めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
オリジナリティ
昨日、関東在住の友人が静岡県にある広見公園の写真を送ってくれた。その公園が、①きちんと設計やお手入れがされた美しい公園②公園の向こう側にうっすらと富士山が見えて素敵だから送ってくれた(一応、画像を添付したが小さいため富士山がほとんど見えないかも)。さて、風景の一部にちょこっと富士山という構図で思い浮かべるのは葛飾北斎の「富嶽三十六景」として刷り込まれている自身としては、洋風の庭園に富士山という斬新な構図をみてとっても感動した。むろん、この庭園が荒れ放題・・・だとしたら風情もなにもないのだろうが。たまたまこの画像を受信する前に別の知人(商売のアドヴァイザー)から「普通と同じことをしていてはダメ」と教えられたばかりだったので、余計に感動したのかも。これから運動会作文、夏休みの課題(読書感想文、日記など)どんどん文章を書く機会が増えてくるが、その時に「ちょっとスパイスを利かせる」「いつもと違った視点」を意識してほしい。いつも言ってることだが、奇をてらいすぎて何を書いてるか分からないという極端はよくないが、当たり前すぎると面白くなく・・・型を守りつつもオリジナリティを出せるよう日々訓練。
2015/05/20 13:28
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てにをは
助詞、具体的に言うと「て、に、を、は」の使い方は難しく、それらを完全にマスターするということは文章力がかなりアップしたということになる。だから「文章の書き方」といった本を見ると「てにをは」をマスターするようにとしつこく書かれている。実際に「てにをは」の使い方を誤ると、文章のつじつまが合わなくなったり、 ニュアンスが異なってくるので要注意。さて、昨日の知人のブログの題名が「超ナチュラルに恋している」であったのだが、思わず①「超ナチュラル」が目的語で、超自然派の雑貨などなどに恋してる(お気に入り)?なのか②「自然体の状態で、ある物事や人に恋をしている」なのかどちらだろうと頭をひねってしまった。その後、本文を読んだのだが、果たして①なのか②なのかは分からずじまい。もしかすると両方の意味を掛けていた?!というよりも決して作家でもない、ただ日常のことをつづっているだけなので、細かいことは気にしてまでは書いてないだろう。何が言いたいかというと「つれづれに」つづる文章であればいいが、そうでない文章を書く場合には「てにをは」に注意して上手に使うべし。
2015/05/19 15:18
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現代語の乱れから来る弊害でしょうか?「普通においしい」とか。
「超ナチュラルに恋している」は②の用法なのだろう、と普通に理解した私は、既に乱れた現代語に毒されている・・・(汗2015/5/22 16:07 返信
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コメントありがとうございます!!!とってもとっても嬉しいです~~。さて、現代語の乱れ・・・は言い換えると「言葉の進化」?!であって、それについていっていない自分って古いなあと感じています。例えば、国語学者の金田一秀穂先生曰く「全然美味しい⇒まずくないという否定の意味がちゃんと含まれているのでOK」だと。むろん「普通に美味しい」はれっきとした日本語?でしょうか。
2015/5/23 02:42 返信
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作品の特徴
