小さな国語塾のつぶやき
謦咳に接す(けいがいにせっす)
「謦咳に接す(けいがいにせっす)」という諺がある。意味は「尊敬する人や高貴な人に親しくお目にかかること。『謦咳』は咳払い。直接お会いしなくては、咳払いの声も聞くことはできない。 」となる。確かに・・・。ただし、そもそもが「尊敬する人」「高貴な人」と知り合うことって相当意識しておかないと気付かない、あるいはそういった素晴らしい出会いは少なく、貴重だなあと思う。先日なじみの整体院に行った時、施術中にいつものように院長と世間話をした。世間話とはいえ①人の悪口は言わない②嬉しかったこと、楽しかったことなど前向きな内容、という暗黙のルールが私たちの間にはある。それゆえ?!嬉しかった出会い(ブログ繋がり)について語ったところ・・・「その人とならば5000円という大金を払ってでもランチをしたいと思いますか?」と聞かれたので即座に「もちろん」と答えると、とっても羨ましがられた。年齢が上がれば上がるほど自分自身の経験値・知識・判断力が増すため「この人!すごい」と思える人が少なくなってくるのが一般的だとか。さらには30代後半や40代、50代・・・というと「子育て」「地域活動」「仕事」「介護」などで忙しく、お金も何かとかかる時期。そんな中、時間をやりくりして「ランチ」の相場としては高いであろう金額を払ってでも会いに行きたいと思うか?というのがポイントだとか。ここで誤解してはならないのが「相手から会いたいと思ってもらえるか」ではなく「時間、お金を費やしてでも会いたいと思えるほどの相手を見つけること」が大切とのこと。うーん、分かったような分からないような・・・ただ、整体師のおっしゃるように「自分の見る目」が厳しくなっており、自分のお眼鏡にかなう人が昔よりは少なくなっている、厳選されているのは事実で「時間」と「大金」、さらにいうならば「労力」を費やしてまで「会いたい」と思える人って・・・本当に本当に数えるほどしかいない。「この人すごい」と思える人に出会えることはとっても幸せなことだなあとつくづく感じる。有難いことに仕事柄、幅広い年齢層の人々と知り合う機会があり、年齢に関係なく「礼節をわきまえている」「素直な」素晴らしいタイプの若い子と出会えた時には最高に嬉しくなる。そのうちの一人である、去年の卒塾生S君が昨日嬉しいメールを送ってくれた。進級試験を無事にクリアしたこと、国語が高得点だったこと、国語塾で学んだからこその成果だ・・・とのことで、本当に嬉しかった。ただしS君の名誉のために申し上げておくと「国語塾で学んだから・・・」ではなく「もともとS君はいろんな意味で賢い」子なので高得点をマークできただけ。
2018/02/22 03:23
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