小さな国語塾のつぶやき
鑑みる
[人は流水「に」鑑みる莫くして、止水「に」鑑みる(ひとはりゅうすいにかんがみるなくして、しすいにかんがみる)意味:人は誰でも、流れる水ではなく穏やかな水に自分を映す]「明鏡止水(邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容)」のもとになった孔子の言葉である。ちなみに「鑑みる」の「鑑」は本来、「鏡」という意味がある。さて、上記の文章を見ると分かるように「~に鑑みる」が正しい使い方なのだがビジネス書などでは時々「~を鑑みて・・・・」と書いてあることが。「鑑みる」とは、単に「〜"を"考える」という意味ではなく「(過去の例・手本)"に"照らして考える」というのが本来の意味なので実は「~を鑑みる」は誤用。なぜ「~を」を間違って使う人が多いのか?おそらく「鑑みる」を単純に「~を考える」と思い込みやすいからだろう。実は「~に照らし合わせて、がすっぽりと抜けているのである。「鑑みる」という難しい言葉を使うだけで上等!とは思わずに、折角、難しい言葉を使うことに挑戦するならばぜひとも正しい使い方を覚えて使いたいもの。ちなみに「鑑みる」という漢字の読みは中学1年生で学習する。
2016/04/12 13:17
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