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小さな国語塾のつぶやき

図式化

個別指導の塾講師や家庭教師というのは教えた数ではなく教えた時間に対してお金をいただく仕事なので、質問に対して長時間考えるわけにはいかない。それなりに長い文章でも瞬時…とまではいかなくてもそれに近い状態で答えを導いて解説している(あくまで中学生レベルまでだが)。逆に生徒の方が「どんな内容だったかなあ」と言った具合に一生懸命時間をかけてじっくりと読み込んでいる。では、この差は何かというと「内容を理解していない、しようとしない」ことに尽きる。実は答えはすぐに分かるのだが内容は分かっていない(そりゃ、そうだろう。全文を読んでいないのだから)。内容を分かっていないというと語弊があるかもしれないが、書いてある文章を瞬時に頭の中で図式化して答えに行きつくのである。例えば文中の言葉を使って「共感」=「同一化」=「映画や物語に感情移入して・・・」言った具合に。特に中学生ぐらいだと、難解な文章を四苦八苦しながら一生懸命一字一句読み込んで理解しようとして自滅というパターンが多いのだが、「内容が分からなくても答えが分かればいい」ぐらいの気持ち、図式をイメージということを意識すると短時間で解ける、しかも正答率がアップする。

2015/03/07 02:58

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厄年

似顔絵入りの名刺を作成したところ、「欲しい」と言ってくれる方がチラホラと現われ嬉しい限り!友人から「今年は家族に厄年の人がいるから、ぜひ魔除けにしたいので譲って」という声も。むろん「魔除けにしたいから・・・」というのは冗談で純粋に「似顔絵ぜひ見たいし、譲って」ということだとは分かるし、近々差し上げる予定。さて「厄年は災厄が降りかかる」が通説だが・・・。「実力が身についてきた30代は、自分の将来像や方向性が見えてくる時期でもあるため、そのタイミングで迎える厄年を人の役に立てる年齢に達した“厄年=役年”であり一人前になった証」(宗教学者 島田裕巳)と考える説もある。また「厄年=躍年」という説も聞いたことがある。厄年にあたる頃はちょうど仕事上、健康上ともに変化が表れやすい時期なので、いろんな意味で気を付けることは必要だが必要以上に恐れることなく「役年」「躍年」という当て字をも念頭に置きながら乗り切るのがいいだろう。むろん、そこに名刺似顔絵をお守りとして利用していただくのは大歓迎。

 

2015/03/06 12:56

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「攵(ぼくにょう)」

「啓」という字は「戸」「口」「攵(ぼくにょう)」という三つの部分が組み合わさった漢字で、意味は「ひらく。開放する。人の目をひらいて物事を理解させる。やみが明るくなって夜が明ける。 陽の気がひらいてくる季節。立春・立夏のころ。 口をひらいて意向を述べる」。なるほど、だから「拝啓(謹んで申し上げます)」「啓蟄(3月6日ごろに冬ごもりの虫がはい出すこと)」という熟語に使われるんだなあと納得。さて、「攵(ぼくにょう)」は右手にむちを持った形で「たたく」「~させる」という意味であり、それを含む漢字は「放、教、改、攻、放、故、数。散。。。」など枚挙にいとまがない。2月は極力外出を控え、徒然なるままに本を読んだり漢字を眺めたりしてのんびりと室内で過ごすことが多かったが、3月の啓蟄を迎えるにあたり少しは外に出てみようかと前向きになっている。見かけたらぜひ声をかけていただきたい。

2015/03/05 02:08

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それぞれの「桜」

今日の朝方に奇妙な夢を見た。内容は、友人たちが大学に受かって自分だけが受かってない?!といった状況。次に場面が変わって、中学生レベルの古文の問題を見せられたがなぜかサラサラ~とは解けずに考え込むといった状況。夢なので支離滅裂なのだが、おそらく今日行われている公立の高校入試のことが頭から離れず、先のような夢となってあらわれたものと思われる。当然のことながら、入試なので全員が受かるわけではなく何人かは「サクラチル」となる。一度桜が散っても、きちんと手入れを怠らなければ再び来年も再来年も咲く、逆に今年咲いても手入れを怠ると次は咲かないかもしれない・・・。それぞれの「桜」を咲かせて、明るい未来への「夢」に向かっていきたいものだ。

 

2015/03/04 12:31

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事実は小説より奇なり

「事実は小説よりも奇なり」(現実に起こる出来事は、作られた物語の中で起こることよりも不思議で面白いものだということ。)という諺がある。元々はイギリスの詩人バイロンの作品「ドン・ジュアン」の中の一節。先日、今日の「雛祭り」にふさわしい「事実は・・・」の諺のような素晴らしいニュースが。【1962年に当時のジョン・F・ケネディ米大統領にひな人形を贈った女性が10日までに、北海道北見市で見つかった。贈り主は松本艶子さん(92)。ケネディ氏の長女、キャロライン・ケネディ駐日米大使が「お礼が言いたい」と捜していたことを知り、松本さんは「頭が真っ白。ただただうれしい」と喜んだ。】(日本経済新聞 2月8日付)暗いニュースが多い中、こういう明るく「え?本当に?」と感動できるニュースは心がほっこりする。さて、詩人バイロンと言えばもう一つ有名な言葉があるので紹介しておく。『寝て起きたら有名になっていた』・・・。バイロンのように良いことで一躍有名になってみると楽しいかも?と思わず妄想。
 

