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小さな国語塾のつぶやき

蜘蛛の糸

『特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」が、鳥取県の高速道路のパーキングエリアで94匹見つかった。セアカゴケグモはオーストラリア原産のクモで、メスが毒を持っていて、かまれると吐き気や呼吸困難の症状が出る場合がある。』(ヤフーニュースより)。蜘蛛は音を出して飛んでくるわけではなく、気がついたら近くにいて噛まれる・・・ので気をつけなくてはならず、早く駆除できることを願うばかり。さて、蜘蛛といえば不思議な生き物で・・・足が8本あり、昆虫ではなく、しかも蜘蛛の糸は柔軟かつ強度が同じ太さの鋼鉄の5倍とされ、遺伝子組み換えなどで人工的に作り出す試みも行なわれている。残念ながら完全な成功には至っていないらしい。芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」ではカンダタのエゴイズムのために蜘蛛の糸が切れてしまうわけだが・・・、昔は「遅かれ早かれ蜘蛛の糸なんだから(弱そうだから)切れてしまう」と思っていたが、蜘蛛の糸の強度を知った今となっては「だからこの小説では、棒、大木、針金、ではなく蜘蛛の糸なのか?」と想像する。

2014/09/18 01:22

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標語

「飲んだら乗るな 乗るなら飲むな」という標語はあまりにも有名。この交通標語が多くの人の記憶に長く残るのは、内容分かりやすいことはさることながら、リズミカルで耳に心地よく響くから。前半も後半も四拍+三拍になっており、七・七の調子で流れる。また書き出しが「の」で統一されており、頭韻を踏んでいる、構造反復になっているなどなど様々な技法が凝らされている。この標語を見聞きするたびに「大したものだなあ」と感心するのである。さて、飲酒運転云々は未成年には当然無関係のはずで・・・。ここでは中高生にエールを送るつもりで次のようは標語はいかがだろうか?「遊んだら学べ 学んだら遊べ」

2014/09/17 14:02

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漢字の意味を知る

社会や理科では漢字指定で答える場合が多く、それらを苦手とする小中高生は多い。また、張り切って書いたとしても間違いということも・・・。そういう話を見聞きするたびに惜しいなあと思うのである。なぜならば、いつも書いているように漢字はきちんと意味を持っており、熟語というのはきちんと意味を踏まえたうえで作られているからである。たとえば明治維新の「大政奉還」の場合。大きな政治の権利を奉りつつ(相手に敬意をはらいながら)朝廷に還(かえ)す・・・。還(かえ)すは「ふたたび」「かえす」「もとに」という意味があるので、この場合は単なる「返す」ではないのである。同じ漢字を使うものとして理科で出てくる「還元」もしかり。「還元」とは酸化された物質から酸素をうばい、元に戻すこと。何が言いたいか?要するに「還」という字の意味を理解すると少なくとも「大政奉還」「還元」が理解しやすいということ。機械的に漢字を覚えるよりも、時には意味を知るというのも意外と暗記の近道になるかも。

2014/09/16 10:42

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ワクワク

職業柄、というよりも・・・自分自身の趣味で本屋さんをめぐることが多い。本屋激戦区の十勝地方・・・数年前に北海道に住み始めたときはシラミつぶしのようにすべての本屋さんを偵察し、今はお気に入りを数件に絞っている。一言で言うと自分にとって魅力のある店がお気に入りなのだが・・・・。その基準はそのお店に行って「ワクワク」するかどうか?楽しいかどうか?である。正直言って買うべき本が決まっているならばネットで買う方が早く、しかも楽なのであり、わざわざお店に足を運ぶためにはそれなりの動機が必要。本屋さんに限らず学習塾もしかり、駅前ともなると塾が乱立しており飽和状態ともいえる。そんな中、他と一緒では意味がないわけであって・・・どうやったら「ワクワク」なおかつ知識として身に付くか?と、ああでもないこうでもないと毎日自分自身がワクワクしながら資料作成中。

 

2014/09/15 05:00

ヒデ@マニュ

先生の正面に座った時に感じるオーラだけで十分わくわくするので、ご心配なく(笑) ありの~ままの~♪

2014/9/16 08:19 返信

スポット@めむr国語専門塾

ププッ(笑)。最高級に素敵なコメントありがとうございます!!!皆、オーラに恐れをなしてるかも???

