小さな国語塾のつぶやき
人の不幸は・・・
「人の不幸は蜜の味」をいう慣用句があるが、果たして本当か?最近はかなり研究が進み、どうやら先の慣用句は正しいであろうことが実証されつつある。そのうちの、一つを紹介。「なぜ人間が人の不幸の話が好きで、その話を聞いた時に団結が強まったような気がするのかというと、必ずしも人の不幸を喜ぶというのではありません。脳科学的には、人生なにが起こるのかわからないので、いろいろな事例をあらかじめ頭の中でシュミレーションしておきたいということです。」(「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 〈茂木健一郎 羽生善治〉P66から抜粋)成程、確かに順風満帆の人の話題はあまり興味を持つことはない。そういう話を聞いたとしても「へ~、そうなんだね。」で終わる。人の不幸を話を聞くと「同情、共感、優越感」などを無意識のうちに持つというのが人間の性。が、同時に嫌な気分になるというのも事実。「もしも自分もそんな風になってしまったらどうしよう・・・」などと感じる。正直言って、自分自身としては「不幸だったけれど、何らかのきっかけで幸福になりました」という「元不幸」の話がが一番参考になり、そういう話を聞くとホッとする。塾を主宰している立場としても「最初は底辺だったけれど、こ○○がきっかけで成績が急上昇した」となってくれないと困る~。「人の不幸は蜜の味」よりも「人の元不幸は蜜の味」を理想としている今日この頃。
2016/02/14 06:54
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