めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
主語と述語
文の骨組みで一番大切なのは主語と述語①主語は文頭、述語は文末に来ることが多い②主語は「~は」「~が」述語は「どうする」に当たる部分と習ったことが多いだろう。むろん①②は正解であるが、それだけで覚えていると解けない問題が出てくる。③「主語は省略されることがある」④「述語を先に見つけて、それに対応する主語は何か」というこの2点を付け加える方が良い。例えば「私の祖父は、広島で生まれ、幼い頃に一家で東京に移り住んだと聞いたことがあります。」という文の中で「聞いたことがあります」に下線が引いてあった場合、「誰が」聞いたのか?→「私」が聞いたことになる、つまり「私」が主語である。また、「生まれ」「移り住んだ」という述語の主語は「祖父は」になる。こういう細かいことを時々意識したり、知っておくと、接続詞の問や古文で主語が省略されているときにでもビビることなく取り組めるようになる。
2015/01/14 09:52
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擬態語
擬態語とは事物の状態や身ぶりなどの感じをいかにも それらしく音声にたとえて表した語。「つるつる」「じろじろ」「こっそり」「あつあつ」「どろどろ」など。日本語を当たり前のように使っている我々にとって、これらの言葉を耳にしたり目にすると臨場感あふれる情景が目に浮かぶ。例えば、「あつあつのスープ」と聞くと湯気が出ていきなり食べると舌をやけどしそうだとか、「あつあつのカップル」と聞くと本当に仲睦まじい男女が目に浮かぶ。が、これらを英語に訳すと単に「熱いスープ」「情熱的なカップル」と一言で言い換えられてしまう。ある小説内で「どろどろと人形が溶けた」と日本語表記があった場合に、英語では「ろうそくが溶けるように人形が溶けた」と変換されている。何が言いたいか?!昨日のブログコメントにもあったのだが、「日本語は美しい」と改めて感じるのである。この抽象的な多彩な表現をうまく使いこなせるようになるのを目標に日本語を鍛えていきたいものだ。
2015/01/13 13:28
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おかげさま
先日、友人から「いいなあ、好きなことを仕事にできて羨ましい」と言われた時に、「おかげさまで~」と答えた。決して「そんなことないよ。楽しそうに見えても陰では色々と苦労があるんだよ」とは言わない!どんな仕事にも苦労はつきものだという理由はもちろんのこと、自身に関しては本当に「楽しく」仕事をしているのでいい格好でもなんでもなく本心からそう言ったのだ。その時にふと「おかげさま」という言葉は便利だなあとつくづく感じた。というのが、目の前の人間の「おかげ」とういう意はもとより、それ以外からの他人様から受ける利益や恩恵を意味するからである。さらに言うならば、古くから「陰」は、神仏などの偉大なものの陰で、その庇護(ひご)を受ける意味として使われているという。信仰や宗派云々ではなく、自分は一人で生きているのではなくあらゆる方々、物のおかげで生きているという感謝の念を意味する素晴らしい言葉だと感じるのである。
2015/01/12 09:08
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コメントありがとうございます。そうなんですよね~!だからこそ俳句を外国語に直すのは本当に難しいと思います。
2015/1/13 03:17 返信
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「坊ちゃん」
夏目漱石の「坊ちゃん」はユーモアな文体、登場人物で読者をひきつける。坊ちゃんの話の中に出てくる人やエピソードは、今と時代は違うけれど、普段の生活で、よくいるような人や、よくあるような出来事がたくさん。だから、読むと納得できたり学べたりする。とはいえ、あまりにも個性の強い坊ちゃん、今でいうと「空気を読めない」タイプで現実世界では一般的な価値観と相容れない存在となりうる。でも、フィクションの中で出会うとき、それは現実社会・日常生活の中で出会うときとは違って、自分の利益が現実に損なわれるわけではなく純粋に楽しめ、時には「よくぞ言ってくれた、やってくれた」となる。そこで、違った付き合い方、ものの見方も可能となるはず。そこから「豊かな読み」は始まると思う。昔は「坊ちゃん」に対して、ただ「変な奴」としか思わなかったが人生を長く生きてきた最近はようやく「坊ちゃん」の面白さが分かるようになった。以前は理解できなかった名作を時間をあけて読み返してみることはぜひおすすめ。
2015/01/11 19:30
「また」と「しかも」
接続語の「また」と「しかも」を区別できる人は少ないだろう。厳密に言うと「また」は並列の接続語、「しかも」は専ら添加の接続語として使われる。並列の場合、前後を入れかえても表そうとする意味内容が変わらないが、添加の場合、前後を入れかえると意味内容が変わる。「並列(並立)」は、文字どおり、同格の内容を前後に並べること、「添加(累加)」は、文字どおり、前に後を付け加えること。中学生のテキストの中で、接続語を入れる問題がしばしば出てくる。4択でS君は2つはすぐに消したのだが、残った「また」と「しかも」を迷ってしまい「また」を選んだところ残念ながら×ということがあった。文中にどちらを入れても違和感がなく、微妙な問題、前記のことを説明すると混乱しそうだったので「主語」に着目するよう伝えた。つまり、主語が前後で同じ場合は「添加(しかも)」がしっくりきて、主語が違う場合は「並列(また)」がくることが多いというと納得してくれホッ。微妙なニュアンスを使いこなせるようになるまでは、ひたすら努力。
2015/01/10 10:05
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数学の場合は、「∩(キャップ)」と「∪(カップ)」ですかね?