昨日の内容を今日は少々詳しく・・・。徒然草や枕草子の特徴を今日は紹介。徒然草は最初に具体例(自分が見たり聞いたりしたこと)、次にそれに対しての自分の行った行動や意見、最後に教訓を書いてあることが多い。この型を意識しておくと「作者の会話文はどこか」と聞かれると中盤以降に着目すればよい。また、枕草子についてはとにかく省略が多いので、省略されている言葉は、対比されている部分から引用する(あはれ、をかし)。また、主語省略については様々な判断基準があるが・・・とりあえず枕草子=随筆ということから、主語が完全にない場合は「作者」「人」を主語と考える。例えば、「うつくしきもの」では「すずめの子の、ねず鳴きするにをどり来る。」という文が出てくる。これは、すずめの子が、ネズミの鳴き声をするのではなく人間(作者)がネズミの鳴き声をまねている。ねずみのようにちゅっ、ちゅっ と鳴き真似をするとすずめの子 がをどり来て可愛いというのだ。難解な古文だが、少しずつ型や特徴を覚えていくとよい。
2015/05/18 15:13
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最低限の知識
昔から「哲学」という学問には全く興味がなく、高校の授業ではほとんど幽体離脱しており、超有名な人だけは必死で覚えた記憶が。2015年2月に「哲学用語図鑑」という本が出版以来、話題になっており「思想」部門ではアマゾン第一位だとか・・・。難しい哲学を図やイラストを使って分かりやすく解説されてるとのことで、張り切って購入したものの1か月以上「積読」状態になっている。今後、調べたい言葉や哲学者の名前がある時に本を開くことになるだろう・・・。何が言いたいかというと興味がない分野を無理やり勉強することは苦痛であるし、時間もかかるが、最低限のことだけは知識として入れておくべきということ。例えば、国語分野においては「古文」を苦手とするタイプが多いが、取りあえず有名な「枕草子、源氏物語、土佐日記(平安時代)徒然草、方丈記、平家物語(鎌倉時代)、奥の細道(江戸時代)」ぐらいは作者とテーマを頭に入れておきたいもの。特に鎌倉時代の先の3作品のテーマは「無常観」ということをしっかりと覚えておくだけでも今後役立つ。
2015/05/17 13:07
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理解と暗記
今日のタイトル「理解と暗記」は勉強を勧めていく上では欠かせない要素だということは言うまでもない。が、よく言われるのが「きちんと理解したら覚えられる→理解が大切」という内容。だが、果たしてそうであろうか?一番分かりやすい例を挙げると掛け算の九九を「理解」したから「暗記」が出来たかといういうとそうではないだろう。大半の人が丸暗記したに違いなく、それらは他の公式にも当てはまる。むろん、「理解する」に越したことはないが「理解すること」にこだわるとキリがないのはもちろんのこと、時間がない!だから国語のみならず、どの科目も「解き方」「公式」といったものを若干「理解」できなくても気にせずに、とにかく「暗記」することを勧める。高校生ぐらいになり、大学受験を目指すとなると膨大な勉強量になるため、「理解して暗記」の比率が高くなるだろうが、取りあえず小中学生のうちはまずは「暗記」の比重を堂々と多くしてもいいのではないかと思う今日この頃。
2015/05/16 02:24
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運動会「作文」
「先生、もうすぐ運動会ですよね?運動会のあとって必ず作文を書くことになるから、前もって練習しておこう!」と小6のS君が発案。正直言って本当の本当に嬉しかったと同時に、実は「来週あたりから前もって作文練習しようかなあ?でも運動会前だとなかなか書く気になれないかなあ?」と思案していたところだったので、びっくりするやら。運動会当日にスムーズに進むように各学校で前もって「予行演習」を行うのと同様に作文も前もって「練習」をすることはかなり有効。むろん、運動会当日になってみないと、どんな楽しいアクシデント(逆もしかり)があるかは分からないが、あらかじめ予行演習を行うことによってうまく対応が出来る。伝えたい出来事を文章で分かりやすく伝えるのはかなりの練習と技術が必要で、会話のように頭に浮かんだことをそのまま「書く」のでは第三者には伝わらない。というわけで「伝わる文章」の型や書き方を踏まえて、作文練習を来週から取り入れる予定。
2015/05/15 13:16
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何を聞かれているか?