2015/03/03 03:29

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見切り発車

今朝の朝日新聞の下段、新刊案内広告に「ノート」についての本が紹介されていた。それを見て、○年か前の今頃のことが脳裏によみがえった。○年か前の「雛祭り」の日に、某生徒宅にお邪魔したところ・・・生徒は必死になってノートを作っていた。解き直しノートかな?とちらりと覗いてみると、なんとなんと参考書を見ながらある単元を最初からノート作りにいそしんでいた。入試本番は目前!!!この時期に及んで最初からノートを必死で作るとは!と思わず愕然とした。苦手な分野だからテキストを解いても手も足も出ない・・・という気持ちは分かるが最初からノートを作ってそれを覚えて、問題を解くにはあまりにも時間がなさすぎる。完璧に暗記してからテキスト・・・ではなく、見切り発車でもいいので、どんどん問題をこなすことが大切。これはどんなことに対しても言えると思う。上手になってから、完璧にしてから・・・・と言っているといつまでたっても成就しない。今、何が大切か?どうするべきか?を常に意識しつつ、ノート作り、暗記、演習のバランスが大切。

2015/03/02 13:28

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音読のすすめ(古文)

近年「音読」がいい!と言われていることは誰もが聞いたことがあるだろう。確かに脳が活性化される→国語力アップ、耳からも情報が入ってくるのでより知識や内容を頭にインプットしやすい等、いろいろな効果が言われている。しかし、音読ができるイコール国語ができるということではないと思う。逆に言うと音読が上手にできるということは国語ができるための最低条件の一つだろう。つまり、音読が上手にできるからといって安心してはいけないし当然やるべきことは抑えなくてはならない。さて、ここからが本題。一番「音読」をお勧めしたいのが古文。昔の言葉で書かれている、一文が長いため、目で読んだだけでは当然意味がつかみにくく、そもそもどこで切っていいかも分からない。そこで、テスト中は無理だが、家で問題に取り組むときなどは本文を音読してみることをお勧めする。難しいとはいえ「言葉」なのでいくつもいくつも読んでいくうちに、どこで切ればいいかというのが自然に身についていく。ぜひお試しを。

2015/03/01 10:15

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英語での当て字

先日は漢字での当て字言葉を紹介したが、今日は英語での当て字を紹介する。株式会社植松電機(北海道赤平市) 専務取締役 株式会社カムイスペースワークス 代表取締役 NPO法人北海道宇宙科学技術創成センター理事を務める植松努氏は次のように言う「感動できたら、それは実現につながります。なぜなら、感動はローマ字で書くと、「CAN DO」でしょ!だから、できるんですよ。(笑顔)」なるほど~と妙に納得。できない理由を探すよりも「できる」と信じて頑張る方が勉強はもちろんのこと、人生そのものが楽しくなる。植松氏は全国各地での講演やモデルロケット教室を通じて、人の可能性を奪う言葉である「どうせ無理」を無くし、夢を諦めない事の大切さを伝える活動をしている。さて、精密機器会社「canon(キャノン)」の語源には、「正典」「規範」「標準」という意味があることと、「観音(カンノン)」と発音が似ているから社名になったとか。言葉から受ける印象は侮れない、大切にしたいと思う。

2015/02/28 04:00

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みかん汁

最近の嬉しかったこと①2月27日付の朝日新聞の別刷り特集で、プロ棋士、今泉健司氏が「顔晴る」という言葉を用いてたこと。(たまたま先日ブログで書いた言葉が誌上に取り上げられていたのが嬉しかった。)②今週から使用しているお手製のカード、生徒に受けたこと③女子中学生が「名刺も実物も両方素敵!」と言ってくれたことetc。とまあ、嬉しかったことを上げればきりがなく、逆のこともしかり。人間は感情の生き物なので、あらゆることに対して喜怒哀楽を感じる。が、が、が、読解問題の小説を読むときには登場人物と一緒に喜怒哀楽を味わう・・・のではなく、あくまで登場人物の感情を「知る」ことが肝心。いわゆる「みかん汁」を意識すること。「みかん汁」とは「み・・・見て」「かん・・・感じて」「汁・・・・知る」こと!ゆめゆめ「みかん」で終わらないように注意。

2015/02/27 14:18

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柔軟性

生徒「ハーッ、国語って難しいですね」先生「国語の成績を上げようと思ったらとにかく本を読むこと!!」生徒「・・・(国語以外の勉強で忙しいし・・・成績上げたくて塾に来てるのに)」先生「わかった?とにかく本を沢山沢山読むこと」生徒「・・・・」。保護者、本人「別の習い事、勉強を頑張りたいので部活(今やってる習い事)をやめたいんですけど」先生「え~?!何言ってるんですか?忙しいのは他の子も同じ。でも、みんな両立してガンバッてるんです。今、頑張ることは必ず成長に役立つことだし(延々5分)」保護者、本人「ハイ(だから~、自分自身の成長のためにも色んなことに挑戦したいから、今やってることをとりあえず中断するだけなのに)」先生「まあ、辞めることは別に留めないけれど~~、そこのところよく考えてみて!!!!!」保護者、本人「・・・(余計なお世話)」。これらの会話を皆さんはどうとらえるか?すべて実話なのだが、こういうことを見たり聞いたりするたびに、専門家と呼ばれる人は往々にして視点が偏るんだなあと感じる。むろん、それだけ自分の専門分野に対する愛情や熱意がある証拠で、熱意がないよりは褒められることなのだが・・・だからと言って一面からの視点で人様に対してああだこうだと強制はいかがなものか。むろん、逆に指導を受ける側も固執しすぎるのは・・・。勉強を得意にすること、日常生活を快適に送るにおいても「柔軟性」が大切。

2015/02/26 13:40

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