めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
方言
「ばくる」=「取り換える」という北海道弁を先日初めて知った。最初「ばくる?」「え?パクる(真似する)と一緒?」とトンチンカンなことを考えていたが・・・。早速、本で「ばくる」のルーツを調べてみると語源は「馬喰(牛や馬の仲買人)」のことで昔は彼らが牛や馬、米、野菜などを「物々交換」していたことから変化したそう。さらにはこの言葉は北海道以外にも東北、長野、対馬(要するに馬の産地)でも使われるとか。開拓当時の職業にルーツがある言葉だと知り、なるほどと納得。ほかにも色々な言葉を調べてみると道産子の独特の忍耐強さ、おおらかで大陸的・・・と愛すべき気質が方言にはぎっしりと詰め込まれていることが分かる。最近の若い子たちは方言を話すのを恥ずかしがる傾向があるが、別に話さなくても(話せなくても)「方言」そのものは地方の伝統として受け継いでいきたいものだと思う。※先日、北海道弁のレクチャーをしてくださったMさんに感謝
2014/07/18 13:39
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「あはは!」受けます~!素敵なコメントありがとうございます。この「ナンモ」という言い回しは、おかげで生で聴くチャンスが多いんです!お世話になっている工務店の超優秀営業マンの方(人生のベテランでもあります)が頻繁に使ってます~。
2014/7/26 01:43 返信
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快挙
生徒から「成績があがった」という嬉しそうな報告を受けるとき、この仕事をやっていて良かったと心底思う。成績が上がることによって本人に自信が芽生えるからである。今までは聞き取りテストが苦手だったMちゃん。今回の学期末のテストでは90点をとってきた。放送内容ではなく、話し方の工夫を選ぶという問題で惜しくも一つ間違えたが「聞き取り」そのものについての解答はすべて正解。日ごろは学校での「聞き取り」よりももっと難しくバラエティにとんだ内容を当塾では採用しているので、その効果が目に見える結果で表れたのでホッとしている。今後、どの生徒も「やればできる」という機会が増えてくれるよう日々努力。
2014/07/17 10:12
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学習の転移
得意科目を一つでいいから作ると、ほかの科目も成績がのびやすい・・・ということは昔から体験的に知られている。脳科学的にいえば「学習の転移」と呼ばれる現象。たとえば、あることを長時間かけてマスターしたとすると、次に別のこと(あることと似ているが内容的には違う)をマスターするのには比較的短時間で済むという。これが「学習の転移」。このような現象が起きる理由は、ある科目をマスターするときに「知識」のみならず、勉強する「コツ」や暗記する「コツ」を体得するからである。現代文でキーワードを意識しながら読むというのは英語にも当てはまる、国語の記述はあらゆる科目に通じるのである。やはり「国語力」というのはあらゆる学力の基礎となりうる・・・と改めて感じる今日この頃である。
2014/07/16 02:49
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文法活用
「門前の小僧、習わぬ経を読む」という諺がある。この小僧さんは、お経の意味は分からないけれど、お坊さんがお経を読むのを何度も聞いているうちに「音」「リズム」として暗記したのだ。この記憶法を利用して文法の活用を覚えるとよい、つまり声に出して耳で聞くこと!例えば形容詞の活用だと「かろ、かっ、く、い、い、けれ、○」、形容動詞だと「だろ、だっ、で、に、だ、な、なら、○」(ともに連用形にたくさん活用あり)といった具合に声に何度も何度も出して言う、あるいはICレコーダーに入れて繰り返し繰り返し聞くこと。むろん何度も書くという方法もあるが、数の多い文法の活用表は声に出して耳から覚える→書いて確認する、のほうが効率的でしかも長年忘れない。経験者は語る、ぜひお試しを。
2014/07/15 02:00
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コメントありがとうございます!おおっ、素晴らしいですね!完璧に活用をおぼえてらっしゃるとは。これは古語の形容詞の活用です。古文では言いきりが「し」、例えば「うつくし」「わろし」などとなります。
2014/7/16 02:19 返信
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オノマトペ
オノマトペとは「擬音語」と「擬態語」を包括的に指した言葉である。日本語では擬音語と擬態語を合わせて「擬声語」と呼ぶことがありこれがオノマトペに当たる。特に日本語はオノマトペの種類が多く、その重要性は高い。もしそれを使用せずに情景を表そうとすれば、より多くの言葉を必要としてしまうだろう。例えば「雪がしんしんと降り続く夜」を「しんしん」を使わずに表現するならば「雪が静かに絶え間なく降り続く夜」といった具合になるか?比べてみればわかるように、同じ意味でもオノマトペを使って表現するほうが少なくともわれわれ日本人にとってはしっくりとき、情景が頭にイメージしやすいのである。ただし、森鴎外や三島由紀夫のように、オノマトペを忌み嫌った文学者も一部には存在する。が、小中学生は小難しい表現よりもオノマトペをつかって文章を書くほうが生き生きとしたイメージがわき出るような作品になること間違いなし。