「何を聞かれているか?」「何を答えなくてはならないか?」が、国語のみならずどんな科目においても一番大切である。そんなこと言われなくても分かってるよ~と思いきや、意外とそれが出来ていないタイプが多い。人間は無意識に、今までの蓄積されたデータに基づいて自己判断をしてしまいがちなので、設問に対しての勘違いを生じる。一番分かりやすい例を挙げると中学2年生の数学における連立方程式の文章題。「去年の人数は?」と聞かれているのに「今年の人数をx、yとおいて計算し、x、yの値そのものを書いてしまう」つまり、「今年の人数」を答えてしまうのである。国語でも「抜き出せ」という問題で、本文には「わたし」と書いてあるのに答えには「私」と書いてしまったりするのである。では、こういう間違いを避けるためにはどうすればいいかというと設問の核となる部分に「印」をつけること!また、印をつけた部分の意味をきちんと把握すること。例えば「どんな~?」は「言い換え部分を詳しく答える」と言った具合に。詳細は授業で。
2015/05/14 13:01
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教育ブラックバイト
はじめに述べておくと…きょうは国語の勉強法とは全く関係ないネタを書かせてもらう予定なので、気軽に「へーっ」そうなんだ~と読んでいただきたい。さて、今日の朝日新聞の33面に【「教育ブラックバイト」学生被害、塾講師 休めず残業代出ず】というタイトルの記事が!記事を読んで、思わず「うわー、懐かしい」「え?こんなの甘い甘い!昔はもっともっとひどかった」と感じた自分に思わず苦笑い。記事にあるようなこと以上のことを、自分が学生時代に複数の塾で経験済みで、生徒に申し訳ないと思いつつも短期間で塾を去ったことも。ただ、自分自身に関して言えば、あの時に様々な経験を積んだことを今に生かすことが出来ていると思う。何はともあれ、「いい時代」が来たと思う。なぜなら、働く側、生徒、双方にとっていい環境が望めるから。経営者側としては労働条件を改善する必要がある(時給アップ、学生不可など)→長く続けてくれる優秀な人材が集まる→生徒にとっていい先生になる確率が高い。ん?経営者にとっては短期的には「持ち出し」の打撃?でも、長期的に見た場合に離職率が下がり、いい先生を集めることが出来ると評判が良くなるので、やはりいいことか?!
2015/05/13 13:33
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記述問題
「30字以内で書きなさい」「50字以内でまとめなさい」といった記述問題は中学生にとっては一番の苦手とする分野だろう。文字の多さと解答欄のマス目を見た瞬間にモードが下がる・・・というタイプも少なくない。が、小学校と違ってこういう記述問題は毎回テストに出される、しかも本文を丸写しするわけにもいかず、本文の内容を簡潔にまとめる必要がある。では、どうすればいいか?一番心がけてほしいことは「対比」である。字数が多ければ多いほど「対比」で答えるパターンがほとんど。例えば、問「主人公の気持ちはどのように変化しましたか」答「最初は・・・・だったが、○○がきっかけで▽▽のようになった」(前半と後半の気持ちの移り変わりと対比させればよい)のように。さて、今年の高校入試の裁量問題の記述問題は「対比」で答えると正解という問があった。答「大人は・・・・だが、子供は・・・・」と大人と子供の違いをそれぞれ分かりやすく答える問題。確か60字以内で答える?だったか。とにもかくも、字数の多さにひるむことなく「対比」?と予測してみると意外と書けるもの。
2015/05/12 18:51
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どちらが正しいか?
「日本語は難しい!」とつくづく思う。例えば「は」と「わ」、「づ」と「ず」、「ぢ」と「じ」の使い分けについては厳密な決まりがないため、大人でも表記を間違ってしまうことがしばしば。ましてや語彙力がまだまだ少ない小学校低学年だと迷うのは当然のことである。「ずつう(頭痛)」について「づ」か「ず」を選ぶ問題で、低学年のお子さんが間違ってしまったという話を聞いた。そもそもが「ずつう」の意味がまだ分からない、さらには「ずつう」の意味が「頭が痛いこと」と知ったとしても「頭」が「ず」と読むと覚えなくてはならない。ではどうやって覚えるか?①本をたくさん読んで語彙を増やす②「語彙力」についての参考書、問題集を購入して少しずつ覚える。③名刺大ぐらいのカードの表に新しい言葉、読み、裏に意味を書く。この3点のうちどれか一つでもいいので試してみてはいかがか?子供にとって一番楽しくて、長続きしそうなのは③だが、低学年のうちは親がカードに記入していくことになるので大人にとっては大変?!でも、子供が小さいうちに手間暇をかけておくと必ず、実を結ぶ日が来るので、ちょっとの手助けと工夫を保護者の方にお願いしたい。
2015/05/11 13:35
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