小さな国語塾のつぶやき
「また」と「しかも」
接続語の「また」と「しかも」を区別できる人は少ないだろう。厳密に言うと「また」は並列の接続語、「しかも」は専ら添加の接続語として使われる。並列の場合、前後を入れかえても表そうとする意味内容が変わらないが、添加の場合、前後を入れかえると意味内容が変わる。「並列(並立)」は、文字どおり、同格の内容を前後に並べること、「添加(累加)」は、文字どおり、前に後を付け加えること。中学生のテキストの中で、接続語を入れる問題がしばしば出てくる。4択でS君は2つはすぐに消したのだが、残った「また」と「しかも」を迷ってしまい「また」を選んだところ残念ながら×ということがあった。文中にどちらを入れても違和感がなく、微妙な問題、前記のことを説明すると混乱しそうだったので「主語」に着目するよう伝えた。つまり、主語が前後で同じ場合は「添加(しかも)」がしっくりきて、主語が違う場合は「並列(また)」がくることが多いというと納得してくれホッ。微妙なニュアンスを使いこなせるようになるまでは、ひたすら努力。
2015/01/10 10:05
-
数学の場合は、「∩(キャップ)」と「∪(カップ)」ですかね?
前者は「且つ」で後者は「または」を表します。この場合「または」の「は」がミソで、ニュアンスを区別できるようになっていますね。
A且つBの事象は、AまたはBの範囲に含まれているため混同しやすいですよね。
…ということを思ったのですが、文章にして伝えるのが難しいですね。国語は大切だと今まさに痛感してます!笑2015/1/10 14:02 返信
-
コメントありがとうございます。数学の場合は「曖昧さ」がなく、きちんと定義されており、しかもそれを記号で表すという点が明解ですね。いやはや、読めるけれど理解が難しいというのが国語だと改めて感じます。
2015/1/11 10:08 返信
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です