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小さな国語塾のつぶやき

「書くこと」

昨日の朝日新聞に興味深い記事があったので一部紹介する。「親の学歴や年収が同じくらいの子どもが通う学校の中で、全国学力調査の成績が良かった学校は、自分で調べたことを文章にさせる指導や、授業の最後に学習を振り返る活動などを取り入れていた――。そんな分析結果をお茶の水女子大の耳塚寛明教授(教育社会学)の研究班がまとめ・・・」(7月8日付朝日新聞より抜粋)遺伝的、経済的な条件をそろえての結果が先のようになったということはとても興味深い。「書くこと」は本当に面倒な作業でしかも難しいが、それを訓練することによって学力が身につくという証拠。ただし、ただ単に書くのではなく新聞記事にもあったが書いたものを添削してもらうことが重要!「生兵法(なまびょうほう)は大怪我(おおけが)の基(もと)」(少しばかりの知識や技術は、それに頼ったり自負したりして、かえって大失敗をすることのたとえ。)とはよく言ったもの。①書くこと。②独りよがりではなく周囲からの意見をもらうこと。この二点を改めて強調したい。

2015/07/09 13:25

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やる気スイッチ

「やる気スイッチ」をどうやったら入れられるか?巷ではあれこれと言われているが万人に当てはまる特効薬や方法はない。あるならば自分が試している・・・。ただ大人の場合は「嫌だから」と言って仕事を休むかというとそんな人は少ない。それはなぜか?仕事に行かなければ信用を失う、さらにその先には職を失うという危険性が分かっているから。また、逆に頑張れば地位向上、お給料が入ってくるという具体的な事実があるから。その点、小学生や中学生の場合、仮に悪い点数を取っても特に明日からの生活が大幅に変わるわけではないためなかなか危機感、やる気スイッチが入らない。やる気スイッチが入らないまま夏休みを迎えたとしてもイマイチ効果がないまま終わってしまう。特に国語は一つの公式を覚えたから速攻で目の前の問題が完璧に解けるかというと…そうではないため皆に敬遠されがちな科目。ではどうするか?夏休みという期間を利用して「旅行に行く前の3日だけは真剣に頑張ってみよう」といった声掛けが意外と有効か。いわゆる「物で釣る」のは・・・という意見もあるだろうが、「釣る」というよりも「物」や「出来事」をモチベーションを上げるための一つの手段やきっかけとして利用するのはいいと思う。「頑張る」→「出来るようになる」→「自信がつく」→「楽しくなる」と善い循環することを願う!

2015/07/08 13:48

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文月

旧暦では7月のことを文月というが、なぜそのように名づけられたか?なんと七夕(7月7日、まさに今日)に由来するらしい。七夕に短冊に詩歌や文字(願い事、昔は文を書くことや習字がうまくなりますように願った)を書いて笹につけて飾る風習があるから文披月(ふみひらきづき)が変化したとする説が定説になっている。が、七夕の行事は奈良時代に中国から伝わったもので、元々日本にはなく・・・そこで、この季節、稲の穂が膨らむ(含む)月であることから「穂含み月」「含み月」→「ふみづき」となったとする説もあるらしい。どちらにしても、日ごろご無沙汰してしまっている人に突然メールを送るのははばかられても「暑中ハガキ」で近況報告すると意外と喜ばれるもの。文月という月の名前にちなんで時には筆、ペンを握って手書きではがきを書くというのはいかがか?ちなみに自身はというと郵便局の方から「何枚でもいいので、ぜひ暑中ハガキを買ってください」と懇願されて思わず購入。クジがついているので「当たりますように」と願いを込めて投函予定。

