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小さな国語塾のつぶやき

昨日に引き続き、今日もおとぎ話編。桃から生まれた桃太郎の話は誰もが知っているであろうおとぎ話。川から流れてくるのがスイカではなく、なぜ桃なのか?一言でいうと「桃」は縁起が良いとされ、魔除け厄除けの意味があるから。「日本書紀」に魔物を退治したとの話しが記されている。そもそもが「桃」の縁起の由来は中国で、まるまるとした水分を多量に含む桃は昔から不老長寿の果物と云われた。不老長寿の郷「桃源郷」の入口には沢山の桃の木が植えられていると云われる。張り切って「桃」のつく言葉について調べてみたところ・・・「驚き桃の木山椒の木」の「桃」に関しては特に意味はなく、ごろ合わせだとか・・・。

2014/12/15 17:46

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「今は昔、竹取の翁といふ者ありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひ けり。 名をば、讃岐の造となむいひける。」この冒頭部はご周知のとおり、竹取物語(かぐや姫)であり平家物語の冒頭部と同様に学校では暗唱課題となる部分。さて、なぜ「竹」なのか?日本で縁起の良いとされる「松」「梅」ではだめなのか?実は、竹は成長ピーク時には一日に1メートルも伸びる。この異常な早さで成長する「竹」が異郷的なものであると捉えられ、異郷である月の都とこの世である地上界との時間の経過速度の違いにも大きく関係していると言われている。それゆえに、かぐや姫の成長ぶりは「竹」の成長ぶりから発想された可能性がある。また物語中に出てくる「右大臣あべのみうし」のモデルである阿倍御主人の子孫が陰陽師、阿倍晴明という説があり・・・今も昔も「月」とは神秘的な輝きを持つものだとしみじみと思うのである。

2014/12/14 03:59

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真摯に・・・

「オール読物」(文藝春秋社)という月刊雑誌、2014年11月号に「私が新人賞を獲れたワケ」という特集が組まれている。オール読物新人賞、オール読物推理小説新人賞、サントリーミステリー大賞、松本清張賞を受賞した14人の作家に対するアンケート結果が掲載されている。アンケート項目「傾向と対策は考えた?」に対してほとんどの作家が「考えてなかった」と答えている。石田衣良氏は「傾向と対策を考えているようでは受賞は難しい、毎回全力投球しなければ、新人賞は突破できません。」と述べている。つまりは小手先のテクニックではなく、真摯に努力すると幸運の神がほほ笑むということか?!国語に関しても同じで、学校で習った内容だとそれなりに傾向が分かりテスト対策できるが、入試となると結局は日ごろの知識や努力の蓄積を問われることになる。基礎的な演習を何度も繰り返すことに対して謙虚に、そして真摯に努力することが重要。

2014/12/13 03:58

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問題集選択

中学生対象に古文テキストを2冊準備しており、本人にそのうちから一冊選んでもらう。巷には沢山の問題集があふれておりレベル、内容ともに様々。その中で「これぞ」というもの2冊に絞り、あとは本人の好みに。ちなみにその二冊というのは①見開きで一問、イラスト付きだが説明がない②イラストがなく、代わりに説明が詳しく見開きに沢山の問題が掲載されいてる、という逆パターンのものを準備。内容的にはどちらもおすすめなのだが、いくら内容が良くても問題を解いて勉強するのは本人なので、少しでも「やる気」が起きる方をと敢えて選択方式に。何が言いたいかというと、勉強するのは子供。特に中学生ぐらいになると押し付けるのではなく、ある程度選択の余地を与えて自分で選ぶということも有りか?ということ。とはいえ、どのレベルのものが本人に合っているのか分からないこともあるだろう、そんな時はいつでも応相談。

2014/12/12 13:54

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犬と猫

今日は雪・・・。思わずのんきに「雪やこんこん あられやこんこん 降っても降っても まだ降りやまぬ
犬は喜び 庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる」と口ずさんでいる。さて、この「雪やこんこん」の「こんこん」は「来む(ん)来む(ん)」つまり「来い、来い」という呼びかけと訳されている。「雪よ降ってこい降ってこい」という意味だとか。後半の「犬は喜び・・・」で「本当に犬は寒さに強くて猫は寒さに弱い?」と調べてみたところ、犬の先祖は狼でシベリアの寒気にも耐えたとのこと。そういえば、南極でもタロー、ジローは活躍したなあと納得。猫は北アフリカのリビア原産でエジプトで家畜化され、神に祭り上げられた暑いところの動物。昔からあらゆる場面で犬と猫は対比されるが、なるほど、元々の原産からして逆なんだと納得。とはいえ、最近は家犬が増えているため一概に犬が寒さに強いとは言い切れなくなっているが。
 

2014/12/11 22:37

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「未」と「羊」

いよいよ今年もあと3週間余り、来年は「未」年。「未」と書いて「ヒツジ」と読むのだが、なぜ「羊」ではなく「未」なのか?子丑寅・・・・・・とかぞえて亥に終る十二進法の数え方がある。その八番めが未にあたる。この数詞は、もとは子(=種子)から始まり亥(=核、結実してしんができる)に至る植物の発達段階を十二段に分けて表したもので、未はまだ熟しきらない成長途上の植物を表している。つまり未熟の未という意味であり。そこに身近な動物の名前を当て、ネズミ・ウシ・トラ・・・・・・と八番めには羊をもってきたという。国語においては「不」「無」「非」「未」を言葉の頭につけることで否定を表すが、「未」に関しては「未来」という言葉もあるように「いまはまだ・・・」だが、将来に大きな可能性や希望を秘めているといえる。止まることなく来年も成長していきたいものだ。
 

