めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
ごめんなさい
昨日に引き続き謝罪の言葉について。謝罪といえばまず思い浮かぶ言葉は「ごめんなさい(御免なさい)」。漢字を見るとなんとなくイメージがつかめると思うが、接頭語の「御」に「免」(許す)という言葉で「御免」、さらに「なさい」(「なさる」という動詞の命令形)だから、(どうかあなたの寛大さで)「許してください」と願う言葉。ちなみに、よその家を訪ねるときの「ごめんください」というのは、「私がお邪魔するのを許してください。」っていう使い方。「すみません」と「ごめんなさい」のどちらが、気持ちがこもっている云々ではなく場面によって使い分けることが大切。
2014/12/25 14:14
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すみません
「お忙しいところ、わざわざお越し下さりすみません」「すみません、お会計します」「すみません、いただきます」等々と話しかけられると逆にこちらのほうが恐縮することも。「すみません」とは「澄まない」が語源。「澄む」の打消し「すまぬ」→「すまない」→丁寧語にして「すみません」と変化し、「心が澄みきらない」「このままではすっきりしない」という意味で使われていた。物をいただいたときなどに感謝の意味をもって「すみません」と使う用例は昭和になってかららしい。とても謙虚な素晴らしい言葉だと思うのだが、親しい相手などにはあまりへりくだらずに素直に感謝の「ありがとう」という言葉のほうが、声をかけられる側としても気後れしなくていいかと思う。先の言葉だと「お忙しいところ、わざわざお越しくださりありがとうございます」「ありがとうございます、お会計します」「ありがとうございます、いただきます」のほうが気持ちが明るくなるような気がする。いやはや、言葉のちょっとしたニュアンスが難しい。
2014/12/24 12:05
国語裏事情
自宅の一室でお教室を開いてから1年余り・・・。おかげで最近では様々な依頼や相談をされることが増えて、有難い限りである。すべてをお引き受けできるわけではないのだが、ニーズや取り巻く状況を知ることが出来るいいチャンス。また、教材販売促進のための某人のメルマガを読むと国語業界を取り巻く裏事情?の暴露などが書いてあり興味深い。要するに「英数」に比べると「国語」を真剣に勉強したいという小中学生が少ないため、塾産業では「国語」が手抜きになっている→だから、この教材を買いましょうというオチなのだが・・・。昔、塾で教えていたから言えるのだが、決して塾側が「国語に対して手抜き」しているのではない。国語を教えたがる人が圧倒的に少ないのだ(少なくとも昔は)。だからこそ、今自分ができる仕事がある!?「国語を頑張りたい」という人の応援をしていきたいと年末に決意新たにしている。
2014/12/23 15:28
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積読
最近の自分自身の読書傾向として・・・「乱読」から「積読」になりつつあるのが恐ろしい。「乱読」とはジャンルを問わず手当たり次第に読むことなのだが、「積読」とは(積んでおく意に読書の「どく」をかけたしゃれ)、書物を買っても積み重ねておくだけで、少しも読まないこと。積読になりつつある理由はいくつかあるのだが、そのうちの一つが「歴史小説」を読むのに時間がかかっていること。登場人物が多く、流れが複雑なので読むのに時間がかかる!これをクリアすると充実感があるのだろうと頑張っているが・・・、いやはや「国語の長文は何を書いているか分からない」という学生の気持ちがよくわかる。さて、本を積んでおいても別に誰にも迷惑は掛からないが、仕事を「積んどく」にならないよう頑張っている?日々である。
2014/12/22 14:27
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コメントありがとうございます。ププッ!そうですね!見なかったことにしましょ、お互いに・・・(笑)。
2014/12/25 14:06 返信
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犬猿の仲
干支を決める時に、ネズミが猫に‘嘘‘をついて一日遅い日を伝えたため、猫は遅刻し十二支に入ることが出来なかった。それ以来、猫がネズミに対して怒ったため、二匹は仲が悪いという言い伝え(昔話)がある。さて、仲が悪いといえば「犬猿の仲」。実は語源の言い伝えはいくつかあるのだが、そのうちの一つを紹介する。「犬猿」は「嫌厭」から由来しているという。つまり「嫌厭(嫌っていやがる)」の当て字として犬と猿が使われたという。では、実際に犬と猿は仲が悪いのかというとそうでもないらしい。ただ、縄張り意識の強い猿が、人間の狩りを手伝う犬を警戒するというのはごく当然のことと言え、犬と猿が仲が悪いというよりも双方が頭の良い動物だからお互いを警戒するということに他ならない。双方をペットとして同じ環境で飼育するならば当然仲良く過ごせるといえる。
2014/12/21 10:10
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句読点
句読点の付け方は意外と難しい。一文が長すぎるとしつこくなるし、かといって短すぎると尻切れトンボとなる。とはいえ「。」に関してはとりあえず文章の終わりにつければいいので、まだ分かりやすいが・・・。「、」の場所を間違えると意味が異なるので気をつけなくてはならない。例えば「私はなきながらとんでいる鳥を見ていた」という文は2種類の意味にとれる「私は、なきながらとんでいる・・・」だと「ないているのは鳥」、「私はなきながら、とんでいる・・・」だと「ないているのは私」となる。まるで心理テストで使われる「だまし絵」状態なのだが書いている本人はそれに気づかない。相手に言いたいことを伝えたいときは「鳴きながら」「泣きながら」と漢字表記するか「、」を正しくつけるかをしっかりと意識したいものだ。
2014/12/20 10:07
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スポット@めむr国語専門塾 → ゆかぽんさんへの返信
ゆかぽんさん、コメントありがとうございます。いつも送って下さる素敵なメールは、句読点の使い方完璧です~!ところで、実は今日のブログ内容は小学生クラスで今週学習したことなのです。S君、きちんと出来てました!!
