小さな国語塾のつぶやき
人から習う
昨日、プリント演習をしていた中学生から「先生、謙虚ってどういう意味ですか?」と聞かれた。とっさに「①へりくだること②素直に相手の意見を受け入れること」と、いわゆる辞書の内容そのものを答えそうになったがグッと飲み込んだ。「謙虚」=「へりくだる」と言われたところで、次は「じゃあ、へりくだるってどういうこと?」となるのが目に浮かんだから。結局、「例えば、何か美味しいものを沢山作った時に、美味しいから人様に差し上げようという気持ちが起ったとしても昔の日本人は特に『つまらないものですが、どうぞ召し上がって下さい』みたいに表現するときがある。直接『美味しいから』とは言わずに自分の行動を少し下げて表現したりする、それが謙虚ということ。他には・・・・」と必死で具体例を考えて説明したところ、「成程!」と納得してくれた。ふーっ。その時に「何かを知ったり習ったりするときには、自力で頑張る時にはとにかく詳しい解説書や参考書を選ぶこと。ただし、詳しくて分厚い?解説書や参考書を読む自信がないという場合は人に教えてもらうのが一番だ」と強く感じた。むろん自力で努力することは大切で、人任せだけだと力がつかないのは事実。自力で努力することと人から学ぶことのバランスをうまく取ることが何事においても大切。
2016/03/11 13:00
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