2014/12/10 11:07

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たかが文集、されど文集

早いもので、もうすぐ学校は二学期を終えようとしている。この時期になると最終学年は卒業文集、それ以外の学年ではクラス文集に取り掛かり始めることも。不特定多数の文集をパラパラと見せてもらったことがあるのだが「なぜ、誰かがきちんと指導しなかったのか?内容はともかくとして、漢字が間違えている・・・二十年後と書くべきところを二十年係となっている。将来これを見て本人はどう思うのか?『受ける~』と過去の自分を懐かしんで笑うか?それとも恥ずかしがるか」といろんなことが頭をよぎる。誤字脱字はもちろんのこと、文章の構造がめちゃくちゃ!文末が不揃いといったものが多い。そういう間違いも含めてよい思い出となるのだろうが・・・。行事作文のように「提出して終わり」の作品ならいざ知らず、記念に残るものはきちんと推敲した方がいいのでは?と思ってしまう。また「推敲」を重ねることによって文章力がアップするのであり、正直言って下手くそな間違った文章を何度も何度もひたすら書いても無駄が多くなるだけ。学校側としては「本人の自主性を尊重」というスタンスだが、国語塾に来てくれている生徒に対しては「推敲」をはじめとして「文章の構造」等を何度も何度も繰り返し伝えていこうと決意を新たにしている。

2014/12/09 12:16

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八つ当たり

今日は月曜日。土日をゆっくり休んで月曜日から仕事…の方は出勤すると「仕事の山」、逆に幼い子供さんがいる方は土日の方が子供の世話と家のことで目が回るぐらい忙しい!という場合もあり、そんなときは思わず「八つ当たり」してしまうことはないだろうか?さて、そもそもなぜ「八つ当たり」なのか?ほかの数字ではだめなのか?八には「数が多い」という意味があり「嘘八百」とか「八百万(やおよろず)の神」という言葉が出来た。また「周囲の全方位、くまなく、まんべんなく」といった意味があり「四方八方」「八方美人」なんて言葉もある。つまり「八つ当たり」はあちこちに、くまなく当たり散らすことか。「八つ当たり」しすぎて「四面楚歌」にならないように気を付けて、充実した一週間を。

2014/12/08 13:15

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一に国語、二に国語・・・

ベストセラーブック「国家の品格」を著した藤原正彦氏は国語教育の重要性を訴えている。「一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数」と。藤原氏は数学者という立場ながら「一に算数、二に算数・・・」と言わないところが興味深く、学問においてまずは母国語である国語が大切なのだと身につまされる。昔から「読み・書き・そろばん」という言葉があるが、これも的を射ていると思う。どんな科目においてもまずは①何を問われているか理解する必要がある(読解力)そのうえで正しい計算式を導ける(計算)②理科や社会の専門用語はきちんと漢字の意味を当てはめて作られている場合が多い③英語の並べ替えの問題では、与えられた日本語をまず文節に分け、どういった構造になっているかを見ると自ずと正解にたどり着く。何度もしつこくこのブログに書いていることだが・・・まずは国語力を磨きましょ!

2014/12/07 03:33

ヒデ@マニュ

私は数学大好きなので数学者が言うその手の話に興味があり、「祖国とは国語」と併せて読みましたっ(^-^)

2014/12/7 20:30 返信

スポット@めむr国語専門塾

コメントありがとうございます!さすが、ヒデ@マニュさん(拍手)。「祖国とは国語」、まだ読んでないので近々読んでみます!!!

2014/12/8 13:17 返信

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詩の技法

 冬が来た「きっぱりと冬が来た 八つ手の白い花も消え 公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になった きりきりともみ込むような冬が来た 人にいやがられる冬 草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た 僕に来い、僕に来い しみ透れ、つきぬけ 火事を出せ、雪で埋めろ 刃物のような冬が来た」(道程 高村光太郎)。昨日あたりからぐっと冷え込んで「冬が来た」と感じ、先の詩を思い出した。さて、書き出しの「きっぱり」は状態を表す「擬態語」、「いちょうの木も箒になった」というのは「いちょう」を「~ような」を使わずに別のもの例える「暗喩(隠喩)」、「もみこむような冬」「刃物のような冬」の「~ような」は直喩。詩は日常的に鑑賞するのはしみじみとした味わいがあっていいのだが、テストとなると細かい技法を覚えなくてはいけなくて大変だが、少しずつ少しずつ小中生に身につけてほしい。
 

2014/12/06 16:56

ヒデ@マニュ

ごっそりと寒波が来た
私は昨日から蓑虫になった
蒲団から出られず 手足も広げたくない
自動車は瞳を閉じて 世界を真っ白にした
地面は凍え固まり バリっバリっと音を立てる
ゲレンデを雪で埋めろ!ふかふかの雪で埋めろ!
十勝にだけ雪の少ない寒波が来た

2014/12/6 23:44 返信

スポット@めむr国語専門塾 → ヒデ@マニュさんへの返信

コメントありがとうございます!素晴らしい、素晴らしすぎます!!!見本として授業で使わせてもらっていいでしょうか?それにしても・・・蓑虫状態になったヒデ@マニュさんを想像したら笑えます。実際はというとお忙しく活動されてらっしゃるから、エイヤッと布団をはねのけてるのでしょうが。

2014/12/7 03:19 返信

ヒデ@マニュ

見本になるかわかりませんが(汗
本文の詩を改造した盗作(?)ですが(汗
使っていただけるとなんだか嬉しいです(^-^)/

2014/12/7 20:28 返信

スポット@めむr国語専門塾

うわー、ありがとうございます!!!張り切って使わせてもらいます。ヒデ@マニュさんのおかげで一人でも詩に興味を持ってもらえれば・・・と期待しています。

2014/12/8 13:16 返信

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