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小さな国語塾のつぶやき

志能便

6世紀ごろ、聖徳太子が「志能便(しのび)」という忍者のような者を使っていたと忍術書に記されている。聖徳太子は一度に10人の話を聞くことができたと言われているが、それは事前に志能便によって情報を集めていたためともいわれている。真偽のほどはともかくとして、物事をきちんとスムーズに行うためには「事前準備」「聞くこと(きちんと耳をかたむけること)」が大切なのは間違いないというエピソードだと思う。どんなに優秀な人、天才的に見える人でも何も努力せずに地位を確立したり、技術を身につけたわけではない。凡人にとっては「出来る人は元々生まれつき・・・」とつい思いたくなるが、元々の気質才能+努力ということを肝に銘じておきたいものだ。

2014/08/29 10:54

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漢和辞典

最近、漢和辞典を読むのが楽しい・・・。以前は電子辞書を使っていたのだが、パラパラとページをめくって手当たり次第読むためには紙のほうがいいと思い、先日久しぶりに漢和辞典を購入。漢字は部分と部分が組み合わされている場合が多いので、パッと見ただけで理解できる場合がある。そうでもない時に辞典を見ると「なるほど~」と納得するのである。中学生の歴史で出てくる「元禄文化」というのを、ついつい「元緑文化」と書いてしまう…というパターンが多いのだが、「示(しめすへん)」が「天の神が、日・月・星の変化によって、人に吉凶をしめす。」という意味、右側の文字は音をあらわすということを知れば、なんとなく「元禄文化」に使われている字が「緑」ではマズイということが納得できる。まずは最低限の漢字をひたすたひたすら覚えると、多くの中から共通点を見出したり意味を考えたりして楽しめる。特に小学生のうちはひたすら暗記すること!中学生ぐらいになると一緒に意味を考えながら覚えるとやりやすい。

2014/08/28 12:49

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去る者追わず・・・


日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされている村上春樹さんは対談で、作家になった理由を尋ねられた時に、兵庫県で育ち東京で学生時代を過ごしたことに触れ「東京に引っ越し、(関西弁から標準語に)話し言葉を変えた」と述べた。「これは非常に大きな変化だった。関西に住み続けていたら、小説を書くことはなかっただろう」と振り返り、環境の変化も作家になることに影響したことを示唆した。(読売新聞より)逆に、直木賞作家の黒川博行氏は関西弁を守ることにより自分の作品の味わいを確立している。環境変化が人を成長させる可能性があるのは事実だが、変えていい環境と悪い環境がある。どちらがよいかは試してみなくては分からない。新学期が始まり、新しい環境を求め、当塾を足がかりにほかにステップアップするのもよし、当塾で勉強をという人も大歓迎。去る者は追わず来る者は拒まず。

 

2014/08/27 19:08

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宿題代行

北海道では新学期がすでに始まっているが、本州では8月いっぱいは夏休み。ということは・・・この時期は宿題ができていなくて焦っている親子がたくさんいるということだ。そんな親子に救世主?!「宿題代行業者」なるものが存在し、かなり流行っており新規で依頼しようとしても締め切っているところが多いという。(宿題代行業者とは小中学生の宿題を請け負い、代わりに解き代金をもらう業者のこと。読書感想文・小論文の作文からイラスト・ポスター・木工細工などの図画工作まで様々な課題に対応している。)ちなみに読書感想文の場合、400字詰め原稿用紙1枚で3000円~、個人的な作文は請け負わないらしい。宿題を自分でしなくてはならないという法律がないので、宿題代行業は違法にはならないらしいが・・・・。大金を払って一時的に切り抜けても全く自分の力にはならない。それならば、家庭教師、塾などにお金を払って「書き方」のノウハウを習って身につけるほうが絶対にいいと思う。自分で身に付けた力は誰にも盗まれないのだから。