2014/07/14 12:57
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コロンブスの卵
「新大陸の発見など誰にでもできる」と中傷されたコロンブスがテーブルの卵を一つ取って「それでは、この卵をテーブルの上に立ててみよ」と言ったが、誰もできなかった。そこでコロンブスは、卵の尻をこつんとテーブルで潰して立ててみせ、「新大陸の発見もこれと同じだ。西へ船を走らせれば、誰でも大陸にぶつかるかもしれない。なんでもないことであっても、それを最初に思いつき実行することが重要なのだ」と述べたという話から、後からなら何とでも言える。簡単だと思うような事でも、それを見つけ行動したことに価値があるということ。このあまりにも有名な逸話からは多くの学ぶことがある。まずは、ごちゃごちゃと言い訳せずにとにかく行動すること。次に、エッと思えるような方法でも(卵をつぶす→邪道?)目的を達成できることが大切。勉強で言うならば、とにかく正しい答えを導き出すことが大切。極端な話、問題文を読まずしてちょっとしたコツを使って答えを前もって予測するなど・・・。詳細は授業で。ちなみに卵はつぶさずとも、テーブルに塩を振ってからのせると立つらしい。
2014/07/13 03:07
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「すらすら読める。。。」シリーズ
アマゾンで注文していた本の数々が先日届いたおかげで興奮した日々を送っている。今回は「すらすら読める今昔物語」「すらすら読める方丈記」といった「すらすら読める…」シリーズ(講談社)を注文。このシリーズの素晴らしい点は上段が古文、下段が現代語になっているところ。右ページが古文、左ページが現代語というパターンの本が今まで多かったのだが、その場合だときちんと古文と対応した文章を読もうとすると視線を左右に常に動かす必要がある。が、上下に書かれている場合だと普通に読書するような感覚で古語と現代語を照らし合わせることができる。さらには作者の独自の解説が素晴らしい。図書館にも置いてあるシリーズなので中学生などは夏休みを利用して読んでみることをお勧めする。※過去のブログをチェックし、誤字脱字を修正し更新したため当塾ブログが連続して出てきてしまっている。ご了承のほどを。
2014/07/12 02:32
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「聞く」「書く」「覚える」
ノートやメモをとると、何度も見直しができるので便利であるが、カラフルで美しいノートを書くタイプが陥りやすいのは「ノートをとって安心して覚えない」こと。書いたら必ずそれらを覚えるよう意識しなくてはならない。つまり「聞く」「書く」「覚える」を常に意識することが大切なのだが、こういった能力は今日明日ですぐに身に付くというわけではない。というわけで当塾の小学生対象クラスでは毎回「聞き取り」を実施し、放送を聞いてメモをして答える問題や逆にメモをとることを禁止して耳で覚えて放送終了後に問題を解くといったバラエティにとんだ練習をしている。徐々に難易度アップしていくのだがみんな頑張ってついてきており、何カ月か先に気がついたら「聞く」「書く」「覚える」のスキルアップになること間違いなし?!
2014/07/12 01:22
常識
『「常識(じょうしき)」は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。また、客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと』と意味づけられている。例えば日本では車は左側通行、人は右側通行といったような決まり事だが・・・。組織、構成員それぞれの「常識」があり、すべての人に当てはまるという絶対的なものではない。たとえばAという家庭では家族が全員で夕飯を食べるのが常識⇔Bという家庭ではそれぞれ都合のいい時間に夕飯を食べるといった具合でどちらが正解でどちらが不正解ということはないのである。つまり、自分が属する組織の常識に従うべきでありどうしても合わないならば可能な限り去る努力をするほうがよい。ちなみに某塾では「学校の授業に即した授業」が常識だとしても当塾では「本当の国語力をつける授業がメイン」が常識。この趣旨に賛同しできる方、大歓迎。
2014/07/12 00:10
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漢字
「漢字が苦手で・・・覚えられないんです。どうやったらいいですか?」という質問をよく受ける。正直言って学問に王道なし!漢字は地道に練習するしかない。まず、正しい形と書き順を覚えて何度も書くという作業が必要。とここまで読むと「なーんだ、当たり前のこと」という声が聞こえてきそうなので、少しの工夫を記載しておく。新しい漢字を覚えるときに、形、書き順をじーっと15秒ほど眺める。それから自分で書いてみる、このときにきちんと書ければOK。数分後にもう一度書けるかどうかを確認。この方法だと何十字と書かなくても短期間で覚えることができる。ただし、よくないパターンとしてテスト前に問題集やプリントを一回だけやって○×つけておしまいということ。必ず間違えた漢字をもう一度覚えなおして、書けるようなるまで演習することが大切。○×だけつけて終わりだと、書ける漢字、書けない漢字をチェックしただけにすぎず全く勉強になっていないので要注意。
2014/07/11 16:38
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