めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
自己紹介文
関東在住の友人から「語彙力が素晴らしい!○○さんを表すのにあれほどピッタリの言葉はありません」というメールが。共通の知人について、褒め言葉のつもりで「○○さんは△△な人だ」と書いたところ先のような褒め言葉をいただいた。職業柄、ある程度の表現力、語彙力はあって当然?なくては困るのだが、やはり褒められると嬉しいもの。さて、人物評という作業は「読書感想文における主人公や登場人物の描写」、将来的には就職試験において「自己PR文」などなど書くべき機会が増えてくるもの。人様のことは客観的に判断できるが意外と自分では自分自身のことを分かっているようで分かっていないのが常で・・・・というわけで今週からの小学生高学年クラスでは「自分紹介」をテーマに文章を作る演習をやって行く予定。むろん、いきなり文章に書くのではなくそれなりに準備をして、いろんなパターンでの文章を作る予定。こうご期待?!
2015/06/29 13:15
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誰から教わるか・・・
子供たちは学校の先生、塾の先生、親から勉強を教わることがほとんどだろう。この3人がすべて同じ解法を教えるならば全く問題ないのだが、若干のニュアンスや解法が違うということも時々生じる(特に小学生)。中学生ぐらいになると自分に合った解法はこれ!と自ら判断してどんどん先に進める、あるいは「学校の先生と塾の先生、親が同じことを言った!ということはめちゃくちゃ大事なんだ~」というパターンが増えてきて、いわゆる塾側の人間としてはとってもやりやすい。問題?!は小学生。どの解き方がいいかといったことよりも「誰が言ったか」の方が重視される年齢なので、たとえ効率がいまいち・・・と思われる解き方などをしていても余程の支障がない限りはそっとしておく方がいいかも。ただ、全く成績がパッとしない、理解できていないという場合は「こうやってやると簡単だよ」と誘導することも必要だと感じる。要するに「親の言うことを全く聞かない」と感じる親御さんが世の中には沢山いらっしゃるが、言い換えれば子供さんが「学校の先生や塾の先生のことを信頼している証拠」。逆に人様の子供を教える立場としては「教える技術」はもちろんのこと「信頼関係」を大切にしなくてはと常に肝に銘じるのである。
2015/06/28 04:30
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日本語
歌人、俵万智氏はエッセイで日本語の美しさについて述べている。例えば「花曇り」。桜が咲くころの曇天をさす「花曇り」という言葉を知る前は、憂鬱な気分になっていたが、知った後は風情があると感じるようになったという。日本語は美しいと同時にちょっとしたニュアンスで意味が変わるので難しく、また便利であるとつくづく感じる(日本語のニュアンスの難しさは先日述べた通り)。かれこれ10年以上前のことだが、自分自身において、あらゆることが八方ふさがりになってかなり落ち込んでいた時の友人の言葉がいまだに座右の銘になっている。その言葉とは「為るようにしかならない、ということは言い換えれば、為るようになるってことだよ」と。「~しかならない」というとかなりマイナスイメージがつきまとうが逆に「~になる」とちょっと言い換えた途端に目の前に光が差してきたな気分に!普段ならばさらりと聞き逃してしまうような言葉でも、必要な時に聞くとストンと入り元気づけてくれる。言葉とは丁寧に大切に使いたいもの。
2015/06/27 10:35
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ヒアリングには集中が必要?
