めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
徒然草129段
[病を受くる事も、多くは心より受く。外より来る病は少し。(多くの病気は、心が駄目になると発症する。外から感染する病気は少ない。)](徒然草129段)とある。今でこそ「体が不調→医療機関を受診→機能的には異常なし→心因性」と科学的に実証されているが、実は今から800年も前から既に経験上「病は気から」ということが言われていたのは興味深い。徒然草が書かれた鎌倉よりも前の平安時代ならば、さしずめ「物の怪」→「加持祈祷」となるだろうが、そもそも「物の怪」もある意味「心因性要素」だといえるだろう。自分自身が現役中高生の頃は、古文の問題を解くのに必死で内容をじっくりと味わう余裕は全くなかったが、教える立場となって、古文を予習するときには「ああ、実はこんなことが書かれていたんだ」と楽しみながら進めることが出来、有難い毎日だなあああと実感。
2015/02/05 12:29
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魔の目を滅す(豆)
昨日、無事に豆をまいて魔の目(魔目=まめ)を滅し(魔滅=まめ)無事に新しい年(旧暦)を迎えてホッとした気分。さて、なぜ生の豆ではなく、煎り豆を使うのか?生の豆を使って拾い忘れたものから芽が出てしまうと縁起が悪いとされているからで、「炒る」が「射る」にも通じる。つまり、「魔目」を「射る」ことで「魔滅」となるとのこと。お節料理はもちろん、節分の豆にもきちんと意味を込めているのが日本人の知恵だといえる。さて、知恵と言えば北海道、東北、信越地方では煎り豆の代わりに落花生を用いるらしいということを、最近になってようやく知った。伝統的な大豆から落花生に変化したのは「昭和30年代、北海道から」(全国落花生協会)だとのこと。「雪の中でも落花生なら拾いやすい」「食べ物が粗末にならない」「大豆は夏の豆だが、落花生は秋冬の豆。カロリーも高いので寒い地域で好まれる」などが理由で、さすがは開拓文化を持つ道産子は物事を合理的に考えるんだなあと勉強になった。ちなみに恵方巻は大阪商人の商売魂がきっかけで生まれたとか・・・。関西出身の身としては「節分」=「恵方巻」は当たり前だったのだが、関東在住中にはまだ恵方巻が浸透しておらず寿司屋で巻きずしを注文したらカットされてしまったことも。今となっては懐かしい思い出。
2015/02/04 02:30
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節分=大みそか(旧暦)
今日は節分。本来、節分(季節を分ける)とは立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことを指す。旧暦では、立春の頃が一年の始めとされ、最も重要視されていた。つまり、立春の前日である節分は旧暦の大みそかにあたる。さて、私事だが、ちょうど6年前の節分の日に正式に北海道に住むことが決まり、それ以来毎日充実している。北海道に住むかも・・・という話は前年からあったのだが、かなり迷っていたところ、たまたま2月3日に「ある人」と話しているときに突然「北海道に行こう」と決めたのだ。「ある人」との会話の後に恵方巻をお店にとりに行ったのでよく覚えている。今から思うと、旧暦の大みそかに大きな決断をしたというのがよかった?!←(単なる偶然?!)。旧暦では明日から新年、新しい気持ちで何事にも前向きに取り組んでいきたいものだ。
2015/02/03 12:06
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スポット@めむr国語専門塾 → ゆかぽんさんへの返信
コメントありがとうございます~~~!!!続きは・・・個人的に!講うご期待????
2015/2/4 02:32 返信
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連載小説
朝一番の楽しみは、新聞連載小説を読むことである。単行本になっている小説ならば、時間の許す限り読むのだが、連載小説となると字数が決まった短い枠内だけ、しかも毎日「続き」が気になるように書かれているので毎朝新聞を手にした時のワクワク感がたまらない。連載のコツとして作家の林真理子氏は次のように言う「1回1回の盛り上がりを考えつつ、一冊にまとめた時に物語の大きな波が生まれるように紡いでいくにはテクニックも必要です」。さて、ある生徒に「ブログ、毎日書いてるんだよ~。でもそのうちネタがなくなるかも?」と何気なくつぶやいたところ「じゃあ、その時は代わりに『小説』を書いてあげる。それを載せたらいいよ~、続きが楽しみにしてくれる読者が増えるかも」という嬉しいコメントが返ってきた。その日を期待しつつ、連載小説を書けるぐらいまで文章力を付けるお手伝いをしようと固く誓う今日この頃(生徒のためというよりも、自分のために?)。
2015/02/02 14:14
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左団扇と左前
東京証券取引所に上場する企業の2014年4月から12月期決算の発表がピークを迎えている。好調で「左団扇」の企業もあれば、逆に低迷で「左前」の企業もあるだろう。「左団扇」とは「生活が豊かで気楽な生活を送ること。」一般的に利き手は右が多いことから、利き手ではない左手で団扇を仰ぐ姿が、優雅であくせく働く必要がないように見えるというのが由来。これに対して「左前」は「事業が不振、思わしくないこと」。これは着物(着付け)からきている。着物を着る時には普通は相手から見て右前になるようにする。左前が許されるのは、死装束のとき・・・つまり稼業が左前とは、不振で死ぬしかないということが由来。同じ漢字を用いる言葉でも由来が違えば意味が全く逆になるのが、興味深いと同時に日本語って難しいと感じる瞬間である。
2015/02/01 01:16
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キーセンテンス
文章を読むときに「キーワード(何度も出てくる言葉)」を探すのに慣れてきたら、次は「キーセンテンス」を探すよう意識してみよう。キーワードほど何度も出てくるわけではないが、長めの文章になると2,3回出てくることがある。キーセンテンスの探し方は、キーワードを含み、しかも他の表現が言い換えになっている部分を見つけること。文章にして書くと、なんだか難しそうだが、生徒に対してキーセンテンスに蛍光ペンでチェックするように指示すると「あっ」という顔をする。見事に言い換えになってるのが分かるからだ。キーセンテンスを探すことに慣れてくると、出てくる箇所のパターンもわかってくる・・・。←ただし、ここまで来るには数か月かかるか?究極は…「習うより慣れろ」か?!
