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小さな国語塾のつぶやき

なぜ潰れない?

昨日、日中のTV番組で「一見、客がこなくて暇そうなお店がなぜ潰れないか」といった特集を放送していた。実店舗自体は閑古鳥だが、実は別の方法で稼いでいるという内容。例えば・八百屋さんは飲食店などに納入する「納め」・布団店は貸布団、打ち直し・廃品回収などをてがける便利屋は「出張お話し相手」などなど。実はこれについてはちょうど10年前にベストセラーになった「さおだけ屋はなぜ潰れないのか(山田真哉著)」に詳しく書いてあるので、興味がある方はぜひ一読されるといいだろう。さて、ここからが本題・・・。番組を見ながら思わず「国語塾も今のところ週に2回しか開講していないし、少人数設定で、ある意味よく潰れないと思われても仕方ないかも」と苦笑い。実は先に挙げた商売同様、国語授業以外にも小論文添削、文章代筆、その他、需要に応じて仕事をさせていただいているのでなんとか潰れずに?回っているという次第。と同時に小さな一事業主だからこそできることだと自負している。「個人的にこういうことをお願いしたい」という場合はぜひご一報を。

 

2015/04/10 10:11

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「スマホ辞めますか?・・・」

先日から信州大学入学式における式辞内容が話題になっている。「スマホやめますか、それとも信大生やめますか」の部分のみクローズアップされてしまい、ネット上で炎上しているようだ。が、続きの「 スイッチを切って、本を読みましょう。友達と話をしましょう。そして、自分で考えることを習慣づけましょう。自分の持つ知識を総動員して、ものごとを根本から考え、全力で行動することが、独創性豊かな信大生を育てます。 」という部分を聴けば、決して時代錯誤の偏屈な?意見を言っているのではなくむしろ全うな意見を言っていることが分かる。ある程度過激な内容にしないと、相手に伝わらない・・・が、相手がその前後をきちんと把握しないと大きな誤解を招くという典型的な例だろう。つい先日も書いたが、メインの一部分のみならずバックグラウンドや周辺、問では何を聞かれているか?ときちんと把握することが国語のみならずあらゆる科目においても大切なことである。

2015/04/09 01:38

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教科書選び

「6日、中学校の教科書検定の結果が公表され、今後、市区町村の教育委員会がどの教科書を使うかを決める採択を行います。文部科学省がこれまでの採択の方法を調べた結果、半数を超える自治体で教育委員が教科書を十分見ることなく採択していたことが分かり、文部科学省は改善するよう通知しました。」(NHKニュースウェブより抜粋)正直言ってこのニュースを見てがっくりする、何にがっくりかというと教育委員会の心掛けにである。教科書検定に合格したもの、なおかつ中学教員の目を通しているから大丈夫と言えば大丈夫なのだが、将来を担う中学生にとってどの教科書が一番最適か?を多くの目できちんと採択してほしいと思うのである。教育委員にとって、年度末は目が回るぐらい忙しい時期であるのは重々承知の上だが、それでも「教科書採択」という仕事は絶対にないがしろにしてはいけないことだと思う。大手の教育産業では幹部が、そして個人で教育産業に携わっている人というのは本当に時間と労力を費やしてテキスト研究をしているのが実態。些細な?陰の仕事を怠らずにきちんとすることが、子供たちにとって良い結果をもたらすと信じて・・・本年度も頑張ろうと自分自身に言い聞かせている。

2015/04/08 01:22

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ラジオ

昨日の午前中に何気なくテレビをつけるとNHKの「あさイチ」が流れていた。アナウンサーが「テレビ番組で敢えてラジオの魅力をお伝えします」といったコメント。時間がなかったのですぐにテレビのスイッチを切り、後でインターネットで調べてみたところ3月19日付けの「あさイチ」でラジオの魅力を伝える特集を組み、それを受けてのコメントだったようだ。さて、これを見た瞬間にテレビとは違ったメディア、ある意味ライバルメディアを持ち上げることによって実はテレビの番組自体に視聴者の目が行くようにうまく「対比」しているなあと感心した。目立たせる、相手に伝えるためには「対比」を使うという手法は国語の論説では使うのは常識、文章以外でもこんな風に実は「対比」が使われている・・・と妙に納得。さて、ラジオつながりで・・・・。今週木曜日(9日)の午後3時~、FM WINGの生放送に出していただけることになった。今日、明日に打ち合わせはあるものの生中継なのでワクワクするやらドキドキするやら?!お時間のある方はぜひラジオをお聞きくださいませ。

2015/04/07 10:44

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魚心あれば水心

今週は十勝管内の小中高で入学式、始業式が行われる。それに先立ち、クラス発表がそろそろ始まるころだが・・・。気になるのはクラスメイトはもちろんのこと、どんな担任になるかということで、あちこちで「あたり」「はずれ」といった声が聞かれる。確かに評判が良い素晴らしい「あたり」の先生もいれば、逆に評判がいまいち・・・の「はずれ」の先生も少数ながらいるだろう。「あたり」ならばそれでOKだが、仮に本人にとって「はずれ」だったとしたら「魚心あれば水心」という言葉を唱えて心を入れ替えてほしいもの。「魚心あれば水心」とは【注釈】相手の出方によって、こちらの対応の仕方も違ってくる。相手が好意を示してくれれば、こちらも応じようというたとえ。水に棲む魚がその水に好意を持てば、水もその魚に好意を持つことから。とはいえ、最初によくない印象を持ってしまったらなかなかそれを覆すのは大変なのは、自分自身も経験があるのでよく分かる。ちょっとしたきっかけで相手の良いところが見えたりすることによって、いわゆる「はずれ」が「あたり」に変わることがあるということも、経験者は語る!若者たちに明るいスタートを切ってほしいと願う。