2014/08/27 19:05

ヒデ@マニュ

がんばって自力で終わらせることも、切羽詰まって焦って終わらせることも、焦りながら終わらないで叱られることも、どれをとってもいい経験になるのにもったいないですね。

2014/8/26 08:19 返信

スポット@めむr国語専門塾

コメントありがとうございます。本当におっしゃる通りで。。。目の前のことしか考えないと、物事の本質が見えなくなりますね。

2014/8/27 07:14 返信

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斬新

 「春はあけぼの(春は早朝がいい)。。。」誰もが知っている書き出しの「枕草子」。千年以上前の作品がいまだに色あせずに皆に親しまれているのには理由がある。そのうちの一つは清少納言の視点が「斬新」なことだろう。一般的に春というと日本人にとっては「桜」であり、「桜」を題材とした歌はもちろん作品は数えきれないぐらいある。が、清少納言にとって「桜」が美しいのは当たり前。だらこそ、敢えて「あけぼの」と言い切るのである。秋もしかり、普通だと「紅葉」というのだろうが彼女は「秋は夕暮れ」なのだ。我々は自分自身では気づかないけれど、言われてみると「なるほど」となるような斬新な視点で「枕草子」を書いているのであるからこそ、魅力的なのだ。この斬新さ、感性を見習いたいものだ。

2014/08/25 10:54

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インパクト

絶世の美女と伝えられる小野小町。百人一首には、その美しい容姿の衰えを嘆く歌が選ばれている。「花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせし間に(桜の花の色は、むなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降っている間に。ちょうど私の美貌が衰えたように、恋や世間のもろもろのことに思い悩んでいるうちに。)伝説が一人歩きして、小町の本当の容姿を伝える絵はないとされる中、皮肉にも、衰えた姿は彫像や絵に残されており、ネット上でもそれらを見ることができる。実際の姿と似てるかどうかはともかくとして現存するそれらの容姿は「元絶世の美女」とはあまりにもかけはなれており、そのギャップがいいのである。つまり、対比を表現するときにはかなりインパクトを与えるような内容にすると相手の印象に残りやすい。※「花」とだけ書かれている場合、古典では「桜」を意味する。。

2014/08/24 03:55

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四コマ漫画

「作文が苦手」 という子は、実は「書くことがない」「どう書けばいいのかわからない」という場合がほとんど。とりあえず、頑張って沢山書いたとしても残念ながら前後のつながりがなかったりという場合が多々ある。作文指導においては「テーマをしぼる」「あれもこれも書かない」と説明するが、聞いただけですぐに書けるほど甘くはない。ではどうすれば、きちんとした文章力が身につくか?当塾では中学生対象に「ことわざ」を説明した4コマ漫画の説明、あらすじ書きを練習している。マンガの状況、出来事、登場人物の様子、気持ち、そしてなんといっても「おち」を他の人にもわかるように説明する文章をたくさん書かせてみるという訓練を地道にしていると、気がついたらまとまりのあるきちんとした文章が書けるようになるのである。原稿用紙5枚と聞くとビビってしまうが、実は4コマ漫画が複数組み合わさったというイメージで完成するのである。




 

2014/08/23 03:14

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気持ちの余裕

昨日に引き続き、今日も徒然草第百十段。「双六の上手といひし人に、その手立を問い侍りしかば、『勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり・・・』」(双六の上手といわれた人に、勝つ方法をたずねたところ、「勝とうと思って打つな。負けないよう打とうと思って打つがいい・・・。」)麻雀のプロ、20年間負けなしの無敗伝説を作り「雀鬼」とたたえられた桜井章一氏が全く同じことを言っている。彼が徒然草を読んでいたのかどうかは不明だが、「勝負に勝とう」と力みすぎるのは良くないというのは真理だろう。つまり、「勝ちたい」「いい点を取りたい」という気持ちはモチベーションアップのためには絶対に必要だが、力みすぎるのは良くない。来月には各中学校で期末試験が行われるが、いざ試験問題が配られたら深呼吸をして肩の力を抜き、テスト問題をざっと見て出来そうなところからやってみる。解けない問題は後回しにするという気持ちの余裕が大切。

