小さな国語塾のつぶやき
犬猿の仲
干支を決める時に、ネズミが猫に‘嘘‘をついて一日遅い日を伝えたため、猫は遅刻し十二支に入ることが出来なかった。それ以来、猫がネズミに対して怒ったため、二匹は仲が悪いという言い伝え(昔話)がある。さて、仲が悪いといえば「犬猿の仲」。実は語源の言い伝えはいくつかあるのだが、そのうちの一つを紹介する。「犬猿」は「嫌厭」から由来しているという。つまり「嫌厭(嫌っていやがる)」の当て字として犬と猿が使われたという。では、実際に犬と猿は仲が悪いのかというとそうでもないらしい。ただ、縄張り意識の強い猿が、人間の狩りを手伝う犬を警戒するというのはごく当然のことと言え、犬と猿が仲が悪いというよりも双方が頭の良い動物だからお互いを警戒するということに他ならない。双方をペットとして同じ環境で飼育するならば当然仲良く過ごせるといえる。
2014/12/21 10:10
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