2014/9/16 10:43 返信

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頭の切り替え

アルキメデスは風呂の水が溢れるのを見て浮力の原理を発見した。ニュートンは、林檎が落ちるのを見て、万有引力の法則を発見し、「今日為し得るだけのことに全力を尽くせ。そうすれば明日は一段の進歩があろう」と言った。湯川秀樹氏は仲間とキャッチボールをしているときに中間子論のヒントを得て、夢の中に蛇が出てきたことがヒントになり結論を見出したというエピソードがある。これらのエピソードの真偽はともかくとして、一つ言えることは行き詰った時にリラックスする、頭の切り替えをすることによって行き詰っていた状況から抜け出すことができるということ。今日は3連休の二日目、小中学生は基本的に学校はお休みなので、勉強の合間に少しいつもとは違うことをしてみるといった頭の切り替えはいかがかだろうか?ぜひお勧め。

2014/09/14 09:59

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自ら行動


「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (宝槻 泰伸著)」が最近話題になっている。少し前には「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40あげて現役で慶応大学に現役合格した話(坪田信貴著)」が話題になった。最近は長いーーい題名=題名を読んだだけで何について書いてあるかがきちんとわかる・・・ものが流行るんだろうかと思うこともある。さて、ここからが本題。この二冊を読むととんでもないミラクルな方法を身につけて、ある意味「少しでも楽」な方法で有名大学に進学する方法がある?と期待してしまうが、一言で言うと効率良い勉強法を知ることはできても結局は「楽」する方法はないことが分かる。例えば英語はとにかく丸暗記する必要があるなど結局は自分で「やる」しかないのである。自分にあった勉強法を取り入れつつ、自ら行動することは不可欠。

2014/09/13 10:09

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心がけ

夏休み、中学校の期末試験が終わりそろそろいろんな結果が出てくる頃・・・・。毎回嬉しい報告もあればそうでないこともあるが、昨日は本当に嬉しい報告を2件頂いた。そのうちの一件は、「意見文」が地域の代表に選ばれたこと、もう一件はテストの点数をそれなりに取れたこと。正直言って彼らは本当の本当に努力しており、その結果が成果として表れて本当に嬉しく思うと同時に、彼らに共通する点があることに気付いた。それは、努力することはもちろんのことだが、日ごろからの「心がけ」が素晴らしいこと。例えば、「言い訳」「他のせいにする」をせず、宿題を忘れたとしてもいさぎよく謝るなど。さらに言うならば保護者の方が素晴らしい。保護者の方に関してはあまりここでは詳しくは書けないが、とにかく「心がけ」が素晴らしい。子は親の鏡というが・・・。まさにその通りだと思う。勉強のノウハウを伝える仕事をしながら、生徒さんたちからは生き方を学ばせてもらうという有難い日々である。

2014/09/12 16:33

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文末

意見文などを書くときは、「キーワード」を設定してそれらを何度も使うことによって読み手にアピールする必要がある。逆に文末は同じ表現を避けた方がよい。内容的には何の問題もないのだが、同じ文末が続くと読み手にとっては、しつこく感じる。特に小中学生に多いのが「~と思いました」「~よかったです」のオンパレード。むろん、プロ並みにとは言わないがせめて一回目「~と思いました」二回目「~と感じました」三回目「~感動しました」ぐらいには頑張ってほしい。ちなみに書くことを仕事にしてる人だと、例えば「見る」という表現を「目をとめる」「ながめる」「視線を向ける」となるか。

 

 

2014/09/11 14:23

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「秋」のことわざ

「秋」を使った諺がいくつかあり、そのうちの一つが「秋茄子は嫁に食わすな」。【意味】おいしい秋のなすは、もったいないから嫁には食べさせるなという姑の嫁いびりの言葉。また、反対に、なすは体を冷やす、あるいは種が少ないので子供ができないといけないから、嫁には食べさせるなという嫁を大切に思う言葉。このように、この諺には二つの意味があり面白い。また「女心と秋の空」はあまりにも有名。【意味】女心と秋の空とは、変わりやすい秋の空模様のように、女性の気持ちは移り気だということ。だが、実は「男心と秋の空」という諺もあり、こちらは、変わりやすい秋の空模様のように、女性に対する気持ちが変わりやすいという意味、つまり「女性」に対する気持ち限定。何気に使っていた諺には相反する二つの意味、言い回しがあるということを発見するのは面白く、日本人の感性の良さをあらわしていると感じる。

 

2014/09/10 12:49

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仲秋の名月

昨夜は美しい仲秋の名月を見ることができ、本当に感動し「北海道は空がきれいだから・・・最高!関東では曇っててみえなかったらしいけれど」と妙な優越感にまで浸っていた。月といえば、あまりにも有名なのが天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(大空をはるかにあおぐと、月が美しく輝いている。あれは私の故郷、春日の三笠山にかかる月と同じものなのだ。)百人一首でもおなじみのこの歌は遣唐使として唐に渡り、玄宗、肅宗、代宗の三人の皇帝に仕えた安倍仲麻呂が詠んだもの。ふと、これはいつの季節だろうと思い調べてみたところ、仲秋の名月ではなく仲冬(十一月←旧暦)の名月、つまり12月15日ごろだとか。寒い中、ようやく日本に帰れる・・・・と喜んだのもつかの間、日本へ向かった船は途中暴風に遭って難破、安南(ベトナム)に漂着し、再び唐に戻ることを余儀なくされ結局日本に戻ることなく唐で一生を終えた仲麻呂。「仲秋」と「仲冬」、「新天地で月をみえることの喜び」「望郷の念」といった自身と仲麻呂との対比を楽しんだ夜であった。

2014/09/09 01:51

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