低学年のお子さんをお持ちの保護者からこんな声が「○○(お子さんの名前)が、ヒアリングがひどいんです!どうしたらいいでしょうか。」。小学校で一学期に一回ぐらいの割合で国語の時間に実施されるヒアリングテスト。ひどい点数を見るとついつい「もっと集中して聞きなさい」「ちゃんと人の話を聞きなさい」と言いたくなるし、それはごもっともなのだが・・・。実は子供の性格によっては、先のアドヴァイスは逆効果になることが。というのが、繊細、慎重派、初めての場所や人に慣れるのには時間が要するというタイプにとっては「集中しなさい」と言われると、ヒアリング時に「集中しなくては!ちゃんと聞かなくては」と頑張れば頑張るほど緊張してしまい、少し聞き逃しただけど頭が真っ白になってしまうからである。本来ならば多少聞き逃しても「まあ、いいや」と次の情報を聞かなくてはならないのだが。例えば「図書室に昼休みの1時に本を持っていきました」という文の中で「昼休み?中休み?あれあれ?」と真剣に考えているうちに「1時に本を・・・」を聞き逃すのである。では、どうすればいいか?月並みだが「反復」が一番の近道で、さらにはいろんなパターンのヒアリングを定期的に練習し「多少、聞き逃しても次に進まなくてはならない」ということを身につけることが有効。※聴覚に問題を抱えている、最初から全くやる気がないという場合には上記の方法は当てはまらないことはご了承のほどを。
2015/06/26 15:06
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海海海海海
「海海海海海」と書いて何と読むかご存知だろうか?答えは「アイウエオ」。海女(あま)のア、海豚(いるか)のイ、海胆(うに)のウ、海老(えび)のエ、海髪(おご)のオ(海髪とは海藻の一種)だから。むろん、熟字訓なのに、読みを1つずつの漢字に無理やり対応させるのはルール違反で「海苔(のり)」「海星(ひとで)」などはアイウエオには当てはまっていない。でも、言葉遊びとして楽み話題の一つとして知っておくのもあり。さて、海のつく言葉以外にも変わった読み方の漢字が日本語には沢山存在し「秋桜(こすもす)」などは小学生の詩にはよく出てくる言葉。というわけで、今週は小学生クラスでは変わった読みの漢字を学習する予定で、読めるようになったら次は書けるようになることを目標とする。ちょっとしたときにサラサラ~と漢字で書くと周囲から「お!なかなか博識!優秀だ」と思われて株が上がること間違いなし。
2015/06/25 13:14
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足し算で覚える
子供の勉強を含め、あらゆる面で育児を頑張っているご近所にお住いのMさん。先日、「2番目の子供が漢字が苦手で・・・。子供は算数が好きなので、算数のように『この漢字は三本の線に日を足した形・・・』というように教えてみようと試行錯誤中」といった内容のことをおっしゃった。それを伺い、「なるほど!!!理に適っている」と勉強になった。漢字が得意な子もいればそうでない子もいる、何気なく覚えられるならばそれでいいのだが、形が苦手・・・といったタイプには先の方法が有効である。なぜならば、複雑な漢字の全体をいきなり覚えようとすると混乱するからであり、本人にとって難しいと思える箇所を重点的に覚えることが記憶の一番の近道。例えば「姉」という漢字の場合「市」の部分が苦手だったならばそこに丸印を入れてしっかりと記憶に定着させたり、何度も「姉は女+市」と言った具合にインプットすると思い出しやすくなる。さらには「市」という字が含まれるから「姉妹」は「しまい」(姉は「し」とも読む)と学習できる。ただし、言うまでもないがどんなに素晴らしい方法でも「繰り返し練習すること」が重要。その点Mさんはきちんと実行される方なので、今後の成果を伺うのが楽しみである。
2015/06/24 13:51
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情報を把握する