 

2014/08/22 00:02

ヒデ@マニュ

200件目おめでとうございます(^-^)
「負けない」発想大切ですね!…ひさしぶりに麻雀したくなりました(笑

2014/8/22 09:28 返信

スポット@めむr国語専門塾

嬉しいコメントありがとうございます。200件!気付かなかったですが・・・、我ながらよく続いたなあとびっくりです。ヒデ@マニュさんは麻雀において、緻密な計算で勝利をおさめそうですね。

2014/8/23 03:12 返信

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学ぶ姿勢

吉田兼好が書いた「徒然草」の第百八十七段に次のような一節がある。「万の道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非の人に並ぶ時、必ず勝ることは、弛みなく慎みてかろがろしくせぬと、ひとへに自由なるとの等しからぬなり。」(どんな道でも、玄人とは、たとえ非一流であっても、素人の達者と比べてみると必ず優れているのは、こちらはつねに油断せず、慎んで、軽々に事を行わないのと、素人がただもう我流で自由気ままに行うのとでは、その心がけに差が出るのだ。)まさにその通りだつくづく感じる。経験が長いとはいえ、決しておごらず謙虚な気持ちを忘れてはいけないと常に自身に言い聞かせてている。逆に今まさに学ぶ立場の場合は「我流」はとりあえず横に置き、素直に知識を習得しようという姿勢が大切だと思う。以前にも書いたが「素直さ」は勉強において不可欠なことである。

 

2014/08/21 03:00

ヒデ@マニュ

最近バドミントンを再開しています。中学生が来ていて、まだまだ負けないのですが油断はできません!教える場面もあるので、私自身のプレースタイルも基本に忠実な姿を見せようと心掛けています。が、長年の経験から「我流」に逃げる時があるので戒めたいと思いました!!

2014/8/21 08:57 返信

スポット@めむr国語専門塾

コメントありがとうございます。バトミントン再開されたとのこと!素晴らしいですね!!!ヒデ@マニュさんはきっと上手に指導なさってるんだろうなと想像します。お互いに「基本」を守りつつ・・・頑張りましょうね!

2014/8/22 01:10 返信

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想像上のキャラクター

最近、「妖怪ウォッチ」が大ブームであったり、町おこしの一環で各市町村には「ゆるキャラ」がいたり・・・。人間以外の生き物や器物を擬人化して描くことは、「鳥獣人物戯画」などを例に出すまでもなく、古来画題として存在する。江戸時代に流行った浮世絵では金魚が立ってシャボン玉を吹いている絵(金魚づくし 玉や玉や 歌川国芳)や百鬼夜行絵巻(狩野元仙方信)などがある。浮世絵で擬人化されたものと現代のキャラを同じ土俵に上げることはできない(かたや日本の芸術として評価されており、かたや堅苦しくない、芸術として評価に値するかどうかは不明なため)が、それらを受け入れて楽しむ土壌が形成されていたことは興味深い。突き詰めていくならば、絵ではないが神話には想像上の生き物が登場したり、動物がしゃべったりする。小学生対象に、自分で想像したキャラクターを使って物語を書くといったことをやってみようかとワクワク思案中。

2014/08/20 11:21

ヒデ@マニュ

自由な発想を持ち続けることと文章を表現するための基礎を得ることは、無関係なようでいて実は共存することが難しいように思っていました。「自分で想像したキャラクターを使って物語を書く」取組み、どんな世界観が出てくるのか!?すごく楽しそうで興味津々です(^-^)

2014/8/20 11:45 返信

スポット@めむr国語専門塾 → ヒデ@マニュさんへの返信

コメントありがとうございます。そうなんです・・・。子供たちは、こちらが予期しないようなキラリと光る感性を持っていることが多く楽しみです。

2014/8/21 02:41 返信

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