小さな国語塾のつぶやき
原動力
作家、恩田陸氏は幼いころ「課題図書」が大嫌いで、読書感想文の課題が出たら、ほかの生徒とは違う本を読んでいたそうだ。「なんでこんな趣味の合わない本を読ませるんだ、と毎年一人でおこってた」(「作家の読書道」より抜粋)。与えられたものを素直にこなすのではなく、反発するエネルギーが作家への道へと進ませるきっかけの一つになったのだろう。ちなみに自分自身が中学生のころ、複数の塾の「講習会」を受けたが結局どこも長続きしなかった。昔から偏屈で、「この先生、教え方下手!もっとこういうふうにすればいいのに」と妄想にふけっていることが多かった。逆に「この先生、教え方最高!」ということもあった。今から思うとあの時の、塾講師に対する生意気な反発エネルギーが今の自分への原動力となっていることは間違いない。
2014/04/06 13:22
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