めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
脳の活性化
子供「なんで勉強しなくてはいけないの?」親「いい学校に入っていい会社に入ると幸せな人生を送れる」というこの会話はよくなされることだろう。が、今は「いい学校=いい会社、安定した生活」という図式が必ずしも絶対とは言えなくなり、答えに窮する親が多いだろう。10年前に姪から「なんで勉強しなくてはならないの?」と聞かれた時に、「脳の活性化のため。脳を活性化することによって、長く健全な生活を送ることができる。そのための手段の一つが勉強」と答えた。幼い頃から様々な体験をさせ、我慢も辛い体験もする(←脳を鍛える)ことによって忍耐力として身につく、精神的にも強くなれる。脳を鍛錬することは、心身共に健康で、何時までも若々しくて生きていくことができると信じている。むろん、勉強以外で脳を活性化する方法もあるだろうが、学校でいろんな科目を勉強することはバランスが取れた脳活性化の一つだと思う。というわけで、「勉強嫌い!」と思ったときには少し視点を変えて脳の活性化のためとひと踏ん張りしてほしい。
2014/11/15 08:18
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短くするには
小学生のN君、行事作文が上手だったため学内の広報誌に、行事作文を短くした文章を掲載されることになったという。字数を増やすのも大変だが、一生懸命書いた長い文章を短くするというのも本人にとってはかなり難しいこと。なぜなら、どれもこれも思い入れがあって一生懸命書いている文章だから。ではどうすればいいか?具体的な日付や時間などを一言で言い換えたり、省いたりする。主語が同じ二文をつなげて一文にする・・・といった工夫をすればよい。なんとか元の文章の半分ぐらいまでに縮めたN君。さて、これはまさに「要約」をしていることにほかならない。要約法としては「キーワードを探す、接続語に注意して主文を探すなどなどといったコツがある。来週以降、小学生クラスでは「要約」を練習してみようかと検討中。
2014/11/14 14:11
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まずは・・・
徒然草「第百五十七段」に「心の全くその気が起らなくとも、仏前に坐って、数珠を手に取り、経文を開いてみていれば、仏道修行に怠けている身にも、やがて善果を得られる善き業因が身に着くものだ。気が散って乱れた心のままでも、縄床に坐っていれば、静かに座っているというそのことが、澄んだ心をもたらすようになる。」とある。なるほど、これはかなり真理を突いていると感じる。やる気が起こったから机に向かうのではなく、とりあえず机に向かってみる、仕事に向かってみるということがまずは大切で、やる気というものは後からついてくるものだと思う。ただ、机に向かったところで目の前に気が散るような誘惑がたくさんあっては元も子もない。要するに環境を整え、まずは「エイヤッ」と勉強、仕事を始めてみるという意識を持つことが大切。
2014/11/13 12:24
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試してみる・・・
山梨県の高校で11日、男女が制服を交換して一日学校生活を送り、男女の価値観について見つめ直す授業が行われた。スカートは男子、ズボンは女子。男女の制服を交換して授業を行ったのは富士吉田市の県立富士北稜高校。制服交換は、常識にとらわれず男女の価値観を見つめ直そうと、建築デザインを学ぶ2・3年生が考えて実現させた。(日本テレビ系 11月11日(火)22時25分配信)このニュースを知り、斬新なアイデアと行動力に脱帽!百聞は一見に如かず、何事も体験に勝る学習はないと思う。脳が柔軟でいろんなことを吸収できる若いうちに、「でも・・・・」と言い訳するのではなく、何事も試してみると何かしら発見がある。当塾での指導方針はかなり変わっていると思うが、「試してみよう」というやる気のあるタイプは大歓迎。ぜひ一緒に頑張りましょう。
2014/11/12 02:36
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話し言葉
作家・書誌学者の林望氏は「よい文章を書こうと思ったら、まず日々の話し言葉を洗練せよ。まず自分の言葉がこれでいいのだろうか、という『反省』がなくてはなりません。」と著書に書いている(文章の品格 林望著より)。言われてみればそうなのだが・・・。例えば、大けがに対して「手術」という外科処置をした場合、元々健康で自然治癒力があるタイプは早く回復し、そうでないタイプは完治までに時間がかかるというようなものだ。日ごろから「言葉」に気を付けていれば、おのずから文章がうまくなるというのは道理にかなっているが、忙しい日々ついつい省略した言葉や正しくない言葉を使ってしまう。では、どうするか?中学生以上ともなるとツイッター、ライン、ブログ、メールなどなどを使いこなすだろうから、その際に話し言葉そのままの言い回しではなく少しきちんと改まった文を心がけるとよい。目の前に人がいる場合は文字以外の情報からも意思疎通ができるが、文字の場合は書いた本人だけが分かっている…と、どうしても誤解を招きやすい。文章上達+誤解を招かないようにちょっとした「話し言葉、書き言葉」に気を付けることが大切。
2014/11/12 02:36
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昨日、とある資格の試験を受験してきました。わかっていたことですがテーマを与えられて論述する設問が複数あり、文章の構築も去ることながら表現そのものにも大変苦労しました。
丸一日かかる試験で頭も疲れましたが、なにより先ずペンを持つ手が疲れましたっ笑2014/11/10 17:54 返信
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コメントありがとうございます。うわーー、本当の本当にお疲れ様でした。資格試験ということで答えるべき内容が難しいうえに、文章表現を工夫する必要があるので大変だったと思います。でも、優秀なヒデ@マニュさんのことなのできっとよい結果が出ると思います!!!