2015/01/31 00:04
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ヒントは如何に・・・
詩や小説では人間でないものが話したり、人間のように描写されることが多い。テキストやテストに登場する、それらの代表作は宮沢賢治の作。普通に小説、童話として読むのは楽しくメルヘンチックな雰囲気でほんわかした気分を味わえるので最高なのだが・・・テスト類で細かいことを聞かれると途端に皆頭を抱えてしまう。昨日もある学年に宮沢賢治の作品の抜粋問題を解かせたところ、言い換えを探すのに一苦労。文中に「いちょうの木」が「お母さん」であることは書いてあったのだが、「お母さんが悲しくて前日に髪の毛をすべて落とした」という表現=「いちょうの葉を落とした」にはなかなかたどりつけなかった。というのが、文章から離れて「ええっと・・・いちょうの木はどんなんだっけ?」と実際のいちょうの木をイメージしてあれやこれやと真面目に考え始めたことが、なかなか答え絵に行きつかなかった一番の原因。知識が増えれば増える程、いい意味で熟考してしまうのだが、国語においては「ヒントは本文、問にあり!」ということを常に心がけるべし。問題を解く前にそのことを再確認すること!
2015/01/30 13:10
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同音異義語(低学年)
低学年のお子さんの保護者から「読み方を一つ習うとそればかり書いてしまいます。例えば『休日』と書くべきところを『九日』というように・・・」と相談を受けた。低学年で漢字を習い始めたばかりだと、新しく習った知識が前の知識に上乗せされてしまうのはある意味当然のこと。とはいえ、そのまま放っておくわけにはいかない・・・。今後ますます同音異義語は出てくるわけで。では、どうするか?結論を言うと本人が納得するまで練習し覚えるしかない。ただ、この時に読み仮名と漢字をセットでひたすらひたすら書くよりも、文を丸ごと覚えさせる、練習するほうが効果的。例えば「1月12日はきゅうじつ(休日)でした。」という文を書かせる。この時に本人が「九日」と書いたとしたら、すかさず突っ込む!「あれ?12日と9日って別の日だよね」といった具合に。中学年、高学年になると文章から自分で判断できるようになるが、低学年のうちはどうしても周囲のサポートが必要になってきて大変だが、それを乗り越えれば必ずクリアできると思うので本人はもちろんのこと周囲もファイト。
2015/01/29 13:43
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国語力
「新車購入にあたって、現金一括のつもりでお店に行ったら『ローンがお得だ』と長々と説明された。ちょっぴり不信感?を覚えたので改めて別の担当者に問い合わせた」「~という問い合わせメールに対して返信したら、うまく伝わらなかった」というエピソードを知人が話していた。要するにこの2点とも双方の意思疎通がうまくいかなかったケースなわけだが、思わず「国語力やちょっとしたコツさえあれば誤解を招かなかったのに」と思わざるを得ない。まず、営業マンたるものは、お客さんの要望などをきちんと把握しなくてはならず、自分や会社の都合はとりあえず封印(小説においては感情移入しない、あくまで主人公や登場人物が何を言いたいかを把握する力)。相手の問い合わせに対して、まず明確な返答、理由などは次に述べる。場合によっては箇条書きする(何を聞かれているかをきちんと把握する力、相手に伝わる書き方を身につける力)。単にテストでいい点を取る、入試に受かるためではなく、国語力を磨くことは一生役立つ力となる。
2015/01/28 11:31
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暗示
直木賞作家(現在、審査員も務めている)林真理子氏は、長年活躍できる秘訣を次のように語る「自分で思いますのは、やっぱり私にはネタを引き寄せる力がある(笑)。例えば、タクシーに乗っても何事も起こらない人がいる一方で、私はかなりの確率で面白い運転手さんあたる。」と。さて、過去のNHKの某番組では記憶力低下という思い込み、心理的要因が物忘れにかなり影響するという内容の放送があった。人間は思い込むこと=暗示が大切?!うまく暗示にかかると必要な出来事を引き寄せる?ちなみに自分自身に関して言えば、生徒の頑張り具合から次のテストの順位(上がり具合)や点数の予測ができるので、中学生に対しては「次のテストは○○点以上!とること。取れないと宿題倍増、居残り。」「△番以内に入ること」などと脅し???をかけているが、実際の頑張りおよび暗示の相乗効果でそれなりに成果が出ている。というわけで、中学生の生徒さんに関して言えば、国語塾で脅される(暗示)ということはかなり期待大と思ってもらいたい(笑)。
2015/01/27 23:21
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