前者は「且つ」で後者は「または」を表します。この場合「または」の「は」がミソで、ニュアンスを区別できるようになっていますね。
A且つBの事象は、AまたはBの範囲に含まれているため混同しやすいですよね。
…ということを思ったのですが、文章にして伝えるのが難しいですね。国語は大切だと今まさに痛感してます!笑2015/1/10 14:02 返信
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コメントありがとうございます。数学の場合は「曖昧さ」がなく、きちんと定義されており、しかもそれを記号で表すという点が明解ですね。いやはや、読めるけれど理解が難しいというのが国語だと改めて感じます。
2015/1/11 10:08 返信
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羊が一匹・・・
現在、朝の4時前。目がさえて眠れないためこうしてブログを書いて遊んでいるわけだが・・・。眠れない時は「羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹・・・」と数えることは誰もが知っていることだろう。が、そもそもは発祥は日本ではなくイギリスらしい。眠れなかった人が自分に向かって「sleep sleep(眠れ、眠れ)」とつぶやいていたのが「sheep sheep(🐑)」になったらしい、また羊飼いが羊を数えているうちに眠くなったという説も。ただし、羊をイメージしにくい日本人、数えているうちに「あれ?何匹目?」とますます目がさえる可能性もあるので数えるならば他の単純なものにした方がいいかもしれない。つまり、自分にとってイメージしやすいものやインパクトのあるものが脳に残りやすい。それを利用して?中学文法の活用形の語尾を「各自の大切なもの」をイメージしてもらい、それに対して、ある語呂合わせをあてはめて覚えるよう指導している。詳細は授業で。
2015/01/09 03:57
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獅子は子を谷に落とす
最近は目にすることが少なくなったが、日本には獅子舞という風習がある。お正月やお祭りのときに、作り物の獅子をかぶって踊るもので、獅子に頭をかまれると一年無事で過ごせると言われている。獅子といえば「獅子は子を谷に落とす」という諺がある【意味】わが子に厳しい試練を与え、その器量を試すことで一人前に育てることができるというたとえ。【実際は獅子(ライオン)は子煩悩なので子供を谷に突き落とすことはありえず、もしも事故で落ちたとしたらすぐに助けに行くという。】さて、ここからが本題。中学2年、3年生に対しては基礎固めをじっくりとする時間がないため、いきなり難しい問題をとりあえず解いてもらいながら、同時に基本的事項を教えつつ解法に結びつく方法を伝授している。基本的事項をじっくりと指導後、演習…とするには時間が足りないため少々強引?な方法だが、特に受験生にとっては本番間近のこの時期。入試問題や難しい問題に取り組みつつ、同時に基礎固めをするような勉強法が望ましい。
2015/01/08 15:06
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寒中お見舞い
今日は1月7日、一応お正月は今日までとされ、お飾りは今日まで、七草粥を食べるといった習慣がある(地域によっては15日まで)。さて、今日までがお正月ということは・・・うっかり出し忘れていたり、忙しくて年明けから書いた年賀状は「明けましておめでとう」ではなく「寒中お見舞い申し上げます」となる。「面倒くさい」「ややこしい」と思うなかれ。この「寒中お見舞い」のはがきはとっても便利である。なぜなら、出し忘れたり遅れた年賀状の代わりになるばかりではなく、喪中のため出せなかった年賀状の代わりにもなるからである。つまり、年賀状は出せなくても寒中見舞いは出してもよいのである。最近はメールでお互いに近況報告するのが当たり前のご時世だが、年配の方や恩師に年に一度のご挨拶を「喪中にもかかわらず、したい」…と言う場合にはぜひお勧めである。
2015/01/07 13:39
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人に読まれる
デビューした当初のアイドル、俳優、女優がしばらくするととっても魅力的になるのは誰もが認めること。「人からみられる」という緊張感、内面からにじみでる自信などが魅力や美しさにつながっていると思う。それはほかの場面にも通じる。例えば、文章も「人に読まれる」ということを意識すると、書くのはとても大変だが努力すれば必ず魅力的で上手な?文章になってくる。帯広の小学校では冬休みの宿題として「本の紹介」が課されており、あらすじ、印象に残ったことなどを紹介する必要がある。そのためには単に「ああ、この本面白かった」だけでは紹介できず、きちんと内容を理解し、それを短い文章で第三者に伝わるように書かなくてはならない。要するに第三者に「読まれる」ことを意識せざるをえない。小学生にとってかなり高いハードルだが、そのハードルを一生懸命超える努力をすると必ず文章上達につながる。
2015/01/06 15:00
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問を把握すること
待ち合わせ場所を「芽室公園」「芽室駅」「芽室小学校」・・・のどこなのかをきちんと把握しておかないと大変なことになる。友人たちと会えないばかりか下手すると、その日の一日の予定が大幅にずれてしまうことにもなる。つまり、目的地をしっかりと把握しておく必要がある。勉強についても同じことがいえる、何を答えなくてはならないのか、何を聞かれているのかをきちんと把握しておくことがとにもかくにも大切。例えば「心情語」「気持ち」を聞かれた場合は「行動」を答えてはいけない。とはいえ、小説の場合は「心情」に至るまでの行動だけしか書かれていないことが多く、ついつい「行動」そのものを答えがち。行動から読み取れる「気持ち」「心情」、例えば「嬉しさ」「怒り」「恥ずかしさ」「悲しさ」などを自分で導き出すこと。
2015/01/05 12:39
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