めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
右
昨日は芽室公園でお祭りがあったため、町内には華やかな浴衣姿の女性の姿が多数。色とりどりの花が咲いたようでとっても素敵であった。さて、浴衣を含む和服は「右前(本人からすると左側が上になる)」で着るのが正式とされ、「左前」だと死装束といわれる。なぜ「右前」になったかというと諸説があるが、背景には中国(唐の時代)の思想の影響からというのが一つ。左の方が右より上位であったことから、位の高い高貴な人にだけ左前は許され、庶民は右前に着ていたという経緯があり、それに倣って聖徳太子がこれを日本でも普及させたのだという。また、「右前」に着れば利き手をすぐに懐に入れられ、手拭いなどをすぐに出し入れできるので非常に合理的という説も。昔からの伝統、習慣にはいろんな意味が込められており、それらを知ったり考えたりするのは楽しいものである。が、気をつけなくてはいけないのは年代によって考え方が違うこと。ちなみに「右に出る者はいない(その人よりも優れた人はいない)」の「右」は中国(漢朝時代)の思想の影響(この時代は右のほうが上)といわれている。
2014/07/28 03:01
生徒自慢
S君の通っている小学校では夏休みの宿題として①読書感想文②本の紹介2冊分、①②のどちらかを選択して提出する仕組みになっている。本人は気づいていないが、なかなかのユニークな感性を持ったS君は少しコツを練習すればきっと素晴らしい読書感想文を書けるだろうと思ったので7月上旬から読書感想文に向けて準備をしていた。が、読書感想文という「長文を書く」ことに対して不安感を持ったS君は結局「本の紹介」を選択。塾での授業中に次から次へとアイデアが浮かんできたので、それをメモし、文章に起こし、本の紹介文を下書きをして帰宅したのだが・・・。後で、保護者の方から「読書感想文を出せるようします」との連絡を頂き、正直言って内心ガッツポーズ。S君が「自分は出来るかも?」と少し自信を持ってくれたこと、息子さんにとって何がベストか?を常に考えてサポートしてくださる保護者の協力という2点が嬉しかったのだ。協力というのは決して手を出すことではなく、ちょっとした声かけであったり、こちらがお願いや連絡したことをきちんと守るということである。初めて挑戦する読書感想文、S君なら頑張れると信じている。今日は素敵なS君親子の自慢をさせていただいた。
2014/07/27 02:46
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
心
およそ、文字の中で「心」という字ぐらいバラバラに書く文字はない。人の心は変わりやすいものだから無理もないが・・・。そんな「心」にクサビ(用途として①物を割る②物と物とが離れないように圧迫する 今回は②の意味)を打ち込むと「必」という字になる。かならず、きっと、間違いなく、という意味である。なぜ間違いなく物事ができるのかというとバラバラな「心」にクサビを打ち込むことによってしっかりと一つに締まるからである。そうなると一心不乱にがんばるから物事が成功するのである。学年が上がるにつれて、するべきことが多くなり難易度も上がるため、ついつい「心」がふらふらとしがちである。が、何冊もの問題集をつまみ食いしてろくに復習しないよりも「これ一冊」と決めて徹底的に使いこなす、「必ず」!宿題は(学校、塾)やる!と「心」に決めることが大切。
2014/07/26 01:38
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
所変われば・・・
「所変われば品変わる」という諺があるが、それをつくづく実感する今日この頃。昨日、小学5年生のN君に「サツマイモ堀をしている幼児」のイラストプリントを渡し、何気なく「N君はサツマイモやジャガイモ掘りしたことある?」と聞いてみた。チャレンジ精神が旺盛で、いろんなことを聞いたり体験してリしているN君なので、きっと「もちろん!」と答えるだろうと予測してたところ・・・。「したことないよ。だって、いも掘りはすべて機械だから。」とのこと。あ、なるほど!と思わず納得すると同時に数年前に初めて十勝の畑を見たときの「え?ここはどこ?アメリカのプランテーション?」と衝撃を受けたことを思い出した。また、建物内の寒さ対策の素晴らしさ、逆に暑さ対策が意外と手薄なのにも衝撃を受けた。エアコンのないお店や公共施設が多い~!と。教室開講にあたり、エアコンを設置するつもりだったが「暑いのは数日だけだし、北の部屋だから大丈夫」と言われ、納得した。が、が、が、今後のことを考えるとやはりエアコンは必要!と決意し近々エアコン設置を検討中。
