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小さな国語塾のつぶやき

覆水盆に返らず

古文問題集を解いていると、中国の故事成語の元となった話が載っていることがある。読み進めていくうちに「あ、あの話だ」となり、ワクワクするのだがそれは故事成語を知っているから。故事成語を知らない状態だと、単に「難しい古文だなあ、つまらない・・・」となってしまう。逆に故事成語を知らなくても、実は今読んだ話から故事成語が出来たと知ることが出来れば「一粒で二度おいしい」となる。残念ながら、どの問題集にもなぜか「ここから『・・・・』という故事成語が出来た」という解説が載っていない。不思議で仕方がないのだが、まあ載っていないものはしょうがないし、詳しい解説をするのが国語塾としての仕事なので喜んで皆にお伝えしていく予定。ちなみに近々、生徒たちに演習+故事成語の紹介予定の作品は「覆水盆に返らず」と「人間万事塞翁が馬」。今、この二つの故事成語をこうしてブログに書きながら次のようなことを考えた。本当に人間の幸不幸は分からないもので、失敗した~もう取り返しがつかない(覆水盆に返らず)と思ったとしても果たしてそうなのか?こぼした水を元に戻すことは確かに出来ないが、それならば新しい水を注げばいいのではないか?そうすると不幸だと思ったことが実は不幸ではなくなるのでは?逆に幸福!だと胡坐をかいていてもいけない。ただ、一つ言えることは「やらずに後悔」するよりも「やって後悔」する方がいいかなあと。

2016/03/26 16:18

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