2015/07/07 02:26

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ゴルゴ松本

ゴルゴ松本氏をご存知だろうか?自分の中では、人生の先輩?!で10年ほど前にブレイクしたお笑い芸人というイメージがあったのだが・・・。最近は漢字や歴史の話をしながら講演、執筆などで大活躍されているという。印象に残っている言葉をここで紹介させてもらう。「『弱音を吐く』と云う事は非常にネガティブなこと。『吐く』は口にプラスとマイナス。そのマイナスを取ると「叶う」と云う字になる。弱音を吐かないで頑張っていれば、いつかは夢が叶うんだよ。(出典ゴルゴ松本の漢字うんちく - 雑学情報)」彼の発想が素晴らしいのは言うまでもないが、表意文字である漢字の奥深さに改めてウーンとうなってしまう。古来から日本人は言葉には魂が宿っていると考える言霊思想を持っており、だからこそ言葉というものをとっても大切にしてきた。そういう先人の知恵や思想を足かせにするのではなく、良い意味で守っていきたいものだ。

2015/07/06 11:53

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一石二鳥?!

昨日の午前中にブログを書いていたのだが「公開」ボタンを押すのを忘れてしまい・・・公開が今日になってしまったため、二本連続で本日はブログを公開。さて、気を取り直して・・・。「土佐日記」の著者、古今和歌集の編者と言えば紀貫之。「土佐日記」は我が国最初の日記文学で、紀貫之が国司の任を終えて京の都に帰るまでの旅程を、女性の筆に託し、仮名文字で書いたもの。国司とは奈良・平安時代に中央から地方支配のために送られた貴族の役人で、国司の下で働く地方の豪族は郡司と呼ばれた。奈良・平安時代の「国郡里」制度をきちんと把握していると、本文を読んだ時に郡司が見送りに来ているという箇所など「なるほど」となる。が、そもそも歴史における「国郡里」制についてよくわかってないと古文を読んでもまるで霞がかかったような状態に。古文は中学三年生を中心に学習しているが、「国郡里」について歴史で習ったのは中学一年生、つまり2年前になるためかなり忘れてしまっている生徒が多い。そこで、「土佐日記」についての背景、「国郡里」について説明しつつ「家で必ず歴史の復習をすること」とはっぱをかけている。古文と歴史はかなり関連があるので古文を習ったついでに歴史を、歴史を勉強しつつ古文をとダブルスタディをすると一石二鳥?!であり、しかもなかなか楽しいもの。「秋の田の 仮庵(かりほ)の庵(いほ)の苫(とま)をあらみわが衣手(ころもで)は 露にぬれつつ」を詠んだのが天智天皇と知った時に「あれ?大化の改新の人?」とつながった時にはとても嬉しかったことを今でもよく覚えている。

2015/07/05 00:40

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試行錯誤

この一週間ほどの間で、なぜか中学生の保護者からの問い合わせが相次いでいる。HPをご覧になって検討くださった方々ばかりで、嬉しいような不思議な気分。というのが、HPに詳しい情報などを載せ始めたのが去年の10月。自分自身としては新年度前後に問い合わせがあるか?と踏んでいたのだが、イマイチ。新年度前後はHPではなく口コミなどがほとんど。実は新年度が始まって最初のテスト(中間テスト)が終了し、夏休みを目前として今後の方針を定めたいというパターンが実は多いということを実感。塾を立ち上げてから2年目に入り、徐々に徐々に塾の存在を忍してもらう方法などを試行錯誤してきた結果いろんなことが分かってきた。何事も「あった方法」というのを試行錯誤しながら実行するしかないんだなあと思う今日この頃。勉強もしかりで、試行錯誤しつつも第三者のアドヴァイスをききながらベストの方法を見つけていくのにちょうどいい時期に差し掛かっている。皆、ファイト!

2015/07/05 00:26

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「雨」

今日は久しぶりに晴天で、7月らしい気温の十勝。1週間ほど雨や曇りが続き、いわゆる「蝦夷梅雨」?と思われる天候だったが、それでも九州や本州のような集中豪雨やゲリラ的な大雨がないのは本当にありがたいことである。さて、先日「海海海海海」を紹介したが、今日は「雨雨雨と、雨て読み」を紹介する、さて、何と読むか?答えは「アメサメダレと、グレて読み」とよむのだとか。雨(アメ)、春雨(はるサメ)、五月雨(さみダレ)、時雨(しグレ)。雨という字の読みそのものが変化する、日本語の面白さが感じる。温暖湿潤気候の日本は雨とは切っても切れない土地、雨とともに生活する民族だからこそ「雨」に関する言葉が生まれる。雨に関する言葉はなんと1200種もあり、辞書も出版されている。今月末から夏休み!自由研究で雨に関する言葉について調べるもの面白いかも?!