2015/04/06 13:29

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前後の文脈

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」(福沢諭吉『学問のすすめ』)は、あまりにも有名な言葉であり、人間は平等であることを説いた言葉として引用されることが多い。が、原文では「人にいろいろと差異が生まれてくるのは、学問がないからであるので、しっかり学問を身につけ、人の下にならないようにせよ、学問は大切」と続き、【なんのことはない。学問・知識を功利的に身につけてそれを元手にしていい生活をしようなどというような、いわば、今日の偏差値信仰の走みたいなものである。「すらすら読める論語」加地伸行著】とある。つまり、前後関係やバックグランドが分からず一文、一部分だけ読んだだけではどうしても誤解を招く。「学問のすすめ」に関しては、後世に、ある意味都合よく解釈されており、それはそれで問題ないのだが・・・。国語の小説などにおいては当然一部のみ抜粋の文章が出ており、必ずと言っていいほど冒頭部に小さい字で2,3行のみこれまでのあらすじが書いてある。そのあらすじを見落とすことなかれ!!!いつの書いているように自己判断や思い付きでは解かず、必ず本文、文章の背景を理解すること、そのためには「さりげなく書かれている前文」は大切に!

2015/04/05 13:58

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「桜」

今日からブログを再開!毎年、桜の時期になると生まれ育った兵庫県入りするためしばらく留守にしていた。今年もたくさんの見事な桜はもちろんだが、あっという間に変わる風景を目の当たりにし、まさに「方丈記」の世界だ!とつくづく感じた。(方丈記の冒頭は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人と栖と、又かくのごとし。」である。)方丈記は世の中の無常感がテーマになってるのだが、日本人が桜を好むのはまさにこの無常感を桜に投影している。開花のみならず、散って行く儚さや潔さが諸行無常といった感覚にたとえられており、ぱっと咲き、さっと散る姿ははかない人生を投影する対象となったと言われている。桜は日本特有の花ではなく、アジアのみならず世界各国にも存在するにもかかわらず日本人の桜に対する思いは格別である。桜は美しくはかないからこそ日本人の心をとらえるのであって、長く咲き続けるならばさほどありがたさを感じない?と思う。何事も移り変わるからこそ「いま」を大切にし、「いま」やるべきことをコツコツとすべきか。

2015/04/04 09:11

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古文の「」

古文の原文は会話文に「」はついておらず、後世の人が「」を書き加えたものが書籍やテスト問題として活用されている。そのため、テストでは「」をはずした文が掲載され、会話文の最初と最後3文字を答えさせる問がよく出題される。「会話の終わりは≪と≫の直前まで」と解説文に書いてあったり、そのように学校や塾で習うことがほとんど。むろんそれは大正解なのだが、厳密に言うと会話を見極めるパターンが3つある。それを覚えていれば会話の終わりのみならず始まりも見つけやすくなる。また、出題された時だけ意識するのではなく会話文の始まりと終わりの構造を常に意識することによって、ようやく先の3パターンが実感できる。3パターンの詳細は授業で生徒に資料を配って解説、さらには問になっていない会話文もすべてチェックして確認するようにしている。古文が苦手な中学生、ぜひ当塾へ。※火曜日から金曜日まで留守にするため4日間ブログはお休みさせていただき、土曜日から再開予定。こうご期待?!

2015/03/30 03:25

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青は藍より出でて・・・

「青は藍より出でて藍より青し」という慣用句がある。(【読み】あおはあいよりいでてあいよりあおし【意味】青は藍より出でて藍より青しとは、弟子が師匠の学識や技量を越えることのたとえ)。これは、中国の思想家「荀子」の勧学篇の言葉が由来となっているのだが、元々の意味とは異なって伝わってるそうだ。元々の意味はよく知らないのだが、正直言って日本で使われている意味が好きである。なぜなら、教えるという仕事をしながら、いつも生徒に対して「一緒に勉強することを卒業」→「元指導者を超えてほしい」と常に願っているからである。むろん、後ろ足で砂をかけられるといった、いわゆる「裏切り」行為は避けたいが、指導を通じてかかわった生徒たちが一人前になって立派になるのが嬉しいのだ。昨日、中学3年間二人三脚で一緒に頑張ってきた生徒が一人卒業!今後も一緒に勉強したい・・・と言ってくれたのだがきっとMなら一人で頑張れる!と背中を押した。今後のMの活躍が楽しみである。

2015/03/29 16:24

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九十九

「九十九」と書いて何と読むかお分かりだろうか?答えは「つくも」なのだが、どう考えても漢字と読みがつながらない。例えば「ドイツ」を「独逸」、「フランス」を「仏蘭西」・・・といった当て字ならば納得いくが、そうでもなさそうだし。実は、「伊勢物語」63段にある短歌が「九十九という数字」と、「植物名である『つくも』」を結びつけているのが「鍵」であるらしい。「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬつくも髪  我を恋ふらし面影に見ゆ」つまり、これは洒落になっているのである。「白い髪」を「つくも(植物の一種、水辺でワサワサと生い茂る多年草)」の様子に例え、さらに「白」を「百」から「一」ひいた文字としている訳である。由来を知るとなるほどとは思うものの、そもそも「つくも」自体を見たことがないのでいまいち実感がわかない。何事も見て触って体験して・・・が一番なのだが、取りあえず漢字の特殊な読みは一つ一つ地道に覚えるのが一番の近道か?
 

2015/03/28 10:17

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