小さな国語塾のつぶやき
複雑な記述問題
昨日は中学3年生は最終日だったので来週の入試対策として「記述の見直し」を徹底的に行った。お教室で使用しているテキストのみならず、他塾や学校で使用しているテキストで疑問点があれば何でも受け付けるというスタンスで行ったところ・・・次の2点の課題が見えてきた。①本文の内容を漠然としか理解していない→記述は難しい。②記述に使うべき文章を2,3文見つけたとしてもそれらをどのようにまとめればいいかが分からない、以上2点の課題が浮き彫りになった。①に関しては他塾で授業を受けて、論説の内容を図式化して説明を受けており、生徒は一応?!内容そのものは理解している様子。が、60字の記述については「どこの文章を参考にして」「どんなふうにまとめると」→「模範解答になるか」が全く分からないとのこと。つまり論説の内容を完璧に理解できたならば記述も出来たのだろうが、哲学的な内容の文章を1,2回読んだだけで完璧に理解なんて不可能に近いと言いたい。結局はある程度の理解度の状態で頑張って記述に取り組まなくてはならない。模範解答はすっきりとした文章で完璧にまとまっているのだけれど、確かに模範解答だけ示されても「なぜこんな文章になる?」と感じるのは当然。結局「聞かれていることは何か?聞かれていることに対しての解答はどの文章か?」を徹底分析し、どのようにまとめるかを説明しなんとか一件落着。②次の課題では記述に使うべき文章が2文に絞れたものの、それらをどのようにまとめるかが分からないとのこと。全く違う内容の2文をまとめるかは至難の業なのだが、そこはきちんと解答欄にヒントがあった。「従属栄養生物である人間が、」表現に続けて、65字でまとめるというもの。「人間が」と主語が提示してあるので述語の部分は「人間の行動、動作」を表す表現で終わればよい。ちょうど2文のうち1文が「人間が…勘違いしている」とあったので解答の最後は「勘違いしているから」(☜理由を問われている問題だったので文末は「から」)とすればよい。つまり、いきなり2文をうまく組み合わせて長文にまとめるのではなく文章を細かく切っていきそれらをうまく組み合わせていくというイメージでメモ、清書していくとよいだろう。この文章自体が分かりづらいとは思うけれど実際は問題文を目の前にして口頭、見本を見せるなどして指導したのでようやく生徒は納得した様子でホッ。あと3日は今までに習ったことと再確認して本番試験に臨むように伝えた。きっと吉報が届くだろう~!
2018/03/03 15:17
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