小さな国語塾のつぶやき
「文章力」とは?
最近はやりの「~力」、あらゆる言葉の語尾に「力」をつける風潮が最近あるように思う。「鈍感力」「女子力」「コミュニケーション力」など。さて、ふと思い立ってパソコンで「文章力」と検索してみたところ出るわ出るわ!これでもか~というぐらいにヒットしご丁寧に「文章力アップの方法」として10以上の項目がズラーッと列記されていることも。むろんそれらをすべて満たす文章を書く力をつけることができれば素晴らしいのだけれど、なかなかそれは難しい。なぜなら人間は感情の生き物なので、時と場合によってはそういう「型」「方法」と言ったものを取り外して思いつくままに書くことも多いから。とはいえそれがダメかと言うとそうでもない。型や形式云々を外した本音でつづられた文章はとっても訴えてくるものがあり魅力がある。特に若い世代は「感情のまま」に書いた方が共感しやすい。若い世代が自分の感情を、老成化した仙人のような理路整然とした表現のみで書いたら逆に怖い。ただし、人生半分を生きてきた自分自身は次のようなことを常に意識している。どんなに感情のままに文章を書いたとしても読み手を不快な気分にさせないように「客観視して書く」、特定の物や人だけを攻撃したり批判せずに双方の視点を意識する②深刻な内容になればなるほど「ユーモア、笑いを誘うような表現にする」だ。深刻なことを「これ以上にない」ぐらいに書くと読み手も困るかなあと。この2点を見事に体現できることが「文章力」だと自分の中では定義している。それらを見事に体現しているのが、いつもお邪魔させてただいている「りりおん」様のブログ。りりおん様はとっても文章力がおありで、いつも楽しく読みつつ勉強させていただいてるのだが、次のブログ記事は特に圧巻だったので紹介させてもらう。ご自分の立場と娘さんの立場からの両面からの意見を冷静に、かつユーモアを交えての文章。素晴らしいなあと心底感じた。目指せ!「文章力」を磨くことを!と自分に言い聞かせている。
2018/03/06 14:55
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