2014/07/25 10:27
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
「れる」「られる」
「着れない」「寝れなかった」という言葉を聞くと異和感はないだろうが、書き言葉としては実はおかしく、正しくは「着られない」「寝られなかった」となる。前者のいわゆる「ら抜きことば」は、言葉の乱れとして取り上げられる典型。では、どうやって正しい使い方を見分けるか?紛らわしい時には、命令の形にしてみて最後が「ろ」になる場合は、「られる」がつくと覚えるとよい。「食べる」は「食べろ」なので、「食べれる」とは言わない。「食べられる」が正しいのである。この方法ですべてを見分けられるわけではないが、ほとんどの場合に有効なのでぜひ確かめることお勧めする。ちなみ今日のこの文章全体に「られる」の言葉が複数使われているので要チェック。
2014/07/24 02:45
-
「バクる」も「られる」になりそうです(^-^)でも、命令形は「れ」。よく考えたら、食べるの命令形も「食べれ!」でも使っているのを聞きます。訛りですかね?
例)景品の引換券を持っていったけれど、お店が閉まっていてバク(ら)れなかった。2014/7/24 08:32 返信
-
-
「ら」抜き言葉は間違い というお話がよく聞かれますが
言語学的には、効率的なので、間違いではないと思うのですよ
「石を投げられる」では、受け身なのか可能なのかがわかりません
「石をなげれる」では、可能
「石を投げられる」では受け身 こうして使い分けることで
言語というのはより効率的に、効果的に進化していくんですね!
言語って生き物みたいで、不思議ですよね〜!2014/7/24 11:09 返信
-
-
ちなみに!
同じように「全然〜ない(否定)」が正しいから
「全然〜ある(肯定)」は間違っているという説がありますが
かの夏目漱石は「全然〜ある(肯定)」を著書の中で何度も使用しています
この「全然」の問題は、時代ごとになんどもリバイバルしているんです!
「新しい」も「あらたしい」が変化して今の言葉になりましたし
「正しい言葉」というものは、そもそもとても曖昧なものなんですね!2014/7/24 11:10 返信
-
スポット@めむr国語専門塾 → ヒデ@マニュさんへの返信
コメントありがとうございます。バクる・・・。奥が深いですね~。「食べれ」?!初めて知りました!!!「食べ」(命令形)は関西ではよく使いますが。いやはや本当に勉強になります。
2014/7/25 09:37 返信
-
コメントありがとうございます。そうなんですよね~~~。昔の文豪って意外と「え?」という表現を使っていることが多く、専門家の間でも「これは意図的?」「それとも間違い?」と議論が分かれますね。数学の定理などと違って言葉の「正しい」というのはあいまいですね。
2014/7/25 09:40 返信
-
コメントありがとうございます。おっしゃるとおり、まさに「言語は生き物」のようですね。だからこそ愛着がわきます~。
2014/7/25 09:42 返信
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
個性やユニークさを出す
「研究者諸君、論文に個性を」「陸別の天文台館長の本に注目」というタイトルに釘つけになった(7月22日付 朝日新聞)。オーロラの研究者で、陸別町の「銀河の森天文台」館長を務める上出洋介さんが出版した「論文の書き方」が注目されているという。著書の中では「不正や盗用を戒め、読み手をひきつける個性や 研究のユニークさを論文に出す大切さを強調」とのこと。これを見た瞬間に「あれ、これって読書感想文をはじめとした文章の書き方と共通している」と思った。細かいレイアウトや決まりごとはそれぞれ違うとしても、「個性やユニークさを出す」というのは同じ。特に国語における文章というのはある意味決まりがない、自分の「感想」や「考え」なので、道徳的に外れない限りは基本的には「何を書いてもOK!」。いよいよ今週から小中学生は夏休み、ビビらずに頑張って「読書感想文」「意見文」「人権作文」などの課題に取り組んでほしい。※まだまだ「読書感想文講座」生徒募集中。
2014/07/23 12:43
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
いつか役立つ?