2014/12/20 14:51 返信
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ゆかぽん → スポット@めむr国語専門塾さんへの返信
S が、句読点をきちんと使えるなんて!成長しましたね。[。]も、つけ忘れる子だったんですが。先生のおかげですね。\(^o^)/
2014/12/21 09:45 返信
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コメントありがとうございます。小学生が句読点を付け忘れるのは当然です!Sくんは集中して書くので、うっかり・・・ということはむろん今でも時々ありますが「あれ?」と指で押さえて指摘するとすぐに気付いて頑張ってます!!!将来楽しみです~~~。
2014/12/21 09:54 返信
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二重皮肉
昨日は二重否定の話題を書いたところ、たまたま手に取った本に「二重否定」について面白いことが書いてあったので紹介する。「言った私がバカだった」という言葉に関して・・・。「表向きは自分を責めながら、じつは相手を責めている。『あなたは信用できない』をストレートに言わず、『私がバカ』ということで、二重の皮肉、猛烈な批判になっています。」(マズい日本語レストラン 樋口裕一著)。確かに言われてみるとものすご~~い厳しい、きつい表現。とはいえ、普段何気に使うときはわざわざ「二重否定」「二重皮肉」とはいちいち考えないだろうが。ただ、知らずに使うよりも知ったうえで(たとえ自己満足になっても)言葉を使う方が人生は豊かになる!と思いつつ先の本の続きのページをめくっている。
2014/12/19 14:48
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二重否定
昨日から二つの低気圧が重なった影響で、全国的に大荒れの天気。この「二つの…重なった」という言葉からふと「二重否定」を思いつき、今日のテーマに。二重否定というと「理由がないわけではない」→「理由がある」といった使い方をするが、「~がないわけではない」から受け取る印象から判断すると少なくとも日本語においては二重否定というのは、肯定に「控え目な断定」というニュアンスを付け加える働きをしているといえる。が、しかしここで気を付けるべきことは、古文・漢文において二重否定というと「強い断定」となるという点。同じ言葉でも時代とともに使いかたや意味が変遷していくのは興味深いようなややこしいような・・・。
2014/12/18 09:26
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塞翁が馬
昨日から大雪・・・北海道全域は数年に一度の大雪という予報。地域によっては1メートル先も見えない猛吹雪で、交通機関は麻痺、学校は休み。幸い十勝は真夜中にかなりの量の雪は降ったものの日中は晴れ、風もさほどなくホッと一息。とはいえ、朝の通勤で大変な人、何時間も雪かきしてうんざりしている人などなど様々だろう。が、視点を変えてみるとスキー場にとっては恵みの雪。子供たちにとってもインフルエンザが流行っている今、ちょうどよい休日になったか?!まさに「人間万事塞翁が馬」だといえる。【意味】人生における幸不幸は予測しがたいということ。幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。人間はついマイナス面ばかりに意識が行きがちだが、アクシデントがあったらほんの少しだけ意識をプラス面に向けることが出来たらいいなと思う今日この頃。
2014/12/17 10:27
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競技かるた
も~うい~くつ寝ると~お正月~♪気が付けばもうお正月はすぐそこ!つい先ほど某保護者の方に「百人一首を覚えるためにはどうすればいいですか?」と聞かれ、張り切って「まずは、決まり字をおぼえて・・・。中でも簡単な一字決まりから・・・」と熱弁してしまったのだが、ふと気づくと遠慮がちに怪訝そうな表情をされているのが目に入った(汗)。うっかりして本州で行われる競技かるたについて延々と演説していた自分を反省。北海道は下の句を読んで下の句を取るので「正直言って覚えるというよりも読まれた句をいかに早くとるかに意識を向けた方がいいのでは?そのためにはとにかく長い文を聞いて、それをいかに早く探すか→ひたすら兄弟家族で練習あるのみ」と伝えた。郷に入らば郷に従えという諺もある通り、今年は「下の句かるた」に挑戦してみようかとひそかに計画中。本州のやり方に興味のある方はぜひご一報を。秘訣伝授可。
2014/12/16 15:26
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