2014/11/11 09:13 返信
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理由と言い訳
江戸時代に書かれた小説、上田秋成の「雨月物語」は「怪奇小説」と一般的には流布している。だが、おどろおどろしいだけの恐い小説ではなく、人情味あふれる作品が多い。中でも「菊花の約(ちぎり)」を読むたびに兄弟愛、そしてその兄弟の絆に感動した尼子経久の対応には涙が出そうになる。義兄弟のちぎりを結んだ兄、宗右衛門は「9月9日にもどる」という約束を果たすために自殺(霊魂は一日千里をすすむことから)し、亡霊となって弟左門のもとへ行く。そして弟、左門は義兄の心にこたえ、仇をうつ。これらは作り話であり、現代とは時代背景が全く違うのだが・・・。ただ、「約束を守ろう」とする気持ち、誠意は見習うべき点が多い。例えば、約束をたがえるのが悪いのではなく、その場合にきちんと「謝罪」「理由」を説明すべきだと思う。この場合の「理由」は決して「言い訳」ではなく、相手を納得させるための手段。理由なしに約束や取り決めを一方的に反故されることほど不快なことはない。正当な「理由」と「言い訳」をごっちゃにすることなく、使い分けることが大切。
2014/11/12 01:25
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古文の主語
古文を読むのは難解である。難解である理由は「古語」が使われている、主語がはっきりしないというこの2点に集約されるだろう。特に主語がなく、場合によっては一文の中で主語が入れ替わったりするのは本当にやっかい極まりない。では、なぜ古文には主語がないのかというと古代の言霊思想に由来すると思われる。日本では、古来、相手の名前を打ち付けに呼ぶのは非常に無礼なことだと考えられてきた。それは名前にはその人の魂が宿っているからで、そういう大切ものを安易に口にするのは、相手の生命を脅かすものだとさえ思われていたから。ただ、古文には主語がない代わりに敬語の使い分けによって、それが誰を主語とする文章なのか、すぐに理解できるような仕組みになっている。現代語はもちろん古文の敬語は難解だが、パズルを解くような気分で頑張って攻略すると楽しいかも?!
2014/11/11 10:52
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つわもの
ある道で優れている人、勇気のある人、立派な人に対して「○○はつわものだなあ」ということがある。「つわもの」と聞くと「強者」という漢字を思い浮かべる人がいるかもしれないが、正式には「兵(つわもの)」。講釈本などで「強者」と書いて「つわもの」と読ませる場合があるが、あくまでそれは当て字。松尾芭蕉の俳句に次のようなものがある。「夏草や兵どもが夢の跡」(意味)人気のないところに、今はただ夏草だけが生い茂るばかりだが、ここは、かつて義経主従や藤原一族の者たちが功名・栄華を夢見たところである。知るや知らずやこの夏草を眺めていると、すべてが一炊の夢と消えた哀れさに心が誘われる。ゆめゆめ「兵」を「へい」と読まないように。
2014/11/08 08:19
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オリジナル辞書
今週の小学生クラスでは「オリジナル辞書」の作成。つまり、ある言葉が自分にとってどういうものか?わかりやすく簡潔に説明する練習。例えば「北海道」という言葉は辞書には「日本列島の最北端にある島で、北緯・・・」と続くのだろうが、オリジナル辞書では「自分が生まれた土地。食べ物が日本で一番美味しい地域」といった具合に。これは簡単そうで意外と難しく、文章の練習になるのである。ある生徒は「虫」について「気持ち悪い生き物」と書いたが、「気持ち悪いといえば、蛇?」と突っ込んだところ「そんなに大きくはない」との答え。その後、「小さい」という大きさに関する記述を付け加えた。自分だけが分かっている・・・というのを避けるための頭の体操として効果がある。ぜひ皆さんもお試しを。
2014/11/07 13:05
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国語力を伸ばそう
中学二年生で習う「化合」。銅:酸素は4:1、マグネシウム:酸素は3:2と覚えたからと言ってテストの問題が解けるわけではない。先の比率は最低限覚えるべき公式であって、それらをうまく使いこなせないと解けない。銅と結びつく酸素の量を聞かれる場合や、銅と酸素が結びついてできた酸化銅の量を聞かれたり・・・と問われ方はバラエティにとんでいるのである。なぜ突然理科の話を持ち出したか?結局は「何を聞かれているか?問の主語は何か?」を理解しない限り解けない⇒究極は国語の力が必要となる。英語もしかりで、主語は何か?複数形か単数形か?などなどきちんとチェックする必要がある。要するにどんな科目でも突き詰めれば国語の力が必須になるのである。ゆえにン十年前まではあらゆる科目を指導していたが、今は国語こそが基本と思い、国語限定で指導している。たくさん理科の計算問題等々の演習することも大切だが、同時に国語力を伸ばす努力を。
2014/11/06 14:08
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