連休3日目の昨日の夜、書道家の方と会う機会があり楽しくお話を伺うことができた。その方はもともとは電気工学を専門的に大学で学ばれ。。。。ひょんなことから書に目覚めて独立されたとか。主婦あるいは定年退職した人が第二の就職にと書道家に転身するならばとにかく、人生の半分も生きていない若い時期に脱サラをして書道教室を開くとは大したものだと感心した。まるで機械を分解して組み立てるかのごとく、字を分解してみて形を分析するというユニークな視点で指導されているそうだ。人間はいつどんなきっかけで転機が訪れるかはわからない、また何がいつどんな形で役立つかは分からない。。その時に慌てずにチャンスをつかみ生かすためにも興味あることにはどんどん挑戦し、こんな勉強無駄!と思えるようなこともとりあえずは地道に取り組んで教養を身につけておくことが大切だとつくづく感じるのである。
2014/07/22 03:23
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
集中力
勉強はどれくらい長い時間、机にむかっているかではなく、どれだけ集中しているかによって成果が決まる。とはいえ、いきなり長時間集中できるわけではなく、少しずつ訓練をして伸ばしていくことができる。特に低学年の場合、まずは5分間一心不乱に勉強し、休む。それを繰り返しできるようになったら、集中を10分にのばす。できたら、20分ぐらいに伸ばしてみる。30分ぐらいの集中継続ならば、1カ月もすればできるようになるだろう。欲を言えばもう少しのばして1時間ぐらいにしたい。具体的には、子供があれこれと注意散漫になった場合に、頭ごなしに「集中しなさい」と言うのではなく「5分だけ、黙って一人で勉強してみよう」「ここまで終わるまでは頑張ってみよう」といった具合に短い時間から集中する練習を。
2014/07/21 03:38
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
優先順位
通塾するときちんとカリキュラムが組まれているが、自宅で自主的に勉強するとなると「どこから手をつけたらいいのかわからない」とういう状況になることがある。そんな場合は得意科目よりも苦手科目に手をつければいい。なぜなら例えば80点を90点に上げるのは難しいが、40点を50点に上げるのは簡単でそれほど時間をかけずして点数アップを図れるからだ。国語において、どの分野もまんべんなく苦手ならば漢文からスタートするとよい。漢文に関しては返り点のルールを覚えるだけでかなりの高得点をねらえるし、文章自体が短いので取り掛かりやすい。いくら日本語だから…とはいえ長い論説文を読んで自力で解いて、理解してとなると至難の業。くれぐれも取り掛かる順番を間違わないように。
2014/07/20 03:08
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です
欲張らない
もうすぐ夏休み!夏休みの定番といえばキャンプだが・・・・、キャンプのコツは「欲張らないこと」だとか。キャンプという遊びは、たとえ「するな」といわれても絶対にワクワクしてしまい「あれもこれも」と妄想が広がりがちだが欲張るとロクなことがないという(北海道キャンプガイド編集長 森山俊)。勉強もしかりで、ついつい「あれもこれも・・・」と張り切って計画をたててご丁寧に計画表まで作っても結局はこなせないことが多い。計画表を作るのが悪いのではなく、むしろ素晴らしいことなのだが。ここで気をつけることは無理のない計画をたてることであり、例えば一週間のうちの1日は予備日としてあけておくなど。また綿密にするよりもざっくりと1週間でこのページという感覚で。
2014/07/19 09:15
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です