51 返信
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想像力
コナン・ドイルというイギリスの小説家が書いた、シャーロック・ホームズは架空の人物。カナダの作家モンゴメリが書いた「赤毛のアン」という小説のアンも架空の人物なのだが、なんとロンドンの「ベーカリーストリート221b」という住所に行くと、そこにはシャーロックホームズの家があり、中にはホームズの帽子、虫メガネなどがある。同様にカナダのプリンスエドワード島には孤児院から引き取られたアンが住むことになった「緑の切妻屋根のある家」を再現したグリーン・ゲイブルズ・ハウスがある。本を読んだ人たちの想いがつのって、主人公たちが本から飛び出してそんな場所を現実に作りだしてしまった。恐るべし想像力!さて、想像力は、生きていくうえでとっても大切な能力であり想像力がつくと人の気持ちが分かるようになり優しさが身につく。老若男女とわず、たくさんの名文に触れて素敵な想像力を養っていきたいものだ。
2014/06/11 02:33
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想像力...という程すごいものでは決してないですが、昔から想像する事は大好きです!いい大人になった今でも、くだらない事を想像(妄想!?)して一人で満足していますが、毎日つまらないと嘆く大人になるよりはいいかな?と思っています(^_^;)
2014/6/12 01:28 返信
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スポット@めむr国語専門塾 → ミッフィーさんへの返信
素敵なコメントありがとうございます。まさにミッフィーさんのおっしゃるとおりで、つまらないと嘆くよりは楽しい想像をして過ごすほうが絶対に幸せだと思います。と、こんなことを書いてる本人が…想像通り・・・筋金入りの「妄想族」です。ん年後には「最年少芥川賞作家、直木賞作家を」育てて「国語塾」には取材の嵐。芽室を有名にする~と妄想のみならず公言してます(笑)。
2014/6/12 03:17 返信
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スポット@めむr国語専門塾 → ミッフィーさんへの返信
最高に嬉しいコメントありがとうございます!!!有言実行、頑張ります!
2014/6/13 01:30 返信
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気をつけていること
宇宙飛行士向井千秋さんの夫で医師、作家でもある向井万起男氏{人気漫画「宇宙兄弟」に登場するJAXA茄子田(なすだ)理事長のモデルで、マンガそっくりの風貌}は気をつけていることが3つあるという。「1.誰でも読めること 2.リズム 3.曖昧さを残さないこと」。だから彼とか彼女という曖昧な表現は避け、固有名詞を必ず使い正確に伝える。プロの作家が常に意識していることは、我々一般人にとって見習うべき点が多い。ちなみに自分自身が教えるときに気をつけている3つのことは「1.自分にとっての常識を相手の常識と考えないこと 2.要点を示す 3.曖昧さを残さないこと」。だから、人によっては「そんなこと知ってるよ」ということもきちんと説明するように心がけ、記憶に残りやすいよう対比、図解を用いる。訓練の日々である。
2014/06/10 03:00
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「キーワード」利用
常日頃、生徒たちに「キーワード」を見つけるよう口うるさく言っている。また、文章を書くときにも自分なりの「キーワード」をいくつか設定しておくと相手に伝わる内容になる。さて、国語のテストや問題集の演習においては、ほとんどが初めてみる文章なので毎回「キーワード」が違うのだが、ほかの科目の場合は「キーワード」を見つけて覚えておくと便利。たとえば社会において、聖徳太子が決めた「十七条憲法」では「役人の心得」とセット、「冠位十二階」と「家柄に関係なく能力や才能。。。。」がセットになっている。学生たちは一つの言葉だけを覚えがちだが、それに関連する文章や「キーワード」というのを見つけて覚えておくのがベスト。何冊か問題集を見ると見事に、重要語句とセットになる「キーワード」がある。ぜひお試しを。
2014/06/09 14:25
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あんちゃん
北海道の郷土料理の一つに「ちゃんちゃん焼き」がある。ちゃんちゃん焼の語源には、ちゃっちゃと早くできるから、混ぜるときに鉄板がチャンチャンとなるから、出稼ぎのアンチャンたちがつくるから、などと諸説があり、どれも楽しい語源である。さて「あんちゃん」といえば灰谷健次郎氏の長編小説「天の瞳」に登場し、小説の中で重要な役割をする大人。当初は姉の保育園を手伝ってたが、子供の本専門店「いえでぼうや」の経営、少林寺道場で子供たちに指導する。倫太郎のみならず、この「あんちゃん」にも実在モデルが!増田喜昭さんという方で、三重県四日市市で子供の本専門店「メリーゴーランド」を営んでいらっしゃる。「メリーゴーランド」?!倫太郎が、店名の候補として挙げた名まえ!と気づいた人はかなりの灰谷ファン。増田氏の著書を参考に読書感想文の本を探すというのも一つの手。ぜひ参考までに。
2014/06/08 02:24