2015/07/03 14:43

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取説

このブログは本日4回目。実は別の仕事と並行しながらブログを書くという技をしようして、何度も間違ってブログを消去してしまった。復元スイッチを押しても無駄(泣)。もしかすると、別の方法で復元が出来たのかもしれないが、取説を読むよりももう一度書き直した方が早いと思い気を取り直している。さて、取説、いわゆる取扱説明書を一回読んだくらいで分かるとすれば・・・羨ましい限りだが、まずそんな人はいない。初めてのものについての説明、使用法の言葉は、最も密度の高い情報量の大きな表現である。一度読んだくらいで、分かるとすれば、その方がおかしい。二度読む、まだ分からない。三度、四度読むと少しずつ分かってくる。読んで分からなくてもとにかく何度も何度も実践でトライすることが大切。例えば、「文章の書き方」といったマニュアルを読んで一度で出来る人はいない。マニュアルを読みつつ何度も何度もトライするとそのうちマニュアルなしで自分に合った方法で必ず身につけることが出来ると信じて大人も子供もファイト!それにしても。。。二兎を追う者は一兎をも得ずを実感(泣)

2015/07/02 21:18

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課題図書

夏休みの読書感想文用の課題図書が発表になった。どういう基準で文部科学省が選定しているのかは分からないが、課題図書のうち何冊かを読んでみようと今から楽しみだ。とはいえ、ん十年前は課題図書を読んだものの感想文というのは全く書けなかった・・・。仕方なく別の本を読み直して書いて提出ということを何度か繰り返し、高学年ぐらいになると最初から課題図書は読まなくなった。なぜ課題図書で感想文が書けなかったのか?いま思うときっと課題図書はストーリーが完結しているからだと思う。今は傾向が若干違っているかもしれないが、昔は「盲目の父を支える家族、心無い周囲の人たちの態度があるきっかけで変わる、さらにはそのきっかけとなった登場人物・・・」と言った具合にどの登場人物も役割を持っておりしかもきちんと完結していて、当時はどこに焦点を当てていいか分からなかったのだ。課題図書に限らず、どんな内容の本であっても「あれもこれも・・・」ではなく焦点を絞り、主人公でなくてもいいので、自分が「この人」と思った登場人物について書くなど心がければそれなりに楽しく書けるか?!

2015/07/01 16:42

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エピソード記憶

勉強には記憶は不可欠だが、記憶と一口に言っても色々ある。例えば「人でないものを人のように例えて表現することを擬人法という」といった類は一般記憶。それに対してエピソード記憶は、個人的な出来事の記憶で「一回限り」の学習機構であると考えられている。あるエピソードを一回体験しただけで、それを記憶するのである。一方、一般記憶は繰り返し同じ事物を記憶することが影響する。新しいこと習うと、何度も復習や反復が必要だと誰しもがわかっていることだが、新しいことを学んだり習った時にエピソードを体験すると極端な話、すぐに記憶される。とはいえ、膨大な量の知識を覚えるために一つ一つにエピソードを体験することは不可能なので、何かと関連付けたりイメージしたり地道に反復するわけである。こう考えると「テストで失敗した、ミスした」問題をきちんと復習すれば二度と間違えなくなる、また日ごろとは違う体験をしながら学習することでエピソード記憶になりうる。7月下旬からの夏休み、ぜひいつもとは違った環境で勉強してエピソード記憶を増やすのはいかがか?中学生対象の読書感想文講座受付中。※7月27(月)8月2(日)3(月)午後7時~、午後8時からの二部制

2015/06/30 15:28

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