先日、中学生の保護者から「自分の子供は、問題文の内容を正確に把握できてないようです。このままだと国語はもちろんどの科目も解けなくなるので、まずは国語を」という体験依頼の連絡をいただいた。自分の弱点が分かっていると対策を取りやすく、もしもご縁があればぜひ応援したいと思っている。さて、情報の整理ができないために算数や数学の文章題が解けないというタイプは意外と多い。問題を解けるようになるためには、問題文の内容を正確に把握できる能力をつけること、情報を整理する能力をつけることが必要。そのためには語彙力を増やしたり練習する必要があるのだが、まずは問いの文末に何が書いてあるかを重点的に読む。そこをチェックする(実際に印をつける)という今日からできることから少しずつ始めるとよい。いきなり、完璧に…とはいかなくてもまずは目の前の一歩を踏み出す勇気が大切。
2015/06/23 13:22
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ろく~ない
「今年の意見文は『日本語は難しい』というテーマで書くつもりです」と中学3年生のYちゃん。中学3年生でそこまで自覚できるとは素晴らしい!と思わず拍手。自身が中学生の頃は、何気に日本語を使っており、大人になった今でこそ、ようやく「あれ、この日本語で間違ってないかな?」「そういえば、これって何が由来?」と気になる今日この頃。さて、そのうちの一つとして「ろくでもない」「ろくな大人にならない」などなど「ろくに~ない」と何気なく使っている言葉なのだが、果たしてこの「ろく」とは何か?と気になったので調べてみた。「ろく」は漢字で書くと「六」ではなく「陸」。"陸地のように平ら"というのが原義で、そこから【水平、平坦なこと】という意味、室町末期から江戸時代にかけて現在のような打消しを伴うようになり、【まっすぐでない】から【まともでない】という意味になったそうだ。日本語は難しいというよりも奥が深いと改めて実感。
2015/06/22 14:01
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書いて丸暗記
お笑いトリオ「パンサー」の向井慧さんは「ひたすら書く」という勉強法をとったという。「出来ない問題を確実につぶしていく方法を考えるのも楽しかったです」(朝日中高生新聞 6月21日付)。単語、漢字を覚える時に何度も書くという作業をしている人は多いだろう。実は記述に関しても「ひたすら正しい答えを書いて覚える」ということが有効になってくる。「え?正しい答えを書いて丸暗記したとしても、同じ問題が出てくるチャンスはほとんどないのでは?」という意見が聞こえてきそうだが、書いて丸暗記するメリットは①おおよその文字数の感覚がつかめる②書くスピードが速くなる③型を身につくという3点である。ぜひ試してみてほしい。また、記述内容を丸暗記という方法は理科と社会では特に有効で、一度覚えてしまえば「ヤッター!また出た!」と嬉しくなること間違いなし。実際に先日の中学の学力テスト前に「炭酸水素ナトリウムを加熱するときには、なぜ試験管の底を上げて加熱するか」(答)「発生した水が逆流して試験官が割れるのを防ぐため」と丸覚えするようにと生徒に何気なく言ったところ、ドンピシャ!そのままの記述がテストに出たらしく、喜んで報告してくれた。どんなことも、だまされたと思ってまずは実行!
2015/06/21 15:03
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記述のコツ
記述(抜き書き以外)では少なくとも40字以内、多ければ70字以内で書く・・・となり、解答欄を見ただけで一瞬ひるむ。そして、とにかく「書かなくては」と必死になるのだが、実は記述のコツの一つは「いかに捨てるか」である。「は?逆?」と思われるかもしれないが、200字近くの段落の中からポイントの部分を探しそれらをうまく要約しないと到底字数に収まらない。この「いかに捨てるか」はテスト全体に対しても言えることで、大量の問題数を目の当たりにしたときに、「どれを優先的に解くか」言い換えると「いかに効率よく捨てるか」なのである。むろん、全問余裕で解ければいいわけだがそういうタイプはほとんどいないし、そんなタイプの人はこのブログを読む必要もなく、おそらく読んでいないだろう。そして記述のもう一つのコツを紹介するならば「指示語は使わず、きちんと言いかえをする」ということ。先ほどは「捨てる」ことが大切と書いたが、指示語に関しては言葉を補ってきちんと説明しつつ、字数内に収めることが大切。こうして文章で書いたのを読むといまいち実感がわかないだろうが、実践してみると意外となるほど!と腑に落ちる。実践あるのみ!
2015